クラッチペダルを踏み込んだ時のギシギシ音を修理してきた 
前回、こんな記事を書きました。
「イラン情勢がまさか愛車にも──ジムニー6か月点検で思わぬ影響」
この時は、ディーラーの定期6ヶ月点検に行ったところ、エンジンオイルの交換ができなかった、という話をメインに書いたのですが、実はそんなことよりも、もっと重大なトラブルが発覚したのです。

それが、「クラッチペダルを奥まで踏み込むと、最後の方でギシギシッときしむような感触が出る」というもの。当初は、どこかにグリスを差せば済む程度の問題か、あるいは私の気のせいで、こんなもんですよ~となるぐらいのものだと思っていました。
具体的な症状としては、クラッチペダルを奥まで踏み込んだとき、踏み切る最後のあたりで一瞬「ギシギシッ」と、何かに引っかかるような感触が足裏に伝わってくるのです。その感触はそれほど大きく、明確なものではありません。気にしなければ気にならない程度です。しかも、毎回必ず症状が出るわけでもなく、出たり出なかったり。
ただ、一度症状が出ると、その後もしばらくは「ギシギシッ」とする状態が続く……という、なんとも微妙なものでした。

ちなみに、このジムニーは2023年に新車で購入した3型で、走行距離は約2万8000km。クラッチに大きな負荷がかかるような激しいオフロード走行をしているわけでもないですし、私自身これまでに何台もMT車を乗り継いできていて乱暴な使い方をしているつもりもありませんでした。
ディーラーでその話をすると「ああ、それですか」という感じで、どうやら、ほかのジムニーでもちょこちょこ出ているトラブルらしいことが判明。レリーズベアリングに異常がありそうだとのことでした。
ディーラーのほうでも、6ヶ月点検の際にこの症状は確認できたようです。そして、その場で告げられたのが、「クラッチの対策品が出ているので、それに交換します」というものでした。
ところがこの修理は、簡単な作業では済みません。ミッションを降ろしての作業になるため、数日間クルマを預けてほしいとのこと。
……というわけで先日、ディーラーにて修理を行っていただきました。
ちなみに、6月に点検してもらった時に出ていたクラッチの微妙な違和感は、その後7月、8月と時間が経つにつれて、症状がだんだん出なくなってきました。そして、8月末に修理のためクルマを預ける頃には、なんとその症状がまったく出なくなっていたのです。
「もう直っちゃったんじゃないの?」と思わなくもありません。
しかしメカニック氏によると、「たまたま今、馴染んでしまって一時的に症状が出なくなっているだけかもしれません。部品交換しておいたほうが、後々安心ですよ」とのこと。
確かに、症状が一度出ている以上、「今は出ないから大丈夫」と考えるのもどうかと思います。ということで、予定どおり部品交換をお願いすることにしました。

そして修理が終わり、実際の作業内容を見てみると、これがまた結構なものでした。
作業は、
・クラッチ脱着
・トランスミッション脱着
・プロペラシャフト脱着
そして交換した部品は、
・クラッチディスク
・クラッチカバー
・ボルト6本
・レリーズベアリング
・レリーズフォーク
・レリーズフォークサポート
・クリップ
・ミッションオイル
……と、まさにクラッチまわりフルオーバーホールといったメニュー。
いやいや、ずいぶん大掛かりなことになっているじゃないですか!!
最初は「ちょっとギシギシするだけ」だと思っていた違和感が、まさかここまで大ごとになるとは。正直、ちょっとビックリです。
ここまでやれば、修理代はかなりの金額になりそうです。しかし、このジムニーは新車購入から3年以内ということで、今回は保証修理対応となりました。
レリーズベアリングが原因と聞いたときは、一瞬、「自分の使い方がマズかったのか!?」とも考えてしまいましたが、もし使い方が悪くて「壊した」というのであれば、当然ながら保証修理の対象にはならないでしょう。それに、わざわざ対策品が出ているぐらいですから、やはり部品に不具合があったということなのだと思われます。

修理完了後は、当然ながらこれまで気になっていた「ギシギシッ」という妙な感触も、違和感も、異音もありません。それだけなら「症状が消えた」というだけなのですが、今回ちょっと驚いたのは、それ以上の変化でした。
クラッチまわりの主要部品を一式新品に交換しているからなのだと思いますが、クラッチのつながりがものすごくスムーズになったのです。
これまでは、ギアチェンジをしたあと、エンジン回転を合わせてクラッチをつないでも、「コツン」という軽いショックや揺れが出ることがあり、意識的にほんの一瞬半クラを当ててから、クラッチペダルをリリースする、といったこともありました。
ところが、部品交換後にはこれがまったくなくなりました。エンジン回転がちゃんと合っていれば、すっとクラッチペダルを離しても、ショックが出ることはなく、スムーズにつながります。
これは気持ちいい♪
以前の状態でも運転できないわけでもないし、走行に支障があったわけでもありません。だからこそ、これまでは「こんなものなのかな」と、あまり気にも留めず乗り回していました。
でも、こうして新品の部品に交換されてみると、以前はクラッチ操作に、やはりほんの少しだけ気を遣っていたのだということに気付きます。
そして、それがなくなった。
たったそれだけのことなのですが、クルマを運転しているときの小さなストレスが、ひとつ消えたような感じです。
今ではジムニーに乗るたび「こんなに気持ちよく乗れるなんて!」と、ちょっと大げさですが(笑)、感激しながら運転しています。
万沢林道を越えて、山奥に眠る廃線跡へ──太子線跡を辿ってみた 
万沢林道でオフロード走行を楽しんだ後、次に向かったのは「太子(おおし)線跡」です。
太子線は、かつて群馬鉄山で産出された鉄鉱石を運搬するために造られた専用鉄道です。太子駅から長野原駅までを結び、採掘された鉱石を輸送する重要な役割を担っていました。
その後、国鉄に移管され旅客輸送も行われましたが、利用者の減少などにより1971年に廃止。現在では、太子駅の施設や路線跡の一部が残され、往時の姿を今に伝えています。
また山間部に残る廃線跡としては珍しく、路盤が道路転用されている箇所が多いため、クルマでその痕跡を辿りやすいのも特徴です。

まず訪れたのが「太子駅」です。現在の駅舎や線路は復元されたものですが、ここがかつて鉄鉱石輸送の拠点だったことを感じさせる遺構が残されています。

太子駅最大の見どころは、なんといっても巨大な「ホッパー棟跡」です。
ホッパーとは、鉱石や石炭、砂利などを貨車へ積み込むための施設のこと。上部に貯蔵した鉱石を、下に停車した貨車へ落として積み込む構造になっていました。太子駅では、そのコンクリート製の基礎部分が現在も残されています。

駅名標も復元されています。太子線は途中駅を設けず、太子駅から長野原駅までを直接結ぶ路線でした。

太子駅を出ると、脇を通る細い道路がかつての太子線のルートになります。廃線後、この区間は道路として転用され、現在では地域の生活道路として利用されています。沿道には住宅や畑が広がりますが、集落を離れると、次第に山深い雰囲気へと変わっていきます。
そして現れたのが、鉄道時代の面影を残す橋と隧道でした。

縦長の独特な形状をしたトンネル。一般的な道路トンネルとは異なるその姿は、ここがかつて鉄道用として造られたものだったことを示唆しています。

トンネル手前には橋梁も残されています。鉄道時代のガーター橋の上に、現在の車道路盤が乗せられています。

さらに進むと、もうひとつのトンネルが現れました。単線鉄道のトンネルを道路転用しているため、幅員が狭く、トンネル内での乗用車同士の離合は不可能です。

トンネル自体はそれほど長くなく、クルマならあっという間に通過してしまいます。
しかし、ここをかつては貨物列車が走り、大量の鉱石を運んでいたかと思うと、短いトンネルにも違った趣を感じます。

入口には、鉄道時代のものと思われる銘板が残されていました。名称は「第一愛宕ずい道」。全長は約55mです。
「2号型」と記された規格は、非電化区間向けに使用された旧国鉄のトンネル規格で、電化を想定した1号型に比べ、高さが低いことが特徴です。
現在、長野原から旧六合村方面へは国道292号線が主要ルートとなっていますが、かつて地域交通の中心だったのは旧県道「長野原花敷線」でした。
その旧道に架かるのがこの「出立橋」です。
白砂川本流を渡る立派な橋ですが、現在では交通量も少なく、山中で静かに余生を送っています。

橋の入口には、高さ制限4.0mのバーが残されていました。かつては大型トラックやバスも通行していたことを示しており、地域の幹線道路だった証です。
今では大型車がこの橋を渡ることはまずないのでしょうが、残された設備が当時の様子を静かに伝えているのが印象に残りました。
しかし、この先で道は通行止めとなっていました。ここから長野原方面へは、クルマで太子線跡を辿って通り抜けることはできません。

六合村時代に設置された案内板には「この先交通止」と記されています。一般的には「通行止め」という表現を使うと思いますが、「交通止め」という独特な言い回しに時代を感じます。
またトンネル入口は鎖と有刺鉄線で封鎖されていますが、脇には誰かが内部へ進入しようとした痕跡も見られます。

太子線跡をそのまま辿ることができなくなったため、国道で迂回し、今度は長野原側から路盤跡を探してみることにしました。国道から分岐する小道を進むと、そこにはやはり太子線のトンネル跡が残っていました。

ただし、こちら側も入口で封鎖されています。内部を覗くと、緩やかに左へカーブしていて、その先は暗闇の中へ消えています。出口の光は確認できず、比較的長いトンネルであることが想像できます。構造も特徴的で、下半分は石積み、上部のアーチ部分はコンクリートという造りになっていました。
役目を終えた鉄道施設は、今では静かな山の中に眠っています。しかし、そこに残された橋やトンネル、巨大なホッパー跡は、この場所がかつて日本の産業を支えた重要な場所だったことを今も語り続けています。
関東屈指のロングダート・万沢林道を走る──万沢ストレートと「起点」の謎
四万川ダムを後にし、いよいよ本日のメインイベント、万沢林道へと向かいます。












万沢林道への道──中之条ダムと奥四万湖
関東屈指のロングダートとして知られる万沢林道へ行ってきました。




実は約10年前にもデリカでここを訪れ、その時もサイズの問題で断念しました。
「次はもっとコンパクトなクルマでリベンジしよう」
そう思い続けてきましたが、今回は軽自動車だから大丈夫だろうと考えていたところ、まさかの重量制限に阻まれるという展開。10年前にもしっかり確認していたハズなのに、すっかり忘れていました。




イラン情勢がまさか愛車にも──ジムニー6か月点検で思わぬ影響 
一カ月ほど前、いつもお世話になっているスズキアリーナ店へ、ジムニーの定期点検に行ってきました。新車購入時に加入したメンテナンスパック(車検なし)も、今回の点検が最後です。内容は通常の6か月点検に加え、エンジンオイル交換も含まれていました。
ところが、昨今のイラン情勢の影響で純正エンジンオイルが不足しているとのこと。なのでこの時は、点検のみを実施しオイル交換は入荷後に改めて行う、ということになりました。
全国的にエンジンオイルが不足しているというニュースは目にしていたので驚きはしませんでしたが、まさか自分のクルマにまで影響が及ぶとは思ってもいませんでした。
もっとも、今回は結果的に都合が良かったとも言えます。というのも、冬の間にあちこち走り回り、前回の交換から5,000kmを超えてしまったため、点検を待たずにカーショップで一度オイル交換を済ませていたのです。そこからの走行距離はまだ1,000kmにも満たない状態でしたので、交換が少し先延ばしになるのはかえって好都合だった、というわけです。
さらに、この点検ではクラッチのレリーズベアリングの異常も見つかりました。こちらも部品の入荷待ちとのことで、部品が届いたら修理を行い、そのタイミングでエンジンオイルも一緒に交換しましょう、という話になっています。
しかしながら、点検から一カ月以上経った今も、まだ連絡はありません。
オイルが入荷しないのか、レリーズベアリングの部品が届かないのか、それともメカニックさんの手が回らないほど忙しいのか……。このディーラーは比較的大きなスズキアリーナ店(スズキ自販系)なのですが、6か月点検の予約を取ろうとした際も、一カ月以上先まで予約が埋まっている状態でした。
幸い、このジムニーは数か月後にノマド(2型)へ乗り換える予定なので、仮に修理が間に合わなくても私自身への影響はほとんどありません。現状では走行に支障はなく、クラッチペダルを奥まで踏み込んだ際に、最後のあたりで「ギギッ」とした感触が出ることがある程度です。
それでも、このジムニーは次のオーナーさんへ引き継がれるクルマです。できれば修理と整備をきちんと終えた万全の状態で送り出せたらいいな、と思っているのですが……。
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♠警告灯点灯【ウインカーハイフラ現象】 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/06/15 06:25:47 |
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