2015年は埼玉トヨペットにとって、そして僕ら三人のドライバにとっても記念すべき年になりました。
自社チームを立ち上げて2年での快挙!!
これはとんでもないことです。
一年間通して、運も流れも我々に味方してくれた気がします。
10月の最終週に我らがチャンピオンを決めました。
その翌週。
僕の弟。
ラリードライバーの番場彬選手が2015年のチャンピオンをかけたラリーを戦ってきました。
安定感もあるし、ラリー界では若い番場彬選手。
でも、彼に足らないところは、若さゆえの速さとアグレッシブさって言われることもありました。
彼なりに一生懸命戦ってもそう言われてしまう。
僕は、これは番場家の影響なのだと思います。
僕も若くてフォーミュラを戦っていたころ(今もF4乗ってますがw)、ハングリー精神が足りないって、よく言われました。
なんとかなっちゃうから、死ぬ気でとか、誰にも負けないくらい努力するとか、したことがなかったのです。
でも、年を重ねるごとにその意味が分かってきました。
1戦前のラリーでは、ポイントランキング首位のドライバーより前でゴールして、ポイント差を詰めてガチンコ勝負に持ちこめたはずだったのですが、タイヤの残溝不足で失格になってしまった番場彬選手。
後がない状態で臨んだ最終戦。
きっと半端ないプレッシャーだったと思います。
でも、その中で彼が見せた走りはきっと光るものがあったと思います。
たぶん初めて、死ぬ気で攻めたんだと思う。(本人は認めないかもしれないけどねw)
どうしても欲しかったチャンピオン。
今までの安定感を捨てて、攻めたラリー。
結果はクラッシュしてしまい、リタイヤでした。
しかもかなりの高速でのクラッシュ。
幸い、ドライバーもコドライバーも怪我がなくてよかったです。
ビビってたら、そんなとこでクラッシュできないはず。
彼は一皮むけた気がします。
チャンピオンは取れなかったけど、その分得たものはデカかったはず。
攻めた結果、チャンピオンは取れなかったけど、クラッシュした後涙を流したそうです。
悔しくて泣ければ、魂はレーサーだってことです。
負けたくない。
ミスをした自分が悔しくて。
だから、泣く。
その気持ちがあれば、必ずまた這い上がってくるはずです。
来年の番場彬選手のラリーは注目ですよ!!!
皆さん、是非応援よろしくお願いします。
性格が正反対な僕ら。
きっと僕がわがままな分、彼はいつも我慢してきたのだと思う。
感謝しているし、彼がいなかったら今の僕はいないね。
4年前くらいの写真です。
これは、12年前の写真。
僕が21歳で、彬が17歳。
ペーペーだった僕らが、舞台は違えど12年後に自分たちでチャンピオン争いをするまで来ました。
彼は番場琢の弟って言われることを凄く嫌がります。
僕が逆の立場でも同じ気持ちだと思う。
この個性バツグンの弟って言われたらね。。。
僕は、番場彬選手がこれからどんなラリードライバーになるか楽しみです!!
兄弟でのダブルタイトルは来年まで待ってあげましょう(^^♪
僕は2連覇を目指して!!
番場彬選手には、攻めに攻めてチャンピオンを取ってほしいね(^_^)/
さぁ、これからの番場家、応援してください!!
Posted at 2015/11/02 09:22:20 | |
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