『サウルの息子』観てきました。ハンガリー映画でカンヌのグランプリ、アカデミー賞外国語映画賞です。

『ハウルの息子』
観てきました。

アカデミー賞外国語映画賞です。
外国語映画賞って思うんですが
アカデミー賞はアメリカ国内で
それ以外はすべて外国語映画賞に含まれてしまうんですよね・・・
なんか競争率が激しそうな気がします。

それと、カンヌのグランプリです。
世界の映画賞を獲った映画をみてこようと～
予告を見てかなり身構えていきました。


映画の背景はホロコーストです。

今までのホロコースト映画で心に残っているのはこの映画です。

Life Is Beautiful



その中に描かれる、親として子に施したい宗教のけじめ。
そんな風に感じました。

が、この映画のすさまじいのは今まで見たことのない場面ばかり。
ゾンダーコマンドと言われる、ユダヤ人で収容されながらもナチスの手下として使われ存命している役。
列車で収容された人たちをシャワー室に誘導し、服を脱がせ
シャワー室に。

悲鳴や扉をたたく音が泣き止んだら、死体をどけ、血のりを掃除する・・・
そんな人から見たアウシュヴィッツ収容所の話です。

撮り方がすごい！！
死体のシーンを焦点をぼかしてるので
見えるんだけど、そこは外れてる・・・
おそらくこの主人公の意識として慣れてしまっているんだと。

けど、ある日あった少年の遺体を見てから遺体として意識する。
もしかして・・・自分の息子では？？

そんな彼が焼却ではなくユダヤ教に従い埋葬したいため、列車で来る人や収容所の中からラビ（司教
）を探そうとする・・・


1944年アウシュヴィッツ収容所。
サウルはゾンダーコマンドとして収容されながらもナチスの手下として生きながらえていた。
もちろん、用済みになれば他の収容者と同じ運命をたどることを知りつつ・・・

いつも通り、来た列車から乗組員を下し、シャワー室へ。
このシャワー後に食事と仕事の割り振りを決める・・・
と言いながらシャワー室えへ送り込む。
入って鍵をした瞬間に、シャワー室からは悲鳴と壁をたたく音が。
その間サウルたちはユダヤ人が脱いだ服を始末していた。

扉をあけると死体の山が。
そこでサウルたちは血のりなどを掃除して次のシャワー室の準備をしていた。
そこに息のある少年が。
彼は医務室に運ばれる。
毒ガスをしのいだ身体を解剖するため。

そこでサウルはその少年の顔を見て自分の息子では？
と感じる。収容されているユダヤ人の医者にその解剖を見逃してくれるように懇願し、
せめてユダヤ教にのっとり埋葬してあげたいと感じる。そこで収容者や列車できる人たちからラビ（司教）を探し始める。

そんな頃、ゾンダーコマンドの班をまとめるカポ長のビーデルマンはこの虐殺を隠し持っているカメラにおさめ、写真を外に流すことで助けを求める計画をたてていた。

また他のゾンダーコマンドのアブラハムは実力行使で反乱を起こす計画をたてていた。
２人はそれぞれ、サウルを計画に誘うが、彼の頭にはラビを探すことしか頭になかった。

ある日、自分がラビだという男を発見するが、カポ長のビーデルマンがナチスに囚人を処刑するための名簿を作らされていることを知り、自分たちの番が回ってきたことを感じる。



撮り方がすごいですね。
見慣れたものをあんな感じで撮るとは・・・
あと、こんな感じのホロコースト映画は見たことがなく
しかもテーマは宗教のしきたりで人を見送りたいという想いを貫こうとすること。

★★★☆☆です。