こくみんしゃ

数ヶ月前にBSフジで放送していた『Top Gear ジェームス・メイの世界の国民車』という番組のCMを抜く作業をしておりました。

この番組の最後の締めにジェームス・メイが語った内容が奥深いなぁと思い書き出してみました。






VW・ゴルフは7世代にわたって3000万台が生産されてきた。



トヨタ・カローラは約4000万台だ。
カローラと名のつく車を全部数えたらね。




だが、地球上には10億台以上の車が走ってる。
3000万や4000万はその一部だ。

単一モデルで最も売れたビートルでも2150万台しか生産されなかった。



だから決して多くない。

それに地球の人口は70億人を超えてる。

ざっと計算すると7人あたり1台の車しかない。
全員は座れない計算だ。

それに12億5000万人は貧困状態にあるから車に乗った事も無いかもしれない。


そう考えると自動車産業は失敗している。

万人向けの国民車なんてない。

だが見方を変えると車は所有願望があって初めて存在できるものだ。

初期の頃は上流階級の特権で、操作が複雑なのでお抱え運転手が必要だった。

だが1世紀が経ち今や耐久消費財だ。
使い捨てのね。

確かに100万ポンド超の高級車もある。
(1ポンド＝約180円)

だが、それらも大衆の需要に力を得た最先端の自動車工学によってもたらされたものだ。

こうして考えると、1500ポンドのタタ・ナノから



150万ポンドのヴェイロンスーパースポーツまで



すべての車は国民車と言えるだろう。





最後の「すべての車は国民車と言えるだろう」という言葉。

良い響きだと思いませんか？