『アレクサンドリア』観てきました。3世紀に地球は太陽を焦点とする楕円軌道と証明できる人がいたんですね・・・

『アレクサンドリア』という映画を観てきました。
ちょっと大きな町ならシネコンで公開していた映画です。

原題は「AGORA」。
ギリシア語で広場って意味です。
邦題になると、１つの街アレクサンドリアに限定されるようで（笑）




監督は
アザーズ



海を飛ぶ夢



夜になる前に




のアレハンドロ・アメナーバルです。
夜になるまえ　に、はめっちゃ好きな映画です(。TωT)/


４世紀のエジプト、ローマ帝国崩壊寸前のレイチェル・ワイズ演じる天文学者ヒュパティアが主人公です。彼女の中で科学＝単純なもので17世紀にやっと解明される太陽系の構造をアレクサンドリア崩壊・キリスト教の過激派の増大とともにすすめていく映画です。

彼女の教え子のうち２人はキリスト教に
１人はアレキサンドリアの長官オレステス
１人はシュネシオスは主教
になる。
またヒュパティアの奴隷はキリスト教の戦士となり、今まであったエジプトの文化を破壊する。

そこで、いよいよローマ帝国分裂となり・・４人が交錯する。

といった内容です。
かなり、基礎知識がなかったので
？？？？
といった内容でした。

ローマ帝国統治時代にエジプトって・・・（笑）
その時のエジプトの宗教って・・・（笑）

といった？？を抱えながら見てました。

でもでも、　「おーっ」　っと思ったのは
太陽と地球の関係を導こうとした主キャラ４人です。

「自然は単純である」
「自然界で一番円は美しい」

といった考えて進めてきます。
そこで、天動説の主説であった
プトレマイオスが登場します。

プトレマイオスは
地球を中心にその他の天体は円運動をしている。
しかもその天体は細かな円運動をしながら地球を回っている

といった２重の円運動で証明しようとしました。

オレステスは１種類の円運動であるべきと主張。
そこで、謎であったものは季節によって太陽の大きさが変わること。
太陽を中心とした円運動であれば地球の大きさは変わらない・・・。

それを混沌の中楕円運動であることをシュネシオスとの会話で導いていきます。

天体マニアにはたまらん！！

しかし、ローマ帝国の分裂によりこの真実は封じられ・・・
コペルニクスまで1200年間天動説が信じられることになります・・・

なんか、宗教を利用した政治と科学の戦いのような映画でした。

うーん、ちょっと謎をググってみて勉強しました。
異教徒弾圧はテオドシウス帝の命令だそうです。

★★★☆☆です。
この監督なんで・・
もう少しメッセージ色とか、
意外性が欲しかったです。