目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
カーオーディオの音響調整は難しいとよく言われますし、実際プロのレベルになるとそれは大変な手間と時間がかかります。
そこまで追い込むのは無理としても、ユーザーレベルでできることはやってみようという趣旨でチャレンジしてみました。
前提条件として、イコライザ(13バンド以上が理想)の付いたヘッドユニットが必要です。
音響解析のために準備するものは、
(1) 周波数解析アプリ (スマホとタブレットにそれぞれインストール)
(2) テスト信号出力アプリ(ピンクノイズの音声データで代用可)
この2つに、自分の好きな曲なりアルバムを数枚ほど。圧縮音源は高音域がカットされているので、CDも準備します。
2
音響調整は以下の3つのステップで行います。
(1) スピーカー出力レベル調整
(2) タイムアライメント調整
(3) イコライジング
まずはフェーダーを弄ります。
どこに定位させるかは好みもありますし、あとで修正もきくのでここは大雑把に。
私はフロントスピーカーの能力を引き出す目的であったことと、定位をフロント中央に置きたかったので、センター最前列としてリアスピーカーを切りました。
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タイムアライメントの調整です。
ニアフィールドに属するカーオーディオでは重要な要素ですが、私はざっと10cm刻みくらいで設定することにしています。
4
そしてここからが本番。
ヘッドユニットのイコライザを起動し、フラットにします。各種エフェクトやラウドネスももちろんOff。
5
アプリをインストールしたタブレットをUSBで接続し、ATGを起動してピンクノイズを出します。
音量はいつも自分が聴くレベルに設定します。
6
スマホでAFA (音響周波数解析アプリ)を起動します。表示モードはスローとホールドに。
これがこのクルマのオーディオの「素」の音です。
驚きました。160Hzと640Hzにちょっとした谷間がありますが、これはおそらく内装などで吸収されてしまう帯域で、不自然なピークはありません。
どうりで聴きやすいわけで、PHASSのハードウェアの凄さもさることながら、何よりサウンドガイアのOさんのスキルの賜物だと思いました。
7
正直、このままでも十分いけるんですが、ここで引き返すのは面白くないんで(笑)少し追い込んでみることに。
少し音量を上げ、イコライザを調整し160Hzと640Hzの谷間を上げてみます。
良くなってきましたが、どちらもあまり上がってきません。特に160Hzの吸収が強いようです。
これは、イコライジング調整では届かないハード的な問題です(デッドニングなどで改善する可能性はあります)。
ここで無理をすると音がおかしくなるので、ほどほどにして撤退します。
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更に微調整して、ピンクノイズをこのような形でまとめました。
ピンクノイズの波形は右肩下がりの直線です(ピンクノイズの画像は検索してください)。
音響セッティングで原音再生を行うにあたっては、イコライジング曲線をそれに近い形に整えることを目標にします。
このクルマのシステムは、フルレンジ2発の中音域に特化したものですから、低音域は弱いですが(むしろ12.5cmでは健闘しているほうです)、どうしても低域がほしいならサブウーファーを追加すべしと、このダイヤグラムは語っています。
プロのレベルからすれば、まだまだかもしれませんが、イコライジング調整だけでここまで追い込めれば、かなりいい音が期待できます。
※サウンドアップ!調整編 (2)に続きます。
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