2011年04月14日
気仙沼訪問・報告
2週間ぶりに被災地へ行ってきました。
3回目となる今回も、皆さんのご協力で、沢山の物資を必要な場所へ
届けることができたと思います。
お渡しすると皆さん必ず、
「ありがとうございます。感謝します」と言ってくださります。
これは物資を提供して下さった皆さんへの言葉です。
2回、3回と同じ避難所などへ行っていると、話も色々してくれます。
特に初めての時にはなかった、不安や困ったことなどを話してくださるように
なってきました。
少しずつ心を開いてもらえてるんだと感じます。
やっぱり現場の生の話が一番大切ですね。
今回1日目に気仙沼で回ったところです。
・むらさき会館(避難所)
・小泉地区 個人宅
・小泉中学校(避難所)
・唐桑中学校(避難所)
・唐桑総合支所(避難所)
・恵風荘(避難所)
・市内中心部 個人宅
・ジミーちゃん宅
小泉中学校と唐桑中学校は持ってきた物資は必要なさそうでしたので
物資を配ることはなかったです。
他の場所は、ほとんどが2回目3回目のところだったので、前回話した時に
必要なものを聞いていたので、すごく喜んでいただきました。
今回持っていったものは、瓦礫片づけに必要な、ゴム手袋や長靴、
作業着などと、子供のおもちゃやお菓子などが中心でした。
特に喜ばれたのはウインドブレーカーなどの、濡れても大丈夫な作業着や
新品のトレーナー、そして靴でした。
そして靴は、気仙沼市内の靴屋さんが無くなってしまったらしく、
売っていないということで、これからも手に入りにくいみたいです。
そして今回も卵を大量に持っていきましたが、生鮮食品が本当に喜ばれます。
どこへ行っても、「肉が食べたい!」という声が多かったです。
避難所ではカップ麺などの食料はどこでも余っている状況で、
今回持っていった食料と飲料は、気仙沼の避難所では受け取って
もらえませんでした。
ジミーちゃんの自宅周辺でも、避難所で余った食料が少し前から
配給されるようになりました。
少し前は何もなかったのですが、避難所で溢れた食料がようやく
回ってくるようになったのです。
そしてガソリンが避難所付近でも問題なく入れられるようになったことで、
物流の問題も解消されつつあり、スーパーの営業も少ないながらあったりと、
色んなものが手に入るようになってきたことで、生活するうえでの問題は
急ピッチで改善方向に向かっています。
でもだからと言って、被災地の皆さんの不安が無くなることはありません。
ジミーちゃんの家ではいまだにガス・電気・水道のライフラインが復旧して
ないですし、避難所の方は仮設住宅にいつ移動できるか、
支援がいつまで続くのかなど、多くの不安を抱えています。
そして未だに続く強い余震。
気仙沼にいるときに津波注意報があり、小さいながら津波も目撃しました。
注意報で小さいということが分かっていても、海面が下がったり、
サイレンなどがなっている状況はすごく不安になりました。
皆さんもしもの為に、服を着て必要なものをかばんにまとめて
枕元に置いて寝ているようです。
もうひとつ、まだこれからの問題になると思いますが、
仕事と商売の問題です。
多くの皆さんが漁業に携わっていた気仙沼では、港の被害は甚大で、
復旧も目処が立っていないようです。
そして物資が大量に入ってくることによって、その商品を販売していて生計を
立てていたお店などは、売り上げが立たなくなるのではという声もありました。
今はほとんどのモノが現地において不足気味なので問題になっていませんが、
避難所にいらっしゃる商売をされていた方は、今後の商売が成り立つのか
という不安をもらしていられました。
震災から1カ月が過ぎ、必要な物資の種類も、不安の種類も変化してきている
ことを感じます。
そして規模が大きい自治体ほど、動きが遅く、平等を掲げるがあまり、
せっかくの物資が行き渡らないということも目にしました。
気仙沼市中心部と、小泉・唐桑といった市でも端の方では、規模の違いからか、
物資の量も、中心部に比べ少ないようです。
でも、規模が小さい方が、お互いが助け合うということが浸透しているようで、
少ない物資ながら、行き渡るように配っているようでした。
気仙沼3回目の訪問になりますが、これからの支援に向けてのイメージも
だんだんとできてきています。
僕の場合は同じところに伺いながら、そこで情報を集めて他の場所へ
向かっていきますが、これからも気仙沼を中心に支援していきたいと思います。
それも支援が行きとどかないようなところや、新たに問題が発生しているところ、
知り合いになった個人宅など、ピンポイントで支援して行けるように準備を
していきたいと思っています。
もちろん、他の被災地で支援が必要なところがあると思いますが、
自分の目で確認し、それから準備するには範囲を限定的にした方が
よりよい支援ができると思いますし、長く続くと思うからです。
気仙沼は、酷い被害を受けた被災地の中では、
比較的復旧が早い方だと思います。
ですので、問題も新しいものが立ちふさがってくると思います。
都度、報告をしていきたいと思いますし、ご協力をお願いしたいと思います。
行く度に色んなこと、問題が見えてきます。
まず絶やさないこと。
続けていきたいと思います。
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Posted at
2011/04/14 00:24:57
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