11月22日から、田町にある三菱本社ショールームで新型デリカが展示されると知り、早速、展示初日の朝イチで実車を確認しに行ってきました。
当日は平日(木曜日)ということもあり、ショールームの人影はまばら。デリカのモデルチェンジを待ち望んでいたマニア(?)が大挙して押しかけているのではないかと思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。ネックストラップをぶら下げた関係者と思われるスーツ姿のおじさんが5、6名、いかにもマニア風な中年男が私と他にもう一人、そんな状況でした。
肝心のクルマですが、すでに三菱の公式サイトや自動車専門サイトなどで公開されているとおりです。写真よりも実車は多少でもマシなのではという期待もありましたが、まあ、写真のイメージ通りでしたね。
全体のフォルムは旧型と変わらないのに、とにかく顔だけが悪目立ちし過ぎていて、完全にエクステリアデザインが破綻しています。リアからサイドにかけてはプレーンなのに、正面だけがゴテゴテと飾り立てられていて、違和感しか残りません。
部分的に見ていきましょう。
タテ目のLEDヘッドライト自体は悪くないと思います。三菱らしい斬新な提案で、うまく使えば個性を強調するデリカの新しいアイコンになる可能性は十分にあるアイテムだと思います。ただ、少し窪んだ位置にあるので、降雪時のヘッドライトへの着雪が心配です。LEDやキセノンライトのクルマは、寒冷地仕様としてヘッドライトウォーマーのような装備があると便利だと思うのですが、いかがでしょうか。灯体にハロゲン球を組み込んで、その熱で溶かすような仕組みはできないものでしょうか。
ヘッドライトの上にある切れ長のLEDポジションランプですが、三菱の新しい顔であるダイナミックシールドの一部と考えれば、まあアリかなという気がします。ただ、つり上がったライトはどうしても他を威嚇するような表情に見えてしまいますから、個人的にはあまり好きではないですね。タレ目にしろとはいいませんが、水平かやや上がった程度に抑えているほうが好感度は高いように思います。
ターンシグナルランプはヘッドライトの下に配置されます。デザイン的にはポジションランプの上がシーケンシャルタイプのLEDウインカーとして機能しそうに見えますが、どういうわけか、ウインカーだけはLEDではなくただの電球です。この派手な顔つきでありながら、なぜそこだけこんなに地味にしてしまったのか、よく分かりません。
しかしながら、LEDの灯火類は、正面から見ると異様に眩しいくせに、すこし角度をつけて見ると光が拡散しないため周囲から視認しづらいという弱点があります。ですので、クルマの合図灯(ウインカーやブレーキランプ等)として使う場合は、LEDよりもむしろ電球のほうが機能面では優れているように思います。
そして最後にグリルです。上下に4分割されたメッシュのグリルですが、私としては、新型デリカが悪評を招いている一番の戦犯は、このグリルなのではないかと思っています。メッキではなくシルバー調なのはまだ救いですが、それでもちょっと目立ち過ぎでしょう。このグリルのせいで、周囲への(悪い意味での)自己主張と威圧感が大幅に高まってしまっているように感じます。見た目の高級感(これが高級そうに見えるかどうかは疑問ですが)よりも、もっと機能を重視したデザインにしたほうがデリカらしく、評判も上がると思います。
個人的には、4段のグリルのうち下2段を廃止し、残った上2段のグリルももっとシンプルなデザインにする。そして、バンパーの下端を持ち上げてアプローチアングルを確保するようにする。これだけでだいぶイメージが変わり、「デリカらしく」なるのではないかと思います。
スマホで撮影した画像を加工してみました。まずは新型デリカD:5の正面。これを私のイメージに近づけるようにすると・・・。
こんな感じになれば、まだ許せるのではないでしょうか?
グリルとナンバーの間がこざっぱりし過ぎているようにも思いますが、この部分はインタークーラーの開口部を設けるか、あるいは大型のフォグランプやガードバーなどを装着するためのスペースとして、あえてカスタムの余地を残しておくというのも良いのではないでしょうか。
エクステリアデザインの他にも残念な点がもう一つあります。
それはエンジンです。これは乗ってみないとなんともいえませんが、アドブルーを新たに採用している割に、スペック的には前モデルとほとんど変わりません。馬力に至っては、逆に下がっている有様です。
これは一体どういうことなのでしょうか?
ヨーロッパに出している4N14型ディーゼルエンジンは、マイベックにピエゾインジェクター、VG/VDターボといった、クリーンディーゼルのトレンドともいえる技術を当然のように採用し、そのスペックは最高出力130 kW(177 PS)、最大トルクは380 N・m(39.0 kgf・m)を発生します。それに比べてデリカの4N14エンジンは、マイベックなし、インジェクターはソレノイド式、可変ノズルターボはVG(排気側)のみと、欧州仕様に比べてかなり見劣りします。旧型デリカD:5では、ボンネットの高さが足りず、欧州仕様のディーゼルエンジンがそのままでは搭載できず、やむなくマイベックを外したという話も耳にしましたが、今回のモデルチェンジでは、事前に出ていたスパイショットなどからボンネットの高さがだいぶ高くなっていて、欧州仕様と同スペックのマイベック付き4N14が搭載されるのでは?と期待していました。しかしふたを開けてみれば、エンジンは旧型D:5とほぼ同じ仕様&スペック。さらに燃費もカタログ上はそれほど大幅な向上は見られません。わざわざアドブルーまで搭載しているのに、なぜ?という思いしかありません。これだったら、アドブルーなしの旧型エンジンをキャリーオーバーしたほうが、よっぽど良かったと思います。そうすれば、スペアタイヤも犠牲にならずに済みますしね。
というように、エクステリアとエンジンについては「期待はずれ」としか言いようがありませんが、それとは逆に、インテリアは格段の進化を遂げています。
旧型のインパネ周りは、見るからに安いプラスチック一辺倒のチープな作りでしたが、新型では、ソフトパッドを多用して飛躍的な質感向上を果たしています。それはまるで、チープな商用バンから高級サルーンに乗り換えたかのような、劇的な変化です。
また、個人的には、全席オート式のパワーウインドーと、車速連動式ドアロックが復活したのは評価したいポイントです。
ただ、装備の点ではカーナビゲーションがすべてオプション扱いというのはいただけません。そもそも、メーカー指定の10.1型カーナビを収めることを前提としたインパネデザインとなっているのに、最上級のP(従来のプレミアム)ですら、これをオプション扱いにしているというのは、ちょっとユーザーを馬鹿にしているように感じてしまいます。
また、ロックフォードのオーディオがなくなってしまったのも残念なところです。
羽田可動橋とは、首都高速羽田線・空港西入り口(上り)に設けられた旋回式の橋です。これは、空港西入り口と本線の合流部が短く、かつ合流直後に見通しの悪い羽田トンネルに左カーブで入っていくという線形の悪さから、事故の危険性が非常に高かったこと、また、首都高のこの付近は、交通集中による慢性的な渋滞に悩まされていたことなどから設けられました。
ところが、湾岸線の空港中央と大黒間が開通すると交通量は分散し、この付近での渋滞はほぼ解消したということなどから可動橋は使われなくなりました。しかしながら、橋そのものは撤去されず、今でもそのままの姿で残っています。使われなくなった道という意味では、「廃道」も同然なのですが、将来、交通量が増加した際に再利用する可能性を見越して現在でもきちんと管理されています。そのため、いわゆる「廃っぽい」雰囲気はあまり感じられません。
それでも、回転式の橋というのはほとんど見かけることがないので、その一風変わった佇まいは一度見てみたいと前々から思っていました。
羽田可動橋付近のコインパーキングにクルマを止めて、呑川に沿った小道を歩いていきます。
自動車学校の脇をさらに進んでいきます。
すると、中学校(大森第一中)が見えてきますので、そこをさらに直進していきます。
直進方向は小道の続きのように見えますが、ここからは森ヶ崎海岸公園という公園になっているようです。
公園内に入ってしばらく進むと、土手の向こうに上る階段があります。ここを上がると・・・。
目の前のクレーンや多数の杭に目が行きますが、その向こうに、お目当ての可動橋がその姿を隠すことなく晒しています。
可動橋は2機設置されています。現在では船舶が航行できるよう、橋は開いたままの状態になっています。
都心側の可動橋。橋桁中央の円形の支柱部分を軸にして回転する構造になっています。
可動橋同士の接合面。どのような形で嵌合するのか、非常に興味のあるところです。一度動いているところを見てみたいものです。
回転軸部分。
そもそも、旋回式の橋という珍しい形式の橋がこの場所に架けられるようになったのは、いくつかの要因があります。橋ではなく海底トンネルでくぐろうとするには、すでに隣接するトンネルがあった(首都高とモノレール)たため工事が難しかったこと、また、橋にする場合は、橋桁の下を大型船が通るため、水面からの高さを確保した斜張橋や吊り橋をかける必要があったものの、すぐ横が羽田空港で高さのある建造物を建てることができなかったことから、旋回方式の可動橋という形になったそうです。
都心側可動橋。左側から迎えに来ているのは、羽田線への進入路です。橋を渡った車両は左の進入路を通って、首都高羽田線に合流していきます。
その進入路を下から見上げるとこんな感じです。可動橋本体のほうはそれほど廃な感じはなかったのですが、こちらの進入路のほうは橋桁鉄骨部分の塗装が剥がれ落ち、一部はサビがかなり目立つような箇所も散見されました。どちらかというと、可動橋よりもこの進入路のほうが、廃道っぽい雰囲気が漂っていました。
ちょっと廃っぽい印象の進入路ですが、その路上には行き先表示の案内板が、比較的きれいなままに残されていました。
柵越しで少々見づらい写真ですが、可動橋と本線(羽田線)の合流部分です。赤白のバリケードの先で合流するようになっています。その手前には大型の電光掲示板が置かれていて、ここを車両が通ることはないということを示しています。
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