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　現在のデリカを購入して、はや2年が過ぎました。納車直後、燃料フィルターに水が溜まるというトラブルで入院してからは、これといった不調もなく過ごしてきました…、と言いたいところなのですが、実はまだ他にも問題を抱えていたのです。

　納車から10ヶ月ほどしたある日のこと、路面の段差を乗り越えるときに足回りから「ギシッ」というきしみ音がすることに気がつきます。以前に所有していたガソリンのD:5も、5年目を過ぎたころから似たようなきしみ音が出ていたのですが、こちらはまだ買って1年も経たない車両。それがもうこんな音が出るなんて…と思い、1年点検のついでに足回りをチェックしてもらいました。しかし、結果は「異常なし」。

　仕方なくそのまましばらく乗っていましたが、その「きしみ音」はどうやら、ある特定の条件が揃った時に発生するようでした。
　その条件とは、まず外気温が低いこと。気温がおおむね10度を下回るような時にしか異音は発生しません。そしてもうひとつが、リヤサスペンションが大きくストロークするような場合に音が出るということです。かまぼこ状の踏切だとか、住宅街で速度を抑制するためのハンプのような段差を乗り越える場合に｢ギシッ｣という大きな音が発生します。

　このデリカが納車されたのが、冬真っ只中の2月でしたが、その時にはまだ異音は出ていませんでした。その後、納車から1年弱が過ぎた2シーズン目の冬を迎えるころに、足回りから異音が出ることに気がつきます。上にも書いた通り、1年目点検では異常ナシの診断を受け、やむなくそのまま乗っていましたが、3回目の冬となる2年目点検のころになると、明らかに異音は大きくなり、発生する頻度も増えていました。当然、2年目点検でも同様の申告をして点検してもらいましたが、外観の目視点検ではやはり異常ナシとの診断です(1、2時間程度で実施する日帰りの定期点検では、異音の再現や発生源の特定は難しいだろうと予想はしていましたが)。

　しかし、昨シーズンの冬よりも明らかに症状が悪化する方向に行っているので、このまま放置していたら事態はどんどん悪くなるだけなのは目に見えています。しかも来シーズンの冬を待っていると保証期間が切れてしまう可能性もあるため、担当の営業マンの方に相談をして、クルマを預けてしっかりと見ていただくことにしました。

　クルマを預ける日には、メカニックの方に同乗してもらって、異音の確認をしてもらいました。幸いディーラーの近くに、異音の発生を再現できる路面のギャップがあった(私の職場への通勤経路で、毎日のように通っていて、その場所で異音が出ることが分かっていた)ので、そこで異音が出ることを確認してもらいました。

　クルマを預けること1週間、どうやら原因はリヤのロアアームにあったようです。ディーラーの方いわく、確認のために右後ろのロアアームを外そうとしたところ、通常は発生しない「バキッ」という音がしたとのこと。どうも製造・組み付けの段階で何らかの不具合があったようだとの見立てでした(工場の製造ラインで「あっ、ちょっと曲がって組んじゃったけど、ま、いっか!」みたいなことがあったのか?)。
　また、右ほどではありませんが、左側のロアアームからも多少の異音が確認されたため、今回の修理ではリヤ左右のロアアームを交換することになりました(「あっ、左もちょっとズレたけど、無問題!!」 …両方ってorz)。

　異音の主原因と見られる、右リヤのロアアーム

　(ニャーは我が家の子ではありません)。

　左側のロアアームも新品交換。

　下回りはドロドロに汚れているのに、ロアアームだけがピカピカです。

　修理から上がってきて、異音はピタリとおさまりました。例のギャップを通過しても、きしみ音が出ることはありません。
　ただ、ここ最近は気温がだいぶ上がってきてしまっているので、クルマを寒いところに持って行くか、来シーズンの冬を待つかしないと、本当に直ったかかどうか確認できなくなってしまっているのが困ったところではありますが…。

　もう関東地方には、真冬並みの寒気は来ないのかな!?