
最近、本当に雨ばっか、、、。
トレーニングで自転車に乗りたいんだけど、雨が多くてなかなか出来ない。
皆さん、走行会などでサーキットを走られた事がある方は、
「サーキット走行は意外と体力が必要だ!!」
と感じているとは思いますが、一般道しか走った事がない方には、なかなかドライバーの大変さが伝わりにくいと思います。
この世の中には色々なスポーツがあるけど、ドライバーは車の中でヘルメットをかぶった状態で戦っているので、表情を見る事が出来ない。
歯を食いしばっている姿や、汗ビショビショになっていても、わかりにくい。
でも、僕らプロのレーシングドライバーは時間がある限りしっかりトレーニングをして、極力マシンから降りた時に清々しい顔をしたいって思っているんだ!!
その方が、体力があってプロ!!って感じがするかなって、、、。
トレーニングはドライバーによって様々なやり方があるけど、わかりやすく書くと2通りのやり方がある。
*『フォーミュラドライバー』
*『ハコ車のドライバー』
使う筋肉が結構違うんだよね。
フォーミュラは筋力がすごく必要。
ハコ車は筋力よりも持久力。
そして、どちらにも必要なのが、まず間違いなく
首!!
これは、一般道の何倍ものGが体にかかるのがサーキットだけど、首から下はしっかりとシートでホールドされているから、動かない。
その分首から上は自分の筋力で支えないといけないんだ。
特にフォーミュラはダウンフォースがすごくあるからコーナーリングスピードがすごく速い。
その分首に掛かる負担は、、、、ヤバイ!!!!
僕も初めてF3に乗った時には、頭が自分のものじゃないみたいに重かった。
全く支えられなかった。
ちなみにレーシングドライバーは全身の筋肉が必要なんだ。
腹筋や背筋をしっかり作って、まず体の幹の部分を安定させる。
そして、腕力も当然必要。
フォーミュラはパワステが付いていないから(F1は付いてるけど)ステアリングの重さは半端じゃない。
一般車でフォーミュラニッポンと同じ重さのステアリングを再現した企画があったんだけど、右から左(ロックトゥーロック)に切るのに、トレーニングしているドライバーですら、10秒から20秒。
一般の方だと、1分以上かかるんだ!!!!
なんとなくやばいっていうのはわかってくれたと思います。
そして、踏力もすごく重要。
100kgぐらいの力でブレーキを踏むんだけど、その踏力でブレーキの繊細なコントロールが必要。
という事は、力のMaxが100kgだと繊細にコントロールなんか出来ない。(ドッカンブレーキになっちゃいます)
だから、自分の力の60%前後でコントロール出来るのが理想。←僕個人的に
ハコ車のドライバーは、筋力はフォーミュラほど必要ないけど、GTカーとかで大変なのは、
『熱』!!
とにかく車内が暑い。
エンジンや配管の位置によって多少の差はあるけど、夏場のレースは何より暑さとの勝負。
よく脱水症状で倒れるドライバーの方もいるし、僕もマシンから降りた後、数十秒立てなかった事があった。
夏場の車内の気温は60度以上は間違いなくある。
少し気温が低いサウナで、耐火のインナーを着て、レーシングスーツを着て、ヘルメットをかぶって、筋トレを1時間近くしているとご想像ください。
結構、ヤバイと思います。
だからこそ、日頃の鍛錬が必要。
今、僕が力を入れているのは自転車です。
暖かくなってきても、そこそこ厚着をして体内の熱を外に出せない状態で、1時間以上全力で走る。
筋トレもしているけど、まずは持久力。
筋持久力と心肺機能がもっと良くなれば、筋肉の負担も減るからね。
あまり体重が重いとハンデになるし。
持久力はドライバーの中でも上の方だと思う。
サーキット走行をした事がある方で、走行中に気が付くと「ゼェー、ゼェー」しちゃっている方、持久力です。
時間が限られている方は、少しの時間でも歩いたり運動したりをおすすめします。
「ゼェー、ゼェー」言わなくなると、タイムも上がりますよ!!
持久力が付くとマシンの挙動がよくわかるようになったり、ドライビングが繊細に出来るようになります。
書き出したら止まらなくなってしまい、かなり長々と書いてしまいました。
最後まで読んでくれて、
「ありがとう!!」
これにめげずに、どんどん長いの書いていきます。
Posted at 2010/04/23 13:16:23 | |
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