ずっと、いつか行ってみたい、走ってみたい・・・と考えていたエリア。
中央自動車道・岡谷JCTを頂点とした東は双葉JCTと西は阿智村(あちむら)を結んだ三角エリア・・・
長野・山梨・静岡各県にまたがる南アルプス=赤石山脈、そして木曽川と天竜川に挟まれた中央アルプス=木曽山脈。
そのそれぞれに挟まれた奥三河=新城市(旧南設楽郡)・北設楽郡・豊田市東部(旧東加茂郡)辺りと、南信州=上伊那・下伊那・木曽の3地域であります。
平日早朝、東北道~圏央道~新東名高速道路で愛知県新城(しんしろ)ICまでの340km
休憩なしで一気呵成にひた走り抜け・・・午前6時。予定どおり「道の駅 もっくる新城」に到着!!
走りっぱなしのテンションそのままで、最寄りのGSでドライバーのトイレ&水分補給と
エスには燃料を補給します。
さて、事前に大雑把にポイントをマークしておいたマップ広げての一人ルート選定会議。
①本宮山(ほんぐうさん)スカイライン(K527)=新城市作手保永から同市作手白鳥に至る延長11.6kmの道路。
②羽布(はぶ)ダム・三河湖
③茶臼山高原道路(K507)=北設楽郡豊根村(茶臼山IC)を起点とし、設楽町(西納庫IC)を終点とする、延長14.2kmの元観光有料道路。
④新豊根ダム・みどり湖
以上の4つのチェックポイントを、昼前に「④新豊根ダム・みどり湖」着と定め、それぞれを結ぶルートは気分次第で巡ろう・・・と、走り出すことにします。
なにせ340kmの単調な高速走行を強いられていたものですから、第1レグとなるR151~R301から本宮山スカイライン(K527)入口までの12km、加えて本線11kmのガラ空きヒルクライムは、強張っていたドライバーの体調&メンタル復元にはちょうど良いウォーミング・アップとなります。
第2レグは、これまたガラ空きのK37~K35を突っ走って岡崎から、走り放題の三桁県道100kmちょいを駆けずり回って、9時前には「②羽布(はぶ)ダム・三河湖」に到着。
三河湖観光センターでコーラ買ったら、くじに当たって更に一本付いてきた♪
K363~K35で国道に復帰。
第3レグは、茶臼山高原道路(K507)のスタート地点=「道の駅アグリ・ステーションなぐら」への60km!!
これがまた二車線快走路あり-の♪、林道みたいな三桁県道あり-の♪で、設楽町(したらちょう)経由でバラエティーに富んだルートをご機嫌なペースで走り抜け、
午前10時過ぎに「道の駅アグリ・ステーションなぐら」到着。そのままターンして即座に茶臼山高原道路(K507)を駆け上がります。
全長19km二車線+路肩の高規格道路で、上り始めは急勾配が続く低速~高速コーナー入り混じり
スポット的に荒れた路面が数か所出現します。

残念ながら霧降高原道路と違い、周辺の景色があまり見られませんでした。
10時半頃、茶臼山高原に到着。
第4レグは、茶臼山高原スキー場~根羽(ねば)村方面K46へ廻りたかったのですが通行止でK506へスイッチ。
とりあえず最寄りの道の駅豊根グリーン・ポート宮嶋へ飛ばします。何せ空きっ腹なもので(^_^;)
しかし、施設全店模様替えのため休業!! あえなく次のチェックポイント④新豊根ダム・みどり湖への22kmを飛ばします♪
この天竜川水系大入川にある新豊根ダム・みどり湖畔の県道10kmは、枝垂桜が続くクネクネ道。
新調したてのタイヤ&前日オイル交換したばかりの愛車エスは、右足の踏み加減に即座に反応し、スパスパ&ヒラヒラと湖畔の道を駆け抜けて行きます。
ですから、おっ!!・・・っと思うような撮影ポイントありましたが、ぴゅ~んと走り過ぎてしまう事が多々ありました。
時刻は昼前。湖畔でクールダウン。
次なるルートと宿泊予定地を検討します。どれどれ・・・山向こうにある佐久間ダムは、戦後日本の土木工事の象徴的な日本屈指の巨大ダムとして有名!! 行かにゃあ~ならん!!
そうなると次のルートは・・・う~む!?
来た道引き返して天竜川沿いにK1を北上し天龍村~飯田か!!??
はたまた、R473に出て、酷道マニアにはよく知られたR152(秋葉街道)を北上か!!?? とりあえず第5レグを佐久間ダムまでの44kmと定め走り出しました。
ひとっ子一人いない、ひと気がまったく無いタフな山岳ワインディングを注意深く、しかしソコソコ快調に飛ばします。
このK1=県道飯田富山佐久間線・1号線とは、主要県道で、いわゆる「広域交通を担う重要な道路」と位置付けされる幹線道路です。
当然このような道路は、交通量の多い重要な路線とされ、優先的に国の補助によりにより重点的に整備が進められるはずの道路なのですが、
走ってみれば幅員狭小、落石多数、落ち葉と砂が舞い上がり、路面は荒れ放題にボコボコのガードレール!! 極めつけは5本の、これまた車1台やっとの幅員の手掘り風トンネルと、気の抜けない険道区間!!
ダム湖と発電施設が見える頃には汗ダラダラ喉カラカラのヘトヘト。ダムの天端に出た時は正直ホッとしました。
ダムから佐久間町方面へ南下するルートでやっと普通の様相に戻ったK1を下り、R473沿いのGSでエスに2回目の燃料満タン補給とドライバ-は水分補給。
スタンドのスタッフに青崩峠へのアプローチを尋ねると、「国道の分岐からの林道経由は避けたほうがよい。直進して草木(くさぎ)トンネルを抜けて兵越(ひょうごし)峠から飯田方面へ向かうのが最良。」とのアドバイス。う~む・・・。
とりあえず青崩(あおくずれ)峠の入り口までの34kmを第6レグとし、空腹抱えたまま果敢にも再始動したのでありました!!
天竜川から水窪川(みさくぼがわ)沿いに国道を順調に北上すること50km。
青崩峠との分岐点~地図上で見ると国道がちょうど分断するチョイ南・・・に到達しました。
時刻は午後2時。ここから飯田市街地まで70km位、2時間と踏んで・・・
午後4時にはチェックインして、ひとっ風呂浴びて午後6時から飲みだして・・・・
こりゃあ~ちとペース上げにゃあ~ならんぞっ!!??
トンネル直後の国道新道区間から市道水窪白倉川線、K369にタッチし、
長野県と静岡県の県境、標高1,165mの兵越峠(ひょうごしとうげ)に到達。
人っ子一人居ない静かな峠で一服。ほぉ~♪峠の国盗り綱引き合戦・・・
峠から下りK369とR152の合流ポイントは、青崩峠に向かう林道(本当は国道152号線の端です)入口ですが、峠をぶち抜くトンネル工事のために通行止めになっています。
R152に復帰。
ダッシュボードに積もった砂埃だか花粉を拭き払いながら、R152を北上。
午後3時前、やっと「道の駅・遠山郷」に辿り着きます。
洗面所の鏡に映った日焼けして埃にまみれたオッサン・・・イヤッ!! 既に初老のジジイか!?・・・の風貌にひとり苦笑し、炭酸飲料を一気飲みし再び走り出す自身の姿に、昔観たタバコのCMラッキーストライク(バイク乗りのオッサンが出てくるやつ)をふと思い出し、重ねたのであります。
午後4時過ぎ、飯田に確保した午前5時から入れる大浴場があるホテルに到着。
チェックインを済ませ、早速大浴場で汗と埃をサッパリ落として部屋で缶ビール飲み干した後、
夕刻の街を散歩。
ふと立ち寄った今宵の店は・・・。
まずは、冷たい生ビールで一人今日の走りに乾杯します。旨すぎる!!
一気に飲み干し、旨いタコ刺しに、おすすめにあった「おたぐり」、頼んでみました。
馬のモツだそうで、ピリッとした旨辛とコリコリした食感と歯触り、焼酎とよく合います。
そして出汁が効いた冷たいおでん。
ねぎタレとの相性もよく、これまた焼酎とよく合います。
これはきちんと下拵えされた焼き筍、香ばしくてこれまた旨かったです。
そうこうしているうちに、昼間の疲れか、酔いの心地よさか、眠くなってきたので午後8時には宿に戻り、また大浴場に浸かり疲れを癒した後、明日の道行をチェックしていましたが、30分も持たず就寝したのでありました。
後編~2日目に続くのであります。
ありがとうございました。