
春節で出向中の知人が遊びに来ています。
来週丸々休みは羨ましい。
ということはさておき、タイトルの件をつれずれとブログ化。
基本的に私は出来る範囲で車両に安全性を求めています。
例えば車両を運転すれば事故は確率として発生することが否定出来ないので、任意保険や車両保険は事故後の対応力を実績踏まえてAIUをチョイスしたり、コルトという車両には珍しいサイドカーテンエアバッグを装着したりしています。
だけど、カーテンエアバッグを装着すると車体が重くなるので趣味で遊んでいるサーキット走行では不利になります。
完全サーキット専用マシンを用意できれば外せるのですが、そのような懐の余裕が私には無く、どうしても子供を載せるとなるとチャイルドシート装着可能車両が前提になるし、実際の側面衝突時の結果を下記の通り把握すると外せない装備です。
< 自動車アセスメント[JNCAP]での側面衝突試験 >
スズキ『SX4』(コルトはエアバッグ有無両方の情報がないので似たような車両ピックアップ)を固定した状態で重量950kgの可動式台車を29.0km/hで衝突する実験でのHIC(頭部障害値)結果。
試験結果(カーテンエアバッグ無)→側面衝突時のHIC(頭部障害値):8611.6…「頭部爆散レベル」
試験結果(カーテンエアバッグ有)→側面衝突時のHIC(頭部障害値):0134.0…「ビンタレベル?」
(参考)
HIC(頭部障害値)1000:「後遺障害が生じる可能性のある脳震とう」
HIC(頭部障害値)3000:「即死レベル」
こういう事実があると、側面衝突の確率が低いとはいえ、側面衝突があれば死亡に直結するので、サイドカーテンエアバックは外せないと思いますし、トヨタ等が基本全車標準装備したのも納得です。
他に側面衝突の乗員被害を回避出来る方法はないのかと短絡的にロールバーを思い浮かびましたが、かえって視認性悪化や、純正に比べ頭部打突距離が短くなりかえって危ないことがわかりました。
※横転時の室内空間の確保では大きく効果あります。
その他には車を大きくする(3ナンバー買い替え)なんてのも考えられますが、「コルトで側面衝突性を上げる」ことを命題にすると、着座位置(ヒップポイント)を700mm以上(よりもっと)にすると、対乗用車の側面衝突では、衝突位置より高い位置に着座することにより安全性が非常に高いことが判りました。
単純に言えばトラックなんかはこれの最上位なんでしょうね。
だから純正コルトでは着座位置を高くすることにより側面衝突安全性を稼いでいるという考えも思い浮かびましたし、レカロのシートレールが着座位置が高めなのは、安全性を考慮してということなんだと改めて知りました。
逆に言えばコルトで着座位置を下げることと、車高を下げることを同時にするのはかなり危ないのかな?
結論としては、やっぱりサイドカーテンエアバッグは、私の価値観では外せないということですね。
他の方法でコルトをより楽しく遊べ安全な車に作り上げるというのが良いみたい。