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ムーディーズ(アダルトビデオメーカーじゃないよ)の発表によると、アストンマーチンの格付けは、キャッシュフローがマイナス化したこともあり、下げる方向性で話が進んでいるようです。

以下、私の個人的な見解です。

車種を色々とリリースしたことにより、今期はマイナスを見込んで、来期以降に賭けるという戦略ならまだわからなくもないのですが、増資割当の話が出ている時点で、完全にアストンマーチン側は想定外と思われます。(増資も含めロードマップに組み込んでいたのなら、その買収先ももっと狭義に絞り込んでいたはずです。)
いずれにせよ、車種を出し過ぎたこと、それに伴う設備費用の肥大化、さらには、人件費等固定費の増大により、毎年一定以上の売上を強いられるようになったのは事実であり、単なる増資だけでは、解決されない問題となりそうです。

私の妄想的な見解では、一旦企業のダウンサイジングが最適だと考えておりますが、攻めの経営戦略をとるか、守りの経営戦略を取るかは、買収結果にもよると思います。

ちなみに、車の格付けは下がりませんので、ご安心ください。

個人的な見解ここまで




出典:ブルームバーグ(2012年12月01日)

11月30日（ブルームバーグ）：米格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスは、英高級車メーカーのアストンマーティンの信用格付けを引き下 げ方向での見直し対象とした。手元資金の枯渇を理由に挙げている。アストン マーティンの経営権はクウェートの投資会社インベストメント・ダールが保有し ている。

ムーディーズは30日の発表資料で、アストンマーティンの投機的格付け「Ｂ３」 を引き下げる可能性があるとし、７－９月（第３四半期）にフリーキャッシュフ ロー（純現金収支）がマイナスになったことを考慮したと説明した。ムーディー ズは「Ｂ３」を、「高い信用リスクがある」と定義している。

ムーディーズのアナリスト、フォーク・フレイ氏は同資料で、「アストンマー ティンは第３四半期に現金創出および業績が一段と低調になり、９月末時点で流 動性環境が著しく悪化した。今回見直し対象としたのはこうした状況が背景にあ る」と説明した。

アストンマーティンの広報担当ジャネット・グリーン氏は28日、同社が割当増資 を検討しており、協議は「進展している」と述べている。ムーディーズは30日の 資料で、増資が実現すれば財務面で「大きなプラス」の効果があると指摘した。

原題：Aston Martin Put on Downgrade Watch by Moody’s as FundsDwindle