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　二子玉川のモトベロさんに1か月点検に行ったついでに、かつて二子玉川から砧本村まで通じていたという、東急多摩川線の支線である「砧線」の廃線跡を散策してきました。e-Bikeを買ったらやってみたいと思っていた、『自転車による廃線跡めぐり』の記念すべき第一回目です。

　二子玉川駅に隣接する自転車置き場のこのあたりから、砧線は分岐していたそうです。近くのビルと駐車場の間には、当時ものと思しき柵も残っていました。

　二子玉川駅を出た砧線は、すぐに90度近く方向を替えて西方向に向かいます。矢印のあたりを進んでいたようで、左側のメインの通りから一本裏に入った小道をかつての砧線が通っていました。

　その裏の小道がこれです。裏通りにしてはやたらに歩道が広くなっていますが、どうやらこの歩道部分がかつての砧線跡のようです。

　少し進むと、中耕地駅跡です。歩道の脇に分かりやすい石柱が建てられていました。

　中耕地駅跡周辺は現在では、このような風景になっています。なお、写真奥側が二子玉川駅で、進行方向を振り返って撮影しています。

　中耕地駅を過ぎてもなお、廃線跡は一直線に進んでいきます。あたりは閑静な住宅街となってきました。

　ここまで真っすぐに進んできた廃線跡が急に左に大きくカーブしていきます。なお、途中までは車道となっていた廃線跡ですが、この辺りは歩行者・自転車専用の遊歩道となっています。

　廃線跡は多摩堤通りにぶつかります(吉沢橋交差点)。かつては踏切があったそうですが、現在ではその面影は全くありません。

　多摩堤通りを越えるとすぐに、川を渡る橋が現れます。これが吉沢橋です。現在は車道用の立派な橋に生まれ変わっていますが、砧線時代もこの場所で野川を越えていました。

　吉沢橋の中央付近には砧線が現役だった当時の写真と簡単な説明、青銅板に描かれた玉電のレリーフがありました。

　吉沢橋を過ぎた廃線跡は、住宅街の中を緩やかに右カーブしていきます。現在では車道転用されていますが、こんな緩いカーブの線形に、鉄道だったころの名残りを感じます。

　右手に東京都市大のグランドが見えてきました。この辺りはかつて多摩川流域で盛んに行われていた川砂利の採取場所になっていたそうです。砧線はもともと、その川砂利を輸送するための手段として敷設された経緯があります。

　川砂利採取跡地(現・都市大グランド)を過ぎると、不思議な別れ方をする道が。Y字の右に進むのが廃線跡です。

　さらに進むと終点の「砧本村駅跡」です。駅跡地は現在、バス乗り場となっています。バス停の名称は「砧本村」。砧線当時の駅名がそのまま使われています。

　水色に塗られたバス待ち客のための上屋とベンチは、砧線当時の駅で使われていたものをそのまま流用しているとのことです。