どすんのブログ一覧

『ショート・ターム』
見てきました。

いっている映画館の
支配人のお勧め
だったんで見てきました。
インディーズの映画賞をかなり獲っている映画です。



心が傷ついた子どもが避難する施設と
そのケア・マネージャーとのやりとりの映画です。

本とか、偉い人の言葉では何ともならないってより
自分の経験を中心に作られた映画だと思います。

心を開いてもらう一番の手段は自分の弱みを見せること。
けど、見せすぎるとその関係は崩れてしまう・・・
そんなやりとりをしながら心の傷を癒そうとする施設の物語です。
もちろん、それは一方通行のコミュニケーションではなく双方向。
皆が成長していける姿を見せる映画です。
もちろん、答えではないんですが

間違った方向に努力してるわけではないと思います。
その努力がほほえましく、力強いです。

10代の短期間の保護施設。
ここには、虐待、ネグレクト、自傷など心に傷を負った子どもたちの避難場所。
様々な子どもたちがここで生活をしている。
そこで働くグレイスとメイソンはケア・マネージャー。
そこで子どもたちと仲良くしながらも、一線を守りつつ皆を見守っている。

そこに新しいケア・マネージャーのネイトがやってくる。
かれにその教訓を教えている最中
サミーが叫びながら飛び出していく。

そんな仲間たちの中で18歳になり施設を出ていく人が紹介される。
マーカス。ストイックで無口。金魚を大切にする青年。
そこで、ネイトが
「恵まれない子どもの世話を・・・」
と自己紹介。
そこにマーカスが
「恵まれないってどういうことだよ！」
っと。

そんな本音でぶつかり合おうとして相手を傷つけ
逆に傷つけられることを恐れる子どもたちの中で向き合うケア・マネージャー。

そこにジェイデンという女の子がやってくる。
所長の友人の知り合いのだそうで週末以外はここで、週末は父親のもとですごす。
彼女は友人を作らず、自分の世界から出てこようとしなかったが、グレイスとメイソンはその壁を徐々に崩していった。

そんな中グレイスは病院に。
生理が来ないことで産婦人科へ。
そこで妊娠を告げられる。どのような対応をするかを求められる。
２度目の妊娠。彼女は週末に手術の予約を入れる。
この事実を同棲相手のメイソンにどのように伝えるか・・・
彼女はまよっていた。
彼女はメイソンに伝えていないことがあったのだ・・・
そのことを理解しようとするが、拒絶されるメイソンは次第に距離を置いていく。
そんななか、週末ジェイデンが父親のもとに戻る時がやってくる。

談話室で待つ彼女は次第に自分の手に傷跡を作り始める。
そんな状況をグレイスは心配し、取り乱した彼女のあとを追う。
彼女と話をしていく中で、彼女の作った童話を聞く。
そのことで、グレイスは確信する。
彼女もまた自分と同じ道を歩んでいると・・・


心に傷をもった大人と子どもが自分の主張で相手を傷つけながらも大人になっていく、
コミュニケーションをとれるようになっていく映画です。

もともとは卒業制作の映画を基に撮った映画のようです。
かなり強い映画です。
なんかうまく言えませんが・・・

見終わった後に、いいなって思える映画です。
号泣する映画ではないですが
涙ぐんで、頑張ろうかなって思えるそんな映画でした。



★★★★★
です。