『やがて来たる者へ』を観てきました。全編ドイツ語ww「ich」くらいしか聞き取れんww　ちょっと観点が違う戦争映画でした。

『やがて来たる者へ』
をみてきました。

最近の戦争映画とはちょっと違う戦争映画です。
第二次世界大戦のイタリア北部の小さな村を舞台に
ドイツ軍の駐留を
小さいころの体験から口を聞けなくなった８歳のマルティーナの目を通して語られます。




今までの戦争映画観でいくと・・・・
戦争のイデオロギー批判
戦争の中の英雄
などを語る映画が数多いです。

この映画はこの８歳の子どもを通して語られていきます。
イタリアとドイツは第二次大戦では同盟国なんで・・
トラブルなんて・・・ってとこから覆されたんですが

この映画は登場人物はフィクションですが
Based True Storyです。

イタリアのボローニャに近い農村にドイツ軍がやってくる。
平和な田舎に村にも言葉が通じないドイツ兵が駐留している。大家族で生活するマルティーナは小さいころに自分の腕の中で生後間もない弟を亡くして以来口をきけなくなっていた。学校ではいじめられており、自分の居場所を探すのが日常であった。
母のおなかの中には新しい命が芽生え、家族はそれを待ちわびていた。

父親をはじめとする農家は貧困のため別の作物などを育てようとするが豚を殺すのにもナチスの許可がいる状況であった。

そんな中農村の中で反乱軍（パルチンザン）が大きくなりはじめ、ドイツ兵を殺す。
それが繰り返され、ドイツ軍によるパルチンザン掃討が始まる。

マルティーナの少女の目によってこの映画が語られます。
８歳の少女に、ドイツ軍、パルチンザンってのは関係ありません。
今まで仲良くしてくれた、お兄さんが自分の家にワインを買いに来たドイツ兵を殺す。
『なぜ？』
もちろん理解なんかできません。

パルチンザンの攻撃で村は皆殺しになってしまいます。
なぜ、そうなったのかわかりません。

大きな勢力の衝突など８歳の少女の世界には関係もない。

自分の腕の中で亡くなった弟のためにも、新しく生まれた弟を何があっても守ること。
彼女は自分でそう課します。


戦争の原因は遠く離れているけど、身近な人が殺し合いをする。
同じ戦争であるが、かなりかけ離れた２つのように感じました。

収容所がナチスの場合クローズアップされますが・・・
小さい農村で、同じ方法で皆殺しすることにかなりショックを受けました。

★★★☆☆です。
いろいろ考える機会になりましたが、
２回は観たくないです。