ACIDM Report:キャブと減速比変更
投稿日 : 2012年11月25日
1
後軸出力:26.0ps
補正値 :27.9ps
最高速 :約175km/h
最大制動力:F46.7kgf、R55.8kgf
ACIDMはダイノジェットに比べ、測定値がかなり低く出るらしいです(ダイノジェットは高すぎとも言われている様ですが)。
例としてノーマルのCB400SF/SB H-VTEC specⅢにてダイノジェット:53~57ps、この店のACIDMにてモリワキ管付きが補正41.5ps。
更に同店ACIDM実績では旧CB400SF(非VTEC)30ps前後、XJR400は25~30psとのこと。
機械と測定方法の違いとは思いますが、知らずにこの数字だけ見たら、あまりのパワーの低さに打ちのめされます。
この時はキャブのセッティングが全然ダメなのはわかっていて、体感しているパワー、トルクの出方と実際の測定の目合わせが目的で測定しました。
上記の事柄を踏まえると、いろいろいじっている割にピークパワーでやっとこさノーマル程度、そこへ至るまでの中間に谷があり、低回転の力なしとほぼ体感通りでした。
ただし、中回転以上でのレスポンスは悪くないです。
最高速は恐らくリアタイヤ小径化のため、レッド手前12000rpmまで回しての数値と思われます。
最大制動力についてはフロントが意外と低かった。若干エアが入ったかも知れないですね。
・Nojima Fasarm ステン/カーボン(バッフルあり)
・エアクリーナー:パワーフィルター
・PJ:パワーフィルター付属品#12.5
・MJ:パワーフィルター付属品#127.5
・JNクリップ:忘れました
・リアタイヤ:標準150/70R17のところ、150/60R17としたため、若干ローギヤード化
外径645→617(DUNLOP α12の場合)
・スプロケット:ノーマル F15/R45(減速比3.00)
2
後軸出力:36.7ps
補正値 :39.1ps
最高速 :約177km/h
戻せる範囲で戻して原点から見直す目的で、パワーフィルターからノーマルのエアクリボックス仕様へ戻してみました。
マフラーは純正がないためそのまま。抜けのいいマフラーのため、ジェット類をノーマル戻すと燃調が合わないので調整しました。
低中回転の力があり、谷も緩やかになりました。純正エアクリボックスの安定感は馬鹿にできないです。
・Nojima Fasarm ステン/カーボン(バッフルあり)
・エアクリーナー:ノーマル
・PJ:パワーフィルター付属品#12.5
・MJ:Posh Faith#105
・JNクリップ:#4
・リアタイヤ:150/60R17 外径617
・スプロケット:ノーマル F15/R45(減速比3.00)
3
後軸出力:38.6ps
補正値 :40.5ps
最高速 :約235km/h
最大制動力:F64.2kgf、R52.5kgf
再びパワーフィルターにてセッティング。
低回転域はもう少し煮詰める必要があると思いますが、購入当初のノーマル程度までは持って来れた感じ。
中回転以上は明らかにノーマルを超えるパワー感を得られたので、スプロケットで減速比の変更も行ってみました。
前後スプロケットの丁数を変更し、6速-60km/h-3000rpmとしました。
これはリアタイヤ小径化により、これまでは6速60km/hで4000rpmも回っており、街乗りにはうるさいバイクとなっていたのを解消するためです。
最高速はレッド手前12000rpmまで回しての数値と思われます。スプロケット変更の条件からほぼ狙い通りです。
・Nojima Fasarm ステン/カーボン(バッフルあり)
・エアクリーナー:パワーフィルター
・PJ:Posh Faith#25
・MJ:パワーフィルター付属品#127.5
・JNクリップ:#3
・リアタイヤ:150/60R17 外径617
・スプロケット:F16/R39(減速比2.4375)
4
後軸出力:36.1ps
補正値 :38.0ps
最高速 :約237km/h
前回の測定結果ではパワーアップが確認されましたが、疑問が生じました。
ACIDMの測定はあくまで後軸出力。前回はスプロケットの変更により減速比が変わり、かなりのハイギヤード仕様となっています。
ということはリアタイヤ、スプロケットがノーマルだったらどのくらいのパワーなのでしょう?
今回はそんな疑問から、まずはスプロケットの丁数変更で、どの程度後軸出力に影響が出るのかを検証してみました。
計算上では減速比とパワーは正比例の関係なので、1ps以上落ちるはずです。
実際は2.5psのダウンで、予想より1psちょっと大きく差がでましたが、測定誤差の範囲と思われます。
パワー(ps)=トルク(N・m、kgf・m)×回転数(rpm)
トルク(N・m、kgf・m)=力(N、kgf)×距離(m)
ここでいう距離は半径ですが、スプロケットで考えると丁数の変更は外周長の変化ですが、歯間距離は一定ですのでそのまま半径の変化比率と当てはめられると考えます(違ってたらゴメンナサイ)。
少々乱暴な計算ですが、Rスプロケ39→38は1:0.974で40.5psから39.4ps程度へダウンする予想でした。
これを当てはめてタイヤサイズ、スプロケットがともにノーマルだったら、と計算してみます。
・スプロケット/ノーマル(3.00):変更品(2.4375)=1.2308:1(ハイギヤード)
・リアタイヤ/ノーマル(645):変更品(617)=1.0454:1(ローギヤード)
40.5ps×1.2308÷1.0454=47.68ps
更に個体差を無視してCB400H-VTECspecⅢのACIDM:ダイノジェットは41.5ps:55psで1:1.3253。
ダイノジェットで測定したら47.68ps×1.3253で63.19ps!?
・・・いや、ないな。まぁいいとこ55~60psくらいでしょうね~(^^;)
ちょっと夢を見すぎました。
前回に対しリアスプロケットのみを変更(RVFのものを一時的に使用)
・スプロケット:F16/R38(減速比2.375)
関連リンク
[PR]Yahoo!ショッピング