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無伴奏チェロのブログ一覧

2011年08月23日 イイね!

MAZDA RX-8 って どうよ

MAZDA RX-8 って どうよ









「ここのホテルの朝食、ビュッフェスタイルのバイキングで結構いけますよ。
 ご一緒にいかがですか?」

最初、カレが何を言ってるかわからなかった。
オトコに、それも露骨にお泊りを促されるなんて、初めてだったからだ。
簡単に口説けるように見えたとしたらどうよと思うが、誘われて嫌な気はしない。



おひとり様を覚悟してから、一人暮らしも長い。
戻っておいでと言ってくれていた両親も、弟夫婦との同居を決めた途端、あからさまにオミット。
今さら実家もないけれど、生きた証しと言えるほどの仕事かと自ら問えば虚しい。


合コンに呼ばれるほど若くもなくなり、出会いもないまま時間だけが過ぎて行く。
婚活と言ってしまえばお気楽な時代だけれど、人に会いに出かけるのも結構億劫。
実際、ひとりで不便なことなんて何もない。


この歳でオトコに騙され貢ぐなんて、ありえない。
貯めたお金は、私の老後のためのもの。
煩わしい思いをするくらいなら、ひとりでいた方がよっぽどいい。



ネットのメルフレ検索で出会ったカレ。
今どきは年齢認証が必要だなんて、知らなかった。
ふとした日常を共有できる健康的な男性を希望、と書いて登録したのだ。


すぐに、たくさんのメールが届いた。
カレのコメントは、気配りと良心に自信ありというものだった。
趣味はクルマとスポーツ観戦、ちなみに愛車はマツダRX-8だと書いてきた。


エイトは後部座席にバッグも置ける4シーターのスポーツカー。
マニアックだけれど大好きな1台。
大人のセンスを感じさせる選択だと思う。


話題も軽快で嫌味もない。
プロフでは私より5歳若く、慣れた感じでお会いしたいと言ってきた。
あまり遅くない程度の時間と、安全な場所を設定。



待ち合わせたホテルのロビーに、ノータイのスーツ姿で現れたカレ。
詐欺師のようでも想像していたプレイボーイ風でもなく、爽やかな風貌。
私は結構若く見られるが、カレは年齢よりは老けて見える。


喫茶ラウンジで飲みものを頼み、お互い初対面での第一印象を話す。
と、いきなりお泊まりのお誘いときた。
会ってまだ15分といったところで、展開の速さにちょっと驚く。


純粋なメルフレ希望だけれど、会って誘われるのはやぶさかでない。
忘れかけていたとはいえ、やっぱ私も女だなと思う。
何の準備もなくお泊りなんてありえないが、電車のあるうちに帰れば全く問題ない。



「もしかして、セフレをお探しでしたら見当違いですよ」

安く見られてるとしたら癪だし、警告するつもりで言ってみる。
もちろん、大人のジョークで切り返してくることを期待して。
ここで軽く笑いがとれれば、楽しい夜が待っていたはず。


「ソレ目的の隠れ主婦が多いので、誘わないと失礼かと思いまして」

主婦ですか? 私が?
既にじゅうぶん失礼なんですが。
真顔で話すカレの言葉に、返す言葉が浮かばず席を立つ。


私がサイトの使い方を間違えたってこと?
それとも普通のことなのだろうか。

イマドキの主婦たちよ、同世代として恥ずかしいんですが。










Posted at 2011/08/23 17:16:39 | コメント(7) | トラックバック(0) | 趣味
2011年08月19日 イイね!

LEXUS CT200h って どうよ

LEXUS CT200h って どうよ








ありがとう。

一緒にいると、口癖のように彼が何度も口にするこの言葉。
毎日何回も聞かされる側の私にしたら、ちょっとした驚きだ。


料理が出てくる度に、ワインが注がれる度に、レジでお金を払う時も
笑顔で相手を見て口にするこの言葉。
私が彼を好きになったのは、そんな小さな彼の仕草だった。



私が医者を目指したのは、ありがとうと言われる仕事がしたかったから。
エスカレーターで大学まで上がれる女子校にいた私。
あえて受験を選んだのは、周りより勉強ができたからという単純な理由。


この女子校では、成績により進む学部が違う。
上位2割は英文科へ、下位は家政科へ。
それでも外から入ってくる学生とのレベル差は、かなりの開きがあるらしい。


中学から大学まで、余程のことがなければ落第はない。
日舞や楽器、乗馬といった習い事を生活の中心にしている友人が多く、
海外への留学や、家族旅行のため休学する人もいる。


校則は厳しいけれど、勉強以外に学ぶ価値を見出す視点には好感が持てる。
井の中の蛙とわかっていても、挑戦したくて医学部を受験。
結果こうして医者になれたのも、校風が良かったからと今も思っている。


自分が望む立ち位置も、上を見出したらキリがない。
逆に言えば、つまらない比較で卑屈になる必要なんて全く無い。
与えられた器の中で、自分の得意な面を活かそうと考えることは大切と思う。



友人の紹介で出会った彼。
カッコイイ訳ではないが、物腰が低く、ていねいな言葉遣いが好印象。
人の話を聞いては、上手く次へと引き出すように受けてくれる。


いわゆる聞き上手で、自分の話をするにしても決して自慢はしない。
これまで私の周りにはいないタイプ。
親の職業や、学歴をひけらかすこともなく、失敗談も平気でさらけ出す。


多くの人は自分中心に意見することが多いが、彼は聞き手の姿勢を崩さない。
自分がどう思うかよりも、求める答えを相手に促すように話を振る。
カウンセリング手法として、学ぶ点が多いなと感じるほど。



そんな彼に、私の次のクルマの候補について尋ねてみた。
レクサスCTとルノーメガーヌ、ボルボC30のいずれが良いだろうかと。
彼のそれまでの穏やかな表情が一変、腕を組んで眉間に皺が寄る。


ルノーはカッコ良いが、メンテナンスがちょっと。
貴女の場合、呼び出されたらすぐに駆けつけなくちゃなりませんし、
その際の信用に少し欠ける気がします。

その点、ボルボなら多少の事故でも安心とは思うけれど、
ここでC30を選ぶなら、ゴルフやBMWという選択も出てくるはず。

この3台で安心の1台と言われると、僕はCT200hをお勧めしますね。
ハイブリッドのハッチバックは小さいが乗りやすいし、飽きない気がします。

細かく言えば、BMWを真似してMと同じくFスポーツってのがある点が、
いかにもあざとくて個人的には許せないですね。

でも、きっとトヨタ社内で販売からの圧力とかあったのでしょうね。
売れなければ理屈も無意味な世界ですから。

オプションで、フロントライトをハロゲンからLEDに出来るという点は、
少しでも低価格で初期設定をしなくちゃならないお家の事情なのでしょう。



何でこんなに詳しいのかということに、私は特別興味ない。
主観たっぷり、人が変わったように雄弁な彼を見て、おかしくて笑ってしまった。
クルマ好きなんだね、きっと。











Posted at 2011/08/19 12:47:22 | コメント(11) | トラックバック(0) | 趣味
2011年08月08日 イイね!

RANGE ROVER VOGUE って どうよ

RANGE ROVER VOGUE って どうよ











そこは、思っていたよりずっと立派な野球場だった。
コンクリートで造られた、バックネット裏の観覧席。
1塁側、3塁側に、それぞれ屋根付きのベンチまである。


市営グラウンドとまではいかないにしても、簡素ながらナイター設備。
外野にはスタンドと区別できるようフェンスまで設けてある。
外周の高いネットも本格的なものだった。


郊外とはいえ、これだけの広さの土地を維持管理するのは並大抵ではあるまい。
会社の福利厚生施設であり、一般市民にも無償で貸し出されているという。
地元と強く結びついた会社である証しだと思った。


ここの会社の社長であるY君から連絡をもらった時は、
これほどの規模の会社だとは知る由もなかった。
Y君とは若手経営者が集まる会の仲間で、一緒に呑み歩いた時代があった。
歳は私より5歳上で、男前だったことが強く印象にある。



月1回の研修を重ねるその会で、僕は彼と出会った。
仕事のつながりを持つための会ではない為、業種や職種は話題にならない。
経済や景気の話になると、それぞれの業界ではどうかといった報告がある程度。


上下関係も無く、歳が違ってもお互い○○君と呼び合っていた。
Y君はさっぱりした性格で落ち着きがあり、高倉健のようだと思って見ていた。
地方の会社の3代目で、親の急死で慌ててあとを継いだと言っていた。



真夏のグランドの外野で、麦わら帽子に地下足袋姿のY君を見つけた。
腰には白いタオル、真っ黒に日焼けした肌は、ゴルフではなく草むしりだと笑顔で言う。
少し西に傾きかけた炎天下での帽子の影に、彼の白い歯が眩しかった。


経済的な危機に直面した彼は、会社の資産、個人の資産を処分していった。
それでも、このグランドはどうにかして残したいと考えていた。

「社員は切りたくないし、彼等も状況を理解して必死に働いてくれている。
 僕ができるのは、金策と掃除と草むしりくらいなんだよ」

これまで外注で頼んでいたグラウンド整備を、仕事の合間を見て自らやるY君。

「少年野球で子供達も使うからね。 除草剤は使いたくないんだ。
 経費削減って思ってたけど、昼間は暑さで目が回ってくるんだよ」


良家のボンボンだと思っていたY君の噂を、他の友人から聞いたことを思い出す。
学生時代に父親が急死し、大学を中退して親の会社を継いだらしい。
厳しい状況を乗り越えた経験が、彼の親分肌的気質に表れていると。


あれから5年、今もあのグラウンドにはY君の会社名がついている。
地下足袋に麦わら帽、白い長袖シャツに手ぬぐい。
笑顔で古いレンジローバーに乗りこむY君の姿が、僕の目に焼き付いている。




銀行からこの話が来た時、即答で引き受けると返事をした。

「公園である間は、利回りどころか持ち出し同然ですが」と、躊躇気味に話す支店長に、
「そちらの担保の足りない分は、自己資金で埋めますから」と答える。


うちの会社の近くにある児童公園の所有者が破綻し、任意売却される。
債権者である銀行から、肩代わりしてくれないかと依頼が来た。
市との契約期間がある為、すぐに用途変更ができないのだそうだ。


この話を聞いた時、頭に浮かんだのがY君のことだった。

「人のため、まちのためなんてセリフは人前で恥ずかしくて言えやしないが、
 自分と家族にくらい誇れる生きかたがしたいんだよ」

Y君と呑んだときに聞いた、彼のセリフ。
笑って話す彼の眼には、厳しかった当時の様子が映し出されているようだった。


僕もいつかY君のように、こっそり誰かのために喜ばれることができたら。
そのチャンスが、今、巡ってきたのだと思った。
話を聞いた妻は、にっこりほほ笑んでくれた。


今度、娘を連れて3人で遊びに行ってみようと思う。













Posted at 2011/08/08 11:00:24 | コメント(7) | トラックバック(0) | 暮らし/家族
2011年08月05日 イイね!

CARRY って どうよ

CARRY って どうよ










新婚生活が苦しい。
いや、最高に楽しいはずだけれど。



プロポーズしてから1年待ったのは、えりのご両親からの提案だ。
確かに、彼女を初めて見たその3カ月後には交際を申し込んでいたし、
その半年後には、えりさんをくださいとご両親に会いに行った。


とりあえず結納だけでも交わしたいと、日取りを決め、訪問。
僕はその間に新居を建築する旨を伝え、えりには普通免許を取るようお願いし、
教習所用にとお金を渡した。


便利な都会暮らしの彼女と違い、僕の実家は田舎にありクルマは必需品。
畑もあれば田もあり、農繁期にはトラクターの運転もしなくちゃならない。
「一家に一台、軽トラはスズキ」というのが、ここでは標語のようになっている。



今も、つくづくえりと結婚できて良かったと思うほど好きだ。
長男とか農家とか、いまどき難しく考える必要はないと伝えたけれど、
彼女のご両親は少し時間を置くべきと思ったのかも知れない。


家具は全て備え付けにして、最低限の嫁入り道具でとお願いはしておいたが、
当日の荷入れはトラック3台分にも及んだ。
紅白の横断幕に荷目録、菓子撒きも、ここ名古屋ではやむを得まい。



えりとの新婚生活は楽しかった。
いや、過去形ではなく楽しい。
結局、専業主婦を選択した彼女は、家事を一所懸命にしている。


いつも笑顔を絶やさず、僕を見ていてくれる。
毎日の手作り料理も美味い。
夜の夫婦生活も楽しい。


独身時代、慎重に避妊してきたが、結婚後はその必要もない。
えりとのセックスは、僕がこれまでしてきたそれと全く違う行為に思えた。
その行為は、どちらかの体調が良くない時を除いて、毎晩行われた。



「来ちゃったからお休みね」
彼女がそう言うと、一週間はしない生活になる。
でも、えりはその細い指とかわいい口でしてくれる。


飽きることなく、楽しい毎日だった。
が、新婚生活も半年が過ぎた頃から、彼女のそのセリフが気になりだした。
多分、えりはもっと前から気にしていたに違いない。


年寄りは平気で挨拶のように「子供はまだなの?」と聞く。
おまけにえりは専業主婦で家にいて、近所付き合いもある。
こんな田舎の長男に嫁いで来て、居心地悪かったに違いない。


もっと早く気づいてやるべきだった。
いや、気づかなかったのではなく、彼女は僕を気遣っていたのだろう。
共同作業、それはケーキ入刀でもキャンドルサービスでもなく、子作り。



とても些細なことだけれど、気にし出すと会話すら冷めてゆく気がする。
彼女のことは好きで好きで、いつも抱きしめていたいほどなのに、
僕はその行為が少し負担に感じられるようになった。


あの最中の時間が長くなったのは、気がかりなせいか、慣れのせいか。
差し当たり、毎日するの、やめてみようかと考えている。












Posted at 2011/08/05 15:54:10 | コメント(3) | トラックバック(0) | 暮らし/家族
2011年08月01日 イイね!

BMW 1 って どうよ

BMW 1 って どうよ









息子が大学に入り下宿し始めたのを機に、このクルマにしたのは正解。
これまで何度も切り返して車庫入れしてたのが不自然だし。
これなら私が擦ることもないカモ。



うちの前の道路は、幅が狭い。
クルマの往来は少なく静かだけれど、クルマの出入りがしづらい。
運転の苦手な女友達に来てもらうには、わかりにくく言いづらい。


この家を建てたのは、息子がまだ幼稚園だった頃。
今思えば、ずいぶん高い買い物だった。
でも、静かなこの場所で子育てしたことを考えると、後悔はない。


小さなクルマなら楽なのはわかってるが、軽自動車には乗りたくない。
大型車両は入って来られず、火事や病気の時には困るだろうな。
そう思いながら月日は流れ、私の人生は終わるのだと思っている。



クルマ社会を予見してか、セットバックという洒落た名前の規則がある。
昭和初期にできた半世紀以上も前の法律で、道幅を最低4mにしましょうというもの。
でも、守る人がいなければ、絵に描いた餅。


日本人は争うことが苦手らしい。
フェンスに多少クルマが擦ったところで、ゴメンネで済ませる。
ご近所付き合いってのは、大抵のことは見て見ぬ振りが必要だ。



お隣りの奥さんの目が急に大きくなっても、鼻が細くなっても、いちいち指摘しない。
でも、胸が大きくなったってことには気付く夫にムカツク。
なんでいつも他人の胸見てんのよ。


オッパイも大きければいいってもんじゃないでしょ。
歳とっていって皺や弛みばかりなのに、オッパイだけ張ってるって変でしょ。
なんで目先のことしか考えないのかしら。


男のあそこも一緒だけど、必要に応じたサイズでいいの。
子供もできたし、他にこれといった使い道もないでしょ。
もう用なしだから、ずっと小さいままで構わないからね。



ハイオク指定にレギュラー混ぜたり、見栄っ張りなクセに器が小さいんだから。
なるほど、そういえばこのクルマ、夫に似てるわ。
小さいところも、はやいところも。











Posted at 2011/08/01 12:24:59 | コメント(9) | トラックバック(0) | 暮らし/家族

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