漢のボスカバー完成!
まず始めに製作して下さった
Kenちゃんに多大な感謝を
述べたいと思います。
多くの苦難をヘともせず、試作チャレンジに挑んで下さり、
その結果、私の思う以上の出来となった事で大変満足してます。
8月の頭に構想に入り、ダラダラと悩みつつ、いざワンオフ製作の為にボスを
送ったのが
この日。
あっと言う間に製作してくれ、もう完成しました!
こんな素人のつぶやきに乗って下さりホント、感謝です。
さぁ、そんな訳でお披露目です(笑)
【開発コンセプトは”レーシー”】
シルビアや86に乗っていた頃はこれら延長ボスを装着し見た目がカッコ良かった。
ところが、S2000の市販のボスはシボや溝の形をしたプラスチックやゴムのカバーがついて
見た目がかっこ悪い。
でもここには理由があってメーカーものはこうなっていた訳でした。
・SRSユニット
約5ミリ程コラムより浮き出ているのでそれごと隠す為
更にはホーン配線を兼ねているユニットなので取り外すとセンターのホーンボタンに
配線出来なくなる。

なので、これまではSRSユニットの丸い部分をくりぬいたカーボンパネルを装着して下側の
配線が見えないようにすっきりさせていました。
今回、当初はボス自体を新規製作しようと試みたのですが、ステアリングシャフトに刺さるギア部の
”歯切り”が困難と言うか、コストが掛かる。。。図面作成も大変。。。
何とか製作したとしても事故時に衝撃がかかる部分なので安易に製作するのは危険と判断し、
半ば諦めかけていました。
散々
Kenちゃんと打ち合わせしていたら”カバーだったら簡単ですよ♪”と。
そっか! 見た目スペシャルね! とお互い納得しまずはグダグダ言う前に作ってみよう!
となりました。このDAIKEIボスはシンプルで軽いのがいいんだけど、かっちょ悪い・・
【これは市販ボスを被せる単なるカバーです】
装着する事で重くなるだけです(爆)
ハンドル側から被せるカバータイプを製作すると、どうしても中央部はハンドル面よりも
外径を大きくせざるを得ません。
試しにKenちゃんが人柱になってくれ試作してくれました。

うーん。。。 これは私のイメージでは無い。
すると、やはりコラム側から被せるしかない。
と言う事でSRSユニットの回り止めをしている薄い円盤のようなプレートを取るしかない。
すると、回り止めを失ったSRSユニットはもはや意味をなさないので撤去です。

ここまで来ると後には引けません(笑)
※ちなみにここでホーン配線をどうしていたか?
それは単に長い配線にして押し込めていただけです。
ご覧の通り、裸にしたDAIEIボスは小さい。ステアリングはロックtoロックで片側1.2回転。
ハンドルを末切りしても足りる長さにするだけでOKでした(笑)
さて、ボスを丸裸にした状態で寸法を測定し、簡単な図面を引き、あとはKenちゃんに託しました。
【DAIKEIボスは芯ずれしまくり】
ブツが届いたKenちゃんは図面と実測に基づいて製作を開始。
ところが、意外な事が発覚。 なんとDAIKEIボスの中心軸がズレていた!?
つまりステアリングを回転させると外周で2ミリ近くズレていたので旋盤で回転させて
製作したものを被せると入らない?
プレスした鉄を溶接して製作されているDAIKEIボスだけにこれは困った。。
旋盤に咥えて回すとビビるほどブルンブルン(笑)
Kenちゃんから悲鳴が入り、相談した結果、若干DAIKEIボスを削ったり、
被せるカバーの外周を芯ズレしている分、大きくして現物合わせで対処するしかないと。
と言う事でこの市販品のズレ交差がデカイ事を考えると製品化は無理ですね。。
1個1個ワンオフと言うか、現物合わせしないと無理ぽです。
【あっと言う間に完成】
まずは出来上がり品のご披露♪

※逆光失礼。
素晴らしい仕上がりです。 職人の意地とプライドを感じます(笑)
精度が高いのでイモビス一つでビクともしないほど中のボスとカッチリ留まっています。
重さを量りわすれました(汗) 結構重いです(笑)
寸法はぴったし! 加工精度の高さが凄い!(@_@;)
そして芯ズレしているのを何とか入るように切削してくれました。
車体側までこの土管構造で行く事により、その外径が大きくなった分、
ホーン配線が難しくなります。(線では無理)
なので秋葉原で1芯のカールコードを購入して付けました。
コラムカバーの中で回転しても伸びる+@の長さで設定。

カーボンカバーも新規で準備していたのでこのボスカバーの外径に合わせて
新たに作成。
素材製作は
azuma氏。毎度アザース♪
カーボンの布を購入して一からレジン?で固めて薄いカーボン板を製作してる強者です(笑)
そんな訳で今回のボスカバーに合わせてピッタリでくり抜きます。
このカバーで隠す前に実際中でカールコードが引っかからずに回るかどうかを
目視で確認しながら近所を走りまわりました。
結果は問題無し。 SRSユニットを撤去したおかげで大きなスペースが内部で生まれ、
問題なく回転出来ています。 これに関しては長期確認が必要ですね。
で、中身なんですが、撮影し忘れちゃいました。。
いきなり完成画像です。
う~ん レーシー!
そりゃーもう満足感タップリです(笑)
どうしても土管型が欲しかった。
SPLASHやASMタイプの先は細くなる三角錐形状が嫌だった。
当初はアルマイト加工に出そうかとも考えておりましたが、いざ装着してみると
フロアのアルミ板と相まってどうも素材の銀色のままが良さそうなのでアルマイト加工を止めました。
自分で言うのも何ですが、
イメージ通りの”レーシー”感が出たと思います。
正直、速くなる訳でも無く、むしろ重くする行為にどうなの?という意見もあるかと
思いますが、やはりレーシーなコックピットを追求したかったのを優先しました(笑)
自分的には大満足♪
同じコックピットのS2000は居ない!と断言できる内容になり、もう室内に関しては完成の域です。
いよいよ、やる事が無くなってきた?
世の中のDAIKEIボスユーザーの為に商品化?も考えたんですが、かなり厳しいです。
コストもさることながら装着への苦労や現物合わせを鑑みると無理ですね。。。
まさにワンオフ対応。
Kenちゃんという私の遊び心につきあってくれる仲間。
そして苦難を乗り越えられる技術を持たなければ出来ない逸品となりました。
こればっかりは自宅のハンドドリルとヤスリ棒では作れないからな~(笑)
Kenちゃんの技術に乾杯です。
そうそう!
次回は11月20日のファミ走に出没予定です。
見たい方はこの日にどうぞ!
たぶんこの日は多くのS2000が筑波に集結しそうです(笑)
題して
”筑波エスオフ”? また皆さんに会うのを楽しみにしております。
実はまだ
謎の逸品もこの日に初披露。お楽しみに~(^O^)/