エクストラロード規格タイヤ/タイヤサイズと負荷能力の考察
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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今回ホイールのインチアップ化に際し、タイヤサイズの検討とタイヤに充填する空気圧による負荷能力について考察してみた。
タイヤをインチアップする時など、エクストラロード規格(負荷能力強化タイプ/以下、XL規格)のタイヤを購入した場合、必要空気圧を設定する為には、空気圧をスタンダード(JATMA・ETRTO等)規格の空気圧・負荷能力対応表で確認することが必要となります。
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XL規格のタイヤは内部の構造を強化しており、空気圧をスタンダード規格対比で高くすることで、スタンダード規格と同一タイヤサイズ(セクション・偏平率・径)でも高い負荷能力を発揮できるタイヤです。
JATMA規格とXL規格のタイヤとでは、最大荷重能力は同じでも空気圧設定が異なります。 グラフを見ても同一の空気圧ではタイヤの負荷能力が十分に発揮されない(下がる)場合があり、XL規格のタイヤに設定された負荷能力を発揮するためには、正しい空気圧を充填する必要があります。
反対にスタンダード規格のタイヤは、必要以上の空気圧を充填をしても高い負荷能力の発揮は望めないという事がこのグラフから判ります。
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エクシーガの新車標準装着タイヤと、インチアップの候補サイズとなるタイヤ(18インチ)のロードインデックス(LI)と空気圧による負荷能力対応値を表にまとめてみました。
標準タイヤの指定空気圧(kPa)で、黄色が前輪、緑が後輪の負荷能力値(Kg)になり、各候補のタイヤで標準タイヤ以上の負荷能力(Kg)を赤文字で示しています。
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タイヤサイズの検討については・・・
1. 225/40R18だとタイヤ径が標準より小さくハイトも低くなる。 負荷能力維持空気圧(XL規格で)も高め。
(高空気圧の場合、乗り心地が?)
2. ホイールが7.5Jなので215/45R18では引っ張り気味になる?
3. 負荷能力維持のために空気圧をあまり高くしたくない。(比較的低い空気圧で負荷能力を保持できるという要因)
4. 同じ銘柄でも 215/45R18より225/45R18の方が何故か?価格が安い。
5. 225/45R18で外径約13mmプラスは、スピードメーターの誤差割合+2%程と、現メーターの過多表示傾向からみて許容範囲かと。 (実速度40Km/hで約0.8Km/h、100km/hで約2km/h遅く表示される)
という事で、タイヤは標準で18インチ設定のある同サイズ215/45R18でもよかったのですが、「225/45R18」(タイヤブランドの設定の都合XL規格)となりました。
今回、標準装着タイヤの「215/50R17 91V」を 「225/45R18 95W XL」にインチアップしたので、負荷能力対応表より基の負荷能力がフロント:615Kg・リヤ:600Kg以上を維持する空気圧を 225/45R18 95W XL の行から必要負荷能力を比較すると、前輪は「250kPa/615Kg」・後輪が「240kPa/595Kg」(後輪はもう気持ち高めか?)で指定の負荷能力を下回らないの能力を維持できる事になります。
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XL規格のタイヤは高い空気圧に設定できますが、過多な空気圧の充填は偏摩耗したり、何より乗り心地を損ねます。 各タイヤメーカーが公開する空気圧・負荷能力対応表を確認し、適正な空気圧を充填する事が大切ですね。 この数値を参考に空気圧の充填調整をしたいと思います。
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適正空気圧の管理
●少なくとも月1回、必ず冷えた状態で
.※走行途中で空気圧調整する場合は、自動車メーカー指定空気圧より20~30kPa高めに調整。
ただし冷えた状態になったら再調整が必要。
●充填空気圧は、自動車メーカー指定空気圧に対し0~+20kPaで調整・管理
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