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賛否両論の、コーナーポールです。
(ま、たいていは否定的な意見が多いですが)

コーナーポールはスペースギアに乗っていた時にも付けていて、その時から「これはイイっ!!」といたく気に入っていたアイテムの一つでした。ボディ左カドの見切りが格段によくなりますので、街中の裏路地などはもちろん、オフロード走行でも狭い場所を走るのに重宝していました。

ですから、D:5を買う際も迷うことなく、オプション装着いたしました。
(ちなみに私が選んだのは、電動格納タイプではなく、安価な手動式のほうです)
また、カタログを見るとコーナーポール先端にはブルーのイルミネーションが付いているなど、
スペースギアのものよりもだいぶグレードアップしているようで、
納車されるまで、とても期待していました。

しかし、納車されて初めて実物を見た時は、ちょっと愕然としました。

スペースギアのコーナーポールは、ポールそのものがかなり太くて、
とても頑丈な作りになっていました。
オフロードでちょっとぐらい木の枝に引っ掛けたとしても、
なんということもないぐらいでした。
(呼び方もコーナーポールではなく、確かフラッグポールと言っていたかな?)

ところがD:5のコーナーポールときたら、とても細くて、きゃしゃな作り。
ちょっと触ったらすぐに折れちゃうんじゃないかと心配になってしまいます。
しかもポールの付け根がグニャグニャで、
高速道路などを走ると風圧でポールが斜めになってしまいます。

もちろんこれでも、見切りを向上させるというコーナーポール本来の目的は
果たしているから、これで十分だということなのかもしれません。
でも、もうちょっと太くて、見た目にも頑丈そうなポールのほうが
デリカのキャラクターにはふさわしいのになぁと思ってしまいます。

デリカに乗っていれば、やはりオフロード走行したくなるのは当然だと思います。自分もたまに近所の河原でプチオフロード走行を楽しんでいます。しかし、そんなときにどうしても気になるのが18インチのホイールです。





見るからにサイドウォールが薄く、ちょっと勢い良く石などに乗り上げたら
すぐにダメージを受けそうで、どうしても慎重にならざるを得ません。
スペースギアが15インチの80という、
まさにクロカン車ばりのタイヤ&ホイールサイズだったことを考えると、
D:5のそれは劇的にオンロード寄りになったと言えるでしょう。

これは、タイヤ・ホイールだけでなく、D:5のキャラクターそのものが、
オンロード寄りになったゆえの選択ということかもしれません。
それでも、扁平率が55というのは、今の乗用車の基準から見れば、
それほど薄いというわけではないのかもしれません。
45ぐらいは純正でもザラにありますからね。

でもそこはやっぱり、デリカ。路面がどんな状況になっても
確実に目的地まで走りきれる安心感が、他のミニバンにはない最大の特徴でしょう。
ですので、もう少しオフロードを考慮したタイヤを選択してもらえると良かったと思います。
一応、Gプレミアムでも16インチを選べますが、
デザイン的にもサイズ的にもいきなりショボくなり過ぎです。
理想としては、標準は17インチホイールに65タイヤぐらいにして、
オプションで18インチを設定するぐらいでよかったのでは?、と個人的には感じています。

ちなみに、純正タイヤのオンロード性能ですが、
乗り心地はやや固めで、路面の凹凸を割と正確に伝えてくるタイプ。
私としてはもう少ししなやかでもよいかなと感じます。
ただしその分、グリップ性能は意外に高く、
かなりの速度でコーナーに入ってもタイヤが腰砕けになったり、
ズルズルとラインが膨らんだりすることもありません。
ですので、パドルシフトを使いながらワインディングを走ると、
結構楽しめる走りができてしまったりします。

ま、それでも私は、アフターの16インチホイールに早く交換したいのですが・・・。

私の仕事は路線バス運転士。
毎日乗務していると、都内では危険な運転をしているバイク乗りをしょっちゅう目にします。
ウォークマンを聞きながらとか、
携帯を耳と肩で挟んだまましゃべりながら運転していたりとかはザラ。
無謀なすり抜け・割り込みや、
対向車が来ているのに平気で反対車線を逆走したりする輩も少なくありません。

ですので、ちょっとぐらいのひどい運転を見かけても驚かなくなっていますが、
今日見たヤツはあまりにもひどかった。

なんと、まだ1歳にも満たないであろう赤ちゃんをだっこひもでかかえて運転していたのです。
赤ちゃんには帽子のようなものをかぶらせた上に、幼児の自転車用ヘルメットを装着。
それでゆっくり左車線を走っているわけでもなく、
かなりのスピードで、走行中のバスぎりぎりのところを追い越していきます。
直後、赤信号に引っかかっていましたが、
青色に変わると同時に、猛ダッシュ。他のオートバイたちとシグナルGPを繰り広げ、
渋滞した四輪車の車列の間を縫うように視界から消えていきました。

瞬間、そのバイク運転手(決してライダーとは言いたくない)がどうこうという感情よりも、
ただただ、その赤ちゃんがかわいそうに思えてなりませんでした・・・。

デリカD:5で気に入っているポイントの一つが、明るいヘッドライト&フォグランプです。前車レガシィもキセノンヘッドライトでしたが、それよりもさらに明るく見やすくなっているように感じます。


はじめてデリカのヘッドライトを点灯した時には、レガシィが青白い光だったのに対して、デリカは多少緑がかった色合いでしたので、ちょっと違和感を覚えました。
しかし慣れてくると、雨の日などでもよく前を照らしてくれて、こちらのほうがより見やすい色合いになっていることに気がつきます。


また、フォグランプの配光も良く、光量も十分。
街灯も何もない暗い場所だと、ロービームだけでは眼前が少し暗く感じます。
しかしそんな時も、フォグランプを併用すればこれ以上のアシストランプはいらないな、
と感じさせるほどです。

欲を言えば、バイキセノンヘッドランプか、またはハイビーム側もHIDになると最高ですね。
(アフターでそういうキットも出ていますが・・・)

デリカD:5のエンジンは直４の2.4リットル。
アウトランダーと基本的に同じものですが、
車重がアウトランダーに比べて100kg以上も重いデリカには、ちょっと物足りないという話も聞きます。

しかし自分はこれで十分だと思います。



確かに、「速い」「パワーがある」という印象は決してありません。
それでも、アクセルを目いっぱい踏み込めば、
ゼロ発進からの加速でもそれなりの出足は期待できますし、
料金所ダッシュでも他車の流れに遅れをとることもありません。
もちろん、常に効率のよいところを使って加速できるCVTの利もありますが。

また、最高速度だって、あまり大きな声では言えませんが、
メーター読みで「ぬやえkm/h」までは確認しました。
その時もアクセルにはまだ余裕がありましたから、
条件さえ揃えばリミッター作動するぐらいはいくのではないでしょうか??

燃費は街乗りで大体7～8km/l、遠乗りで10～11km/lといったところ。
もう少し走ってくれると嬉しいですが、
クルマの大きさを考えればなかなか健闘しているほうだと思います。

そして、ガソリンは嬉しいレギュラー仕様。
このご時勢、少しでも燃料代は抑えたいですから、
これはありがたいですね。
スペースギアのＶ6やアウトランダーＶ6もレギュラー仕様でしたが、
ハイオク仕様でいたずらに圧縮比を上げてパワーアップを狙うようなことをしないのは、
三菱の良いところだと思います。