
皆様こんばんは!
本年もよろしくお願いいたします。
何シテル?でボヤいておりました発進時の息継ぎの件ですが、パーツレビューで記載させていただいた通り、某ECUのノックセンサを拾わないことが原因で発生しておりました。
というお話で終わる予定だったのですが、これだけではありませんでした(笑)
他の部品が悪かったのではなくECUに起因するということには変わりありませんが…
まずボヤキになりますが、某ECUのデータを吸い出して見たところ…今まで引っかかっていたことが全て理解できました。
確かに速度リミッターとレブリミットは変更されており、点火マップ、燃料マップも変更されておりました。
レギュラーマップにハイオクマップが移されていることも確認できました。
しかし、純正のデータに比べ全体的に点火時期を進角させているのですが、高回転はマージン確保のために燃料も増量させており、あまり意味のない内容のデータとなっておりました。
ノックセンサが死んでいる状態で低回転高負荷時を進角させているため酷いノッキングが出ていたのです。
こんなデータで車が軽くなるはずないですよね(笑)
でも購入当初は全てCVTの制御のせいだと思っておりました。
何せ、純正のECUでもマインズのECUでも走りが大きく変わることがなかったのです。
マインズのECUも酷い代物で、低回転高負荷時のノッキングが酷く暑くなると気持ちの良い加速とは無縁の商品でした。
純正もノッキングが出ないだけで出だしは重く、高回転の伸びも大したことがないので「CVTめ…」という感想を持っておりました。
話を戻しまして…
今回、純正のECUでは拾えているノックセンサを拾っていないことについて何らかの情報を持っていないかと思い販売者に質問しましたが
「こちらは悪くない。データにも不備がなくエラーは車両側に起因するものでは…」と的を射ない返答をいただくこととなりました。
純正のECUでセンサを拾ってると伝えているにもかかわらず…
クレームではなく情報が欲しかっただけなのですが、残念ながら手持ちのROMデータを丸写ししてるだけで書換は疎かマップアドレスも理解していないと言わざるを得ませんでした。
現にVVLの作動回転数は変更できないと購入時の問合わせに対し返答しておられましたので。
これでお金を取るというのは…安くはないですからね(苦笑)
ボヤいていてもこのままではせっかくのROMも使えなくなりますので、なぜノックセンサを拾えないのかということから調べてみました。
上記画像の通り、一丁前に封印がされておりますが、まともなサポートを受けられないと理解しましたので躊躇なく剥離します。
剥離しますと追加基板がお目見えです。
KBM50AAという追加基板が付いておりみんカラで検索を掛けると…詳しい方がちゃんと解説をしてくださっておりました。クリップさせていただいております。
沢山の有益な情報を公開していただきありがとうございました。
結論
「基板の仕様上、ノックセンサが拾えない…」
ここまで判ればあとは自力で息継ぎが出ないようにデータの書換を行うことにしました。
23710-5J002(以下002)という品番のECUを使用してデータを書換えてもらったのですが、この品番はプリメーラワゴンのものでして、ブルーバード・プリメーラセダン用の23710-5J010(以下010)がなかなか手に入らなかった事、ワゴンの方が重いので同じSR20VE用でももしかすると…という悪い企みがあり入手した経緯があります。
(上記品番は前期用でして、私の車は後期となりますのでそもそも間違っているのですが、書換可能なのが前期用のみということで前期用を調達しております。)
データを収集していると、品番が進むにつれ車が遅くなるという事実を掴むことが出来ました。
ブルーバード前期用010と後期用純正23710-AK710(以下710)では出だしからまるでパワーが違いました。
010ではレブリミットなど掛からず高回転で引っ張れますが、710では高回転で引っ張っている最中にCVT保護の為謎のレブリミットがかかってしまいます。
恐らく故障が頻発したCVTに負荷を掛けないデータに都度変更されていったものと考えられます。
002と010でも発進時付近の低回転域の点火時期が違い、やはり出だしに影響を及ぼしております。
この部分以外は大きな変更はありませんので一旦発進すると同じです。
しかし、002の低回転域での点火時期の違いが息継ぎを起こす発端となっておりました。
710はノックフィードがかかっている状態でも若干息継ぎが発生することがありました。
息継ぎというよりは遅角による影響で初速から加速させないようにしているのでしょう。
ところが010の点火時期で書込むとノックフィードがなくても002に比べ進角しているため息継ぎを起こさないのです。
原因が判り久しぶりにスッキリしました(笑)
以上を踏まえデータの見直しを行い書いては実走を繰り返し、現状そこそこ納得のいくデータを作ることが出来ました。
出だしから「おっ!」と思える軽さをやっと得ることが出来、M6モードではこの車に乗って初めて「気持ちいい!」という感想を素直に持つことが出来るようになりました(笑)
相変わらずDレンジでの加速についてはCVTコントロールユニットによる保護制御の為「カクカク加速」ではありますが…(苦笑)
VVLの作動ポイントも難なく変更できましたので、現在はIN、OUT共に5000rpmで変更するようにしております。
代償として間違ってもレギュラーガソリンを使用できなくなりましたが、まずレギュラーを入れることはありませんので何ら問題はありません。
もう少し時間をかけて詰めていきます。
ここまでやるとは思いもしませんでしたが…奥が深く面白いですよ!
リスクは高いですが(笑)