
近畿地区選手権 第8戦 名阪C ドライ 2011
ジムカーナ近畿地区選手権も最終戦
先日の雨以来、気温が5℃程度低くなり、
名阪スポーツランドのある奈良県山添村は
長袖を着ていても肌寒いくらいでした。
シリーズ順位はB1クラスの4番手、
このポジションからのチャレンジとなりました。
パドックに到着すると110台ものエントリーからパドックは目一杯でした。
ちょっと狭いかな?と、GAMMAさんと工夫しながらタープを並べて設営して、
準備を進めますが、GAMMAさんのくるまはエンジン不調が再発しているとのこと、
原因も特定できず、TLBでシリーズ1-2を目指す上で不安材料ですが、
パドックでアイドリングするアルトのエンジンは素人目にはちゃんと動いています。
このまま、大会の間とまったりしないで頑張って欲しい。
とにかく、準備をしないといけません。
路面温度を測ると、朝の路面温度は20℃程度、
用意した2種類のRE-11SのうちWS2をチョイスしました。
・テストラン
WS2は初めて使うので、テストランでその感触を掴まないと(’’;
テストランは名阪Cコースを時計回りに一周するコースでしたが、
ここを走った感じ、わりと違和感なく走れてほっとしました。
ただ、パドックに戻ってタイヤを調べるとほとんど暖まっていません。
「う~ん、まるで溶けてない」
使用温度域の上限くらいかと思っていましたが、
まだまだ高温側でも使えるんじゃないか(’’?
・朝の慣熟歩行
そして、コースオープン・・・
「こ・・・この渦巻は;;; 」
コース図に渦巻きが書いてあります。(コース図参照)
540° ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
「わりと終わったかも;
や、先日、幸田でターンの練習をたくさんしたじゃないか(’’!」
ターンのロスを他の部分でどこまで補えるかがポイントになりそうです。
・1トライ
コース上ではM谷選手が素晴らしいターンを披露して好タイムをマーク!
MJさんもターンのロスはあったものの良い感じで走行しています。
「う~ん;
緊張するなぁ」
それでも、
自分にできる走りをすることしか、上を目指す方法はありません。
「粛々と走ろう。
1トライ目はデータ収集のつもりで行けばいいよ。」
左旋回のスタートは少し押さえ気味に出ました。⇒すこしあまり気味
1コーナは思ったよりも深い⇒トラクションをかけた脱出が出来なかった。
2コーナは普通に行けたけど⇒もっとアウトから侵入しよう。
3コーナはだいたい予想通り
4コーナは逆バンクなので予定通り加速重視で
5コーナ外周へ向かうコーナはだいたい予想通り
6コーナはゆるい外周コーナ⇒仕掛けが遅い上に落とし過ぎた
7コーナは4コーナと同じ逆バンク
フリーターンは右回転をチョイス・・・まさかのアンダー;
ターンが始まらない・・・仕方がなく360°回った所で、
サイドを引き直して180°だけコンパクトに
⇒予想していたとはいえ、がっかりなターンです;
ここで、がっかりしたことが原因で悲劇が起こりました。
えっと・・・次は、あ、通り過ぎた;
[しばらくお待ち下さい] (バック走行中)u\(’’チーン
すでにミスコースを示す黒旗が掲示されています。
⇒ でも、赤旗は出ていないので、せっかくだし、
練習走行として残りを走らせてもらおうかな。
島周りヘアピンを右に回って、コントロールラインを通過。
10コーナは入り口は狭いけど奥が広いので先を見て飛び込む
11コーナ外周へ⇒せっかくなのでオーバースピードで行ってみる。
あれ? 余裕なきがする; WS2ってまだいける??
S字コーナも少し無理をしてみるけど、わりと楽にいける。
WS2はWSよりも、もうちょっと頑張れる子みたい。
15コーナ奥のヘアピン⇒立ち上がりを少しだけアウトに振って
シケインは慣熟歩行の時のイメージとちょっと違うみたい。
⇒大きなS字をイメージして行ってみよう。わりと良い感じ。
・分析タイム
ロガーを見ると可もなく不可もなくと言った前半区間、
後半はわりとGを出し始めています。
タイヤをチェックすると、温度はそこそこですが、
ほとんど、いえ、まるで溶けていません。
⇒丁寧に行こうとして、ぬるすぎたみたい。
全体のタイム差と540°ターンのおよそのタイム差から、
540°ターンで1秒のロスがある前提で、見積もると・・・
得意の(と思っている)ハイスピードセクションで1秒なら、
取り返せるので(なぜか自信アリ)、勝負は2本目。
⇒現在トップのS木くんの伸びしろも含めて、
540°ターンに許されるロスは1秒程度、
その他の区間は自分の走りの良いところが出せればOKみたい。
・昼の慣熟歩行
メタボ解消のためせっせと歩きます。
スタートのライン
⇒積極的に行くために、策を施すことにしました。
くるまを斜めに置いて、3mの直線を作ります。
思い切ってスタートしてホイルスピンしても、
3m以内に解消すればいいはず(’’
フリーターン
⇒他のクラスの走行をハッピーターンをかじりながら観戦して、
得た答えは、「左ターン」これしかありません。
ドライバーの得意不得意で言えば、右なのですが、
路面の傾きの関係で、右ターンではターンが始まり難いみたい。
コース幅の右から1割5分の辺りが一番高いので、そこで、
ターンを開始することで、コース左の下りを利用して、
一気に小さく回れる・・・とおもう;
それに、少し大きくなった時も左側に寄る分にはロスが少なそう。
ターンは幸田でさんざん練習しました(付け焼刃?)ので、
回ることだけ成功すれば、ロス1秒以内はいけるんじゃないか?
島廻りのヘアピン
さっきはコーナーリングできませんでしたが、
腕のいい人達の走りをじっくり観戦してイましたので、
走行イメージはバッチリです。多分行けるはず。
全体的には、速度を高めるために先を見るイメージで歩きました。
・2トライ
スタートは予定通り・・・うまくいきました。これはいいかも。
2コーナも深いことがわかっていますので、少しためてから踏んでいきます。
前半から、わりと積極的にせめて行けます。
そして、外周を小さく一周して、
一度フリーターンエリアを通過します。
再び外周から茅○さんパイロンに入る所で、すこし抑えすぎましたが、
逆バンクを考えると、そう悪くはならないはず。OKでしょう。
⇒540°ターンに備えて、脱出ラインを大きな弧としました。
540°ターン
⇒とにかく回れればOK・・・・おぉ・・・まわってるよ(@@
「ちょっと目が回るなぁ」 と思いながら、脱出・・・・
「とおい; 遠すぎるよフリーターンライン;」
まぁ、この差は織り込み済みの1秒ってことで、OKでしょう。
この時点まで、今の自分にできるほぼベストの走行です。
⇒予定通り、この感じで行けば自分にとっての一番いい結果にできるはず。
しかし、
その後のハイスピード区間では、ミスをしたくないという気持ちが先行してしまい、
「くるまの曲がれるよ」を聞き逃して、ブレーキから旋回に入る過程で溜めすぎます。
3箇所のコーナでそれぞれ自己評価0.2秒ずつロスします。
「これは、ほんのちょっと届かないパターンだなぁ」と思いつつゴールラインを通過。
⇒ 「あれ? ファンファーレが鳴ってる。」
1/1000差でトップ!?
チームオーダー的にはわりといいところに収まったんじゃないか?
「S木くんは大きなミスが少ないから、
ちょっと負けるパターンを覚悟しないとなぁ。
GAMMAさんも、仮にターンで2秒ロスしても
1トライのロガーを見るかぎりトップを狙えるはず。」
表彰台に残れるように願いつつ、結果を待ちます。
・ビデオ
<外ビデオ>
<車載ビデオ>
・結果
S木くんに0.2秒ほど抜かれて、準優勝。
この時点では気がついていなかったのですが、
GAMMAさんはシャフトトラブルで失速されていたみたい。
これは、まるで予想していませんでした。
放送で呼び出されて、JAF CUPへの出場意向を聞かれて、
シリーズ順位表を確認すると・・・チャンピオン(’’!
あぁ・・1点差でトップなんだ。
シリーズ序盤、小さく稼いだ3点がここで効いていました。
2戦欠場した分、優勝3回を含む有効ポイントを効率良く獲得していたみたい。
かような形ですが、JAF CUPにエントリーします。
また、
ジムカーナを初めて以来、初めてチャンピオンを獲得できました。
あまり実力で取った印象がなく、諸手を挙げて喜べないのですが、
自分にできることをやって、その中でのチャンピオンなので、
いつも支えてくれる人たちに感謝しながら、喜びたいと思います。
ありがとうございます。
今シーズン得たものは、確実に自分の引き出しにしまって、
少しずつでもドライバーとして成長していきたいと思います。
そして、JAF CUPでは近畿地区メンバーの一人として、
他地区から参加される人たちを歓迎しつつ、しっかり迎撃したいと思います。
また、当日は寒い中、
USTREAMを利用した生中継を実施されたTLB Gクラスの皆さん、
そして、オフィシャルの皆さん、お疲れ様でした。
<メモ>
フロントタイヤ RE-11S WS2 新品 1.7k
リアタイヤ RE-11S WS2 新品 1.7k
減衰力設定 フロント 1 リア 1
ウェイト レス
天候 晴れ ドライ 気温概ね18℃~24℃
路面温度 朝、20℃ 昼23℃
成績 銀賞
2011年近畿地区B1クラス チャンピオン
プラグ イリジウムレーシング(DENSO)