2009年カンヌ映画祭パルムドール賞『白いリボン』を観てきました。ダークです。ダークです。観終わって・・・すっきりとして帰ることができる人はいないんでは？

2009年度カンヌ国際映画祭
パルムドール賞
『白いリボン』
を観てきました。

パルムドール賞ってのは最高賞の意味です。




舞台は第二位次世界大戦直前のドイツの片田舎。

玄関の木と木の間に針金を低く張るいたずらで、落馬する事件が発生する。
今まで、平和で閉ざされていた世界が、徐々に変化をしてくる。
その後事件もそれに結び付けられたり、悪意のある事象がでてきたり。

閉ざされている世界であるために、
人々の悪の気持ちが水面下に蔓延してくる様子を細かな描写でとらえた映画です。

この映画の驚きは映像につけた音楽はいっさいありません。
Opening、Endingも一切外付けの音楽は流れません。

次に、写真にわかるように、白黒でさらに冷たさUPです。

話の流れですが、個人的にはドイツがどのように第二次世界大戦に臨むようになっていたかを１つの村を舞台に示しているのかな？と最後感じてしまいました。
行き場のない悪を、周辺の国に出していく・・・
そんな感じで受け取りました。

ちなみに白いリボンは
悪いことをした子供にこのリボンを観て純真な心になるようにつけられるもので
なんか「見た目だけ正義」の象徴になってます。

名作ってより怪作だと思います。
映画を娯楽でなく、１つの文学作品として作られたものだと思います。
真面目な内容なので・・文部科学省推薦かと思いきや・・・
中身がグロすぎて（本音過ぎて）無理でしょうし。

徐々に悪化していく村の様子を見て、この映画を観終わった後に
「よかったなぁ～」
と帰る人はいないと思います。

「う～ん」
って感じでしょうね。

★★☆☆☆です。
ちょっと想像よりもグロかったです。