
初心者目線の愛車撮影術。今回は「絞りを変えてみる」。
カメラにはf値というのがある。f値を変えることで絞りの度合いが変わる。f値が小さくなれば被写界深度が浅くなって、ピントの合っている範囲が狭くなる。添付画像のようにf値の小さい状態(絞り開放)では、ピントが合っている範囲は狭いので、前後に距離がある部分はボケて写る。逆にf値を大きくすると被写界深度が深くなって、ピントの合う範囲が広くなる。普通、広い景色などを撮るときにはf値を大きくして撮る。
f値を小さくして撮ると、ピントを当てた部分がより鮮明に写り、逆にその周囲がボケるために、一部を際立たせて撮りたいときには有効だ。またレンズを開いて撮るためにシャッター時間が短くなり、手ぶれも起こしにくくなる。ただし、f値を小さくするためにはより明るいレンズが必要になるので、レンズ自体も高価になる傾向がある。
ちなみにコンパクトデジカメではレンズが小さいので速いシャッタースピードは期待できない。被写界深度の浅い写真は中華料理のように、強い火(明るい光)でサッと(短いシャッタースピードで)仕上げる必要があるので、よくボケる写真を撮るためには一眼レフで明るいレンズを用いるのが必須になってくる。
Posted at 2010/05/19 12:13:40 | |
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