九州まで下道で行ってみた~復路編③←この記事
5時30分
九州下道ドライブも、自宅を出発してから4日目。いよいよ長距離ドライブも大詰めの最終日。今日は夜遅くに自宅まで戻る予定にしています。
ゆうべの深夜に到着した「道の駅 琴の浦(鳥取県琴浦町)」で4時間ほどの車中泊(車中仮眠?)をして、朝5時30分ごろに出発します。引き続き、国道9号線を東進します。
ちなみに、鳥取県内から兵庫県北部にかけては、山陰道がほぼ全線に渡って無料開放されています。「道の駅琴の浦」もその山陰道沿いに立地していますが、施設の様子は道の駅というよりも高速道路のサービスエリアのような雰囲気でした。
早朝の交通量の少ない山陰道を快走し、一気に鳥取市内へと入ります。本当なら鳥取西ICで降りて鳥取市街を通過していくつもりにしていたのですが、ぼんやりして行き過ぎてしまい、鳥取南ICまで来てしまいました。やむなくそこで一度高速道路を降りて、再び1区間だけ来た道を引き返します。
7時20分
鳥取ICで一般道に降りて、国道29号線を北上中、対向車線側に安い値段を掲げたスタンドを発見したので、Uターンして給油することにします。
★4回目給油
走行距離 370.1km
給油量 25.43リットル
燃費 14.55km/l(満タン法による計測)
7時30分
鳥取と言ってすぐに思い浮かぶのは、やはり「鳥取砂丘」ではないでしょうか。国道9号線を走っていると「鳥取砂丘まで〇km」というような案内板が現れます。当初は行くつもりにはしていなかったのですが、地図で見ると9号線から少し外れるぐらいで行けるようです。せっかく鳥取に来たのだから少しだけ見に行ってみるかと、寄り道することにしました。
鳥取砂丘は少し大きな砂浜ぐらいなものだろうと考えていたのですが、実際に見ると相当に起伏に富んだ地形で、普段見慣れた砂海岸とはまるで違います。圧巻なのは、広大な砂浜の中にまさに「砂の丘」が聳えているところ。まるで、サハラ砂漠を横断するパリダカールラリーの中に出てくるかのような景色が目の前に広がっていました。まだ朝の8時前という時間ですが、それなりに人出があり、ヒイヒイと息を切らしながら砂丘から戻ってくる人もいます。遠くから見ているよりも実際には砂丘はかなり高いようで、登頂はかなり大変なようです。私は遠目に眺めるだけにしておくことにしました。
30分ほど砂丘観光したのち、ドライブ再開。福部ICから国道9号線に戻りますが、ほどなく、鳥取市の境を越えて岩美町に入ります。
ここで国道9号線とはお別れです。9号線はここから南下して琵琶湖の南に位置する京都を目指していきますが、私は琵琶湖の北側を回っていくルートを辿るため、ここからは国道178号線に乗り換えていきます。
国道178号線にも高規格部分(無料高速)が整備されており、新温泉町の新温泉浜坂インターからこれを使っていくことにします。
余談ですが、岩美町から新温泉町に入るとそこは鳥取県から兵庫県になります。兵庫県というと瀬戸内海沿いの県と思っていましたが、実は日本海側まで兵庫の「領土」が広がっているとというのは恥ずかしながら知りませんでした。
9時00分
そして今回のドライブで必ず寄りたいと思っていたスポット「余部鉄橋」へと向かいます。ここはかつて、日本一高い鉄橋(鋼製トレッスル橋)として知られていた、山陰本線・余部橋梁が架かっていました。現在ではその鉄橋に変わり、二代目となるコンクリート製橋梁へと架け替えられていますが、今でもト
レッスル橋脚の一部が保存されています。
保存されたトレッスル橋脚。手前には現在線のコンクリート製橋脚が。
また、余部鉄橋で忘れてはならないのが、1986年に発生した悲惨な列車転落事故です。当時私は小学生でしたが、テレビで大きく報道されていた衝撃的なシーンが今でも強く印象に残っています。海からの強風にあおられた回送列車が鉄橋から落下、直下にあった水産工場を直撃。列車の乗務員と工場で働いていた方が死傷する大きな事故となってしまいました。
現在、道の駅の駐車場になっているあたりが、かつての水産工場があった場所のようです。駐車場の一角には、犠牲者を慰霊する観音像が建てられていました。
現在の山陰本線・餘部駅ホーム。明治45年に架けられた余部鉄橋ですが、架橋当初には余部駅はありませんでした。そのため、余部の人たちは隣の鎧駅まで線路を歩いて行き来していたそうです。また、余部にあった中学校の分校が香住の本校に統合されてしまうと、余部の中学生は毎日、この線路を歩いて通学することになってしまいました。そこで度重なる陳情の末、昭和34年になってようやく余部駅が開業しました。
鉄橋時代の旧線は「空の駅」として、レールと枕木の一部が今でも残されています。写真右側の壁が現在線のホームとなっています。
旧線の軌道を辿って歩いて突端までいくとご覧の風景。線路の延長線上、谷を挟んだ反対側にトンネルの坑口が開いています。かつての鉄橋がここからトンネルに向かって真っすぐに架かっていたことがうかがえます。
道の駅の売店でこんなものが売られていました。廃止されたトラス橋の一部を切断して作られた文鎮です。
明治時代にはるばるアメリカから運ばれてきて、長年に渡って通過する列車を支え続けてきた鋼材の一部に、歴史の重みというロマンを感じます。実際に手に取ってみると、普通の鉄塊以上の密度の高さを感じさせる、ずっしりとした重量感があります。
必要か必要でないかという観点からすると、間違いなく必要ないものではあるのですか、欲しいか欲しくないかという点ではとても欲しいもの。店先で買うかどうか30分以上逡巡していましたが、結局、購入。
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