昨日岡山国際サーキットにいた時。
スーパー耐久開幕戦茂木の車載をみんなで見ていました。
と言っても、平沼さんの86ワンメイクレースの車載。
前にも何度か書いたと思いますが、埼玉トヨペットの次期社長の平沼さん。
車を操るセンスはピカイチです。
僕の知っている素人(プロ以外の方の呼び方がわからず失礼だったらすみません)の中では飛びぬけた才能をお持ちです。
スーパー耐久マシンでは、僕らプロの1秒落ちくらいで走ってしまう。
走り出しは差があっても、直すべきところを言うと、すぐ実践してしまう。
あっという間にタイムを詰めてきて、僕のイメージ通りの走りをしてくれます。
なぜできるかというと。
僕はとてつもない集中力があるからだと思います。
よく僕らプロが試合などで極限状態になると『ゾーン』に入ることがある!!って聞いたことありませんか?
このゾーンとは、単なる集中ではなく、その一つ上の集中力状態の事。
僕はここ数年、少しコントロールすることが出来るようになりましたが、レース始めた当初は全くできませんでした。
平沼さん、たぶんこれが出来つつあるんです。
これは、とんでもない事。
日頃のトレーニングや、車載を何千回と見直したり、頭で何万周もイメトレしているから、普通の何十倍ものスピードで成長しているからこそ、可能なのかと。
そんな平沼さんの車載を見ました。
スーパー耐久は毎回見ています。
僕や服部さんと比較して、タイムを上げられる箇所を毎走行アドバイスしていますが、ワンメイクの86とごちゃ混ぜにならない様に、アドバイス内容をいろいろ考えています。
ワンメイクの決勝は雨。
しかもなかなか雨量。
スタートは奇跡の、、、、。
まぁ置いておきましょうw
そこからの追い上げ。
僕、今までの平沼さんの車載を見た中で、実は一番感動しました。
何がって。
戦う戦士になっていたから!!
雨、ぶつけレース、周りも素人ばかり、ツルツルに滑るタイヤ、ウォータースクリーンで前も全く見えない。
こんな状況で、ほとんどの人はビビりスイッチが入ります。
プロは自分を奮い立たせるので入りにくいですが、それでも入っちゃうときがあります。
そんな中、平沼さんのコメントは冷静に普通に走ったって言っていましたが。
車載から伝わるものは、闘争心溢れる闘牛のよう!!
前を走る車を蹴散らしていくような気迫が画面を通しても伝わってきました。
勇気、闘争心、負けたくない気持ち、どれをとっても過去最高の走りだったと思います。
走りが物語っていました。
コメントと画像がなぜ違うかは、たぶんゾーンに入っていたから。
自分で理解している状態は理想の精神状態。
ただ、体や心は理想の興奮状態。
途中叫んでいましたが、本人全く覚えてないそうです。
一緒に見ていたメカちゃんや石澤選手。
皆、平沼さんの走りで大盛り上がりでしたが、皆の目はとても興奮していて、凄いものを見ながら感動している目でした。
そう、レースの醍醐味はこれなんです。
関口選手や今回のスーパーGT岡山の千代選手など、人を惹き付ける走りをする選手が時々います。
僕も目指しているんですけどねw
これは、誰が見てもわかる闘争心溢れる走りだからです。
ただ、暴れるマシンを押さえつければいいかというと違う。
マシンから放たれるオーラだと思います。
損なオーラを感じたすごく嬉しい車載でした(^^♪
そして、周りのマシンとの距離感が近くなってきていました(^_^)/
前後だけではなく、左右の車間距離もね
これは意外と難しい話。
凄く成長しているし、凄くいい方向に来ています。
次戦の86ワンメイク岡山戦が、どんな戦いを見せてくれるのか楽しみです!!
表彰台争いをしてほしいな~!!
Posted at 2016/04/11 11:54:52 | |
トラックバック(0) | 日記