『クレアモントホテル』を観てきました。ほのぼの(>_< )ヾ(^^ )映画が見たかったので・・最近そんな映画を求めているような

『クレアモントホテル』という映画を観てきました。



独り身の老婦人が、孫のいる街の長期滞在ホテルにやってくる。
そのホテルは、もはやホテルとは言えないようなホテルであった。
しかし、そんな期待をよそに孫は来ない。

しかし、ある青年と出会い、その青年を孫としてホテルで紹介
してからたくさんのことが変わっていく。

そんな映画です。

あんまり本は読まないので知らんのですが
原作は
エリザベス・テイラーという人です。


見始めて、思ったのは視点が２つあること。
老婦人のパルフリーが夫の死後何もなかった人生に生きがいが出てくること。
孫の代わりをするルードが、今を否定して前に進まないことが逃げていることに気づくこと。

こんな２人の掛け合いが
「文部科学省推薦映画」
「岩波ホール系」
のようにでなく
文学作品として自然に溶け込み、徐々にそれぞれの存在が大きくなっていきます。

そして、物語は終盤になり、実際の孫が登場。
しかし、この物語はブレない。

老婦人の孤独感、若者の疎外感に誰に責任を与えるのではなく、
あくまでも2人の物語として紡がれていきます。

名作と言われる文学の映画化はメジャーになればなるほどショービジネスの息がかかり原作とかけ離れたものになりがちですが、この作品はそのような感じもなく物語に入ることができました。

見終わった後、落ち着いたcafeでコーヒーを飲みながらこの本を読みたい気分にさせてもらいました。

以前若いときには、ほんまにそうしたんですが（笑）

★★★☆☆です。

あくまでも、本の世界かな・・という部分も少なからずありました。
映像文学に置き換える際にはまた別のものが必要かと。