ヒルディセントコントロール（ＨＤＣ）の実力

ヒルディセントコントロールとはＡＢＳシステムを利用して急勾配の坂道や雪道のような滑りやすい路面を下るとき、車が自動的に車速を制御し、一定の速度（約5～10km/h）にコントロールするシステム。
一応ランドローバーの特許だとか。

最初に搭載されたのは初代フリーランダー、その次にディスカバリーⅡ、３ｒｄレンジローバーと以降発表される車種にはディフェンダーを除き搭載されてきました。

開発時期がＢＭＷ傘下だったのでＢＭＷにも使用権があるようでＸ５以降、Ｘ３やＸ１にも搭載されているようです。日産エクストレイルも同じ名称で使用しているので特許使用料を払っているようです。

トヨタもダウンヒルアシストコントロール（ＤＡＣ）と言う名称で１５０プラドに搭載しています。おそらく仕組みは同じですね。

さて、その実力やいかにと言うことで先日のオフ会でＨＤＣありとなしを同じ場所をヒルダウンしたドライブレコーダー映像で比較してみます。

あえてＨＤＣありを先に。


そろりそろりと下る感じで下る角度さえ慣れれば怖くないスピードです。

ではＨＤＣなし。


下り終わってから私がなんかブツブツ言ってますが、思いのほか速度が上がり気分を落ち着けようと意味不明でつぶやいております(^^ゞ

ともにローレンジで５ＡＴの２速固定にしているのですが、ＨＤＣなしでは加速してしまい怖かったと言うのが正直なところ。

ギヤを１速にすれば良かったかもしれませんが３ｒｄレンジはＡＴよりも溝が少なくＯＮ寄りのＨＴタイヤなので車輪がロックしてずり落ちる危険もありましたのでやめました。

ということで正しく機能すれば素晴らしく有効な機能です。特にギヤがリバースでもＯＫなのでヒルクライム失敗してやり直しのためにバックでヒルダウンする時は助かる機能です。

ただ、オフローディングでコレを使っちゃうと自分の腕ではなくクルマが走っただけですけどね(^^ゞ

あと、今のところウチのクルマは健全ですが何せ電子デバイスの信頼性がイマイチな英国貧質なので、使うときに使えないとこまりますしね・・・。

なお、ＨＤＣはブレーキペダルを踏んでしまうと機能がキャンセルされますのでＨＤＣで下り始めたらブレーキ踏んではだめです。

とりあえずご紹介まで。