
まずは念願のフットレスト写真。
最終的には、内装にもう少し手を入れようと思いますが、フットレスト自体の取付はこれで完成。整備手帳にも載せるつもりですが、ここに到達するまでのストーリーがあるので、それをメインにブログに残します。
ポン太(Ford Focus ST)は、半ば衝動的な勢いで購入を決めたクルマでした。馬鹿っぽい話ですが、
GT5というゲームで愛機として使っていたのが理由だったりします。実車の走りは確認しないままに購入しました。
だが、しか〜し!
いまだにポン太の完成度の高さに、乗るたびに驚かされています。乗り心地よくそれでいて、ゲームの再現性以上に自由度の高い動き。オイラはこのクルマに出会うまで、ロールするクルマは速く走らせられないと思っていました。もちろんガチガチの競技車両とは別の走らせ方が必要ですが、これを乗りこなすことで自分の腕も上がると確信できる、そういった類いのクルマであることは間違いないと思います。これほど完成度が高いと手の出しようが無く、ほぼノーマルで過ごしています。
だが、しか〜し!
どうしても欲しい装備が2つあり、ひとつは後部席の車内灯。もうひとつがフットレスト。
もちろん足回りは別にして、バケットシートと6点式シートベルトや、軽いステアリングなどなど言いだしたらキリがありません。が、それをやってしまうと、どう考えてもファミリーカーではなくなってしまいます。
ファミリーカーとして必要な装備が、後部席の車内灯。フットレストがファミリーカーの位置づけを崩さずに、運転のための必要な装備ということになります。バケットまで入れたら・・・
それでもファミリーカーかも・・・いやいや・・・う〜ん・・・
体をシートに押し付けられるフットレストがあれば、ホールド性に限界(ノーマルでも十分にホールド性が高いのですがバケットに比べると)のあるシートの限界が高くなるばかりでなく、クルマの挙動がはっきりと体に感じられ、一段上のコントロールが可能になります。
輸入車の場合、左ハンドルは多分に漏れずフットレストがありますが、右ハンドルは車種によりけり。フォードの右ハンドルMT車には何故かフットレストの設定がありません。AT用のを探して付けるか・・・いっそのこと競技用のをつけちゃうか。
ということで、競技用のフットレストを付けようかなと考えるようになりました。
だが、しか〜し!
ここからの道のりが、また長かった・・・
最初に開店当初よりおつきあいのあるGarage Group4へ相談に。と言っても、ここを訪れるのは5年ぶりか・・・
フットレストの取り付けについて相談させていただいたのが、5月のこと。
Group4は、OHLINSのプロショップとして有名ですが、ここの社長は元々がラリー屋。自身で走りを追求した集大成がこのお店と言ってもよいと思います。
ここの店の何が素晴らしいか
なんと言っても社長のスタンスが素晴らしく、お客の要求を絶対に否定しない。肯定もしないかもしれないけどね(苦笑)
それでも、お客の求めるもの、お客のこだわりをよく聞いてくれて、道を示してくれます。特に走りへの要求を社長にぶつければ、予算も含めて親身に相談に乗ってくれるのです。
足回りの店のイメージが強いですが、ボディワーク全般を頼める店でもあるのです。全日本ラリーにも挑戦してのフィードバックとノウハウがありますから、足回りで悩んでいる方は一度相談したら良いと思います。ストリート系から土系まで、様々なノウハウを持ってますよ〜〜〜
ですが、パーツ製作はここの本業じゃないので、フットレストの話は相談だけとなりましたが、そこは社長の人脈で、次のお店を紹介していただきました。儲からない客(ほんとは客じゃないな)でごめんなさい&感謝します!!!
Group4の社長の紹介でやってきたのがこのお店…というか会社。競技用のパーツで特にラリー界隈では有名なオクヤマです。
で、相談にのっていただいたのが専務さん。お忙しい中、非常に恐縮です。まずはオイラの心中を話して、ワンオフから既製品の改造まで含めて相談にのってもらいました。結局予算的にワンオフは厳しいことが分かり、既製品の改造路線で話が進みました。
既製品を改造するにあたり、現在の在庫を全て用意してくださるというので、日を改めてお邪魔させていただくことに。この時点で6月も終わろうとしていて、具体的な相談から2ヶ月近い日が経ちました。
ということで、オクヤマ謹製フットレストの在庫の中からですが全種類・・・壮観&感激です!
早速床を剥がして現物を合わせることに。作業にあたっているのは、専務様(ここから何故か敬称が付くのでした)。専務様自らの作業になったのは、おそらく従業員を使うと工賃が発生するという心配りだと思われます。ほんとに頭が下がります。
候補になったのは、K11用、EP3/DC5用、JZX90/100用。JZX90/100ってマークⅡ/チェイサー。こういった車種もラインナップされているのは、ドリフトで使われるからでしょうか。
そして色々と検討した結果、作業工数の関係で予算が合わないことになってしまいました。ここまできて、予算が足りないのは情けないですが、EP3/DC5用なら自分で加工して付けられそうなので、素のままで購入して持ち帰りになりました。
購入したのは競技用のフットレストなので、床に穴をあけて止めることになりますが、具体的な位置決めのためには、床の構造等をチェックする必要があります。そのためには、シャーシの下に潜り込んでみるのが手っ取り早いのですが、うちにはそこまでクルマを持ち上げる設備も道具もありません。
で友達に相談した所、自動車用リフトの設備のあるとこで、作業をさせてもらうことが可能だということに。持つべきものは友達。世界に広げよう友達の輪!
ということでポン太はリフトアップされ、楽に床の構造をチェックできました。
フットレストを取り付ける付近には、ブレーキラインやフューエルラインが走っているので要注意です。
結局、危険なラインはフットレストの取り付けに干渉しないことが分かり、そのまま工場の隅っこをお借りして、フットレストの取り付け作業を行いました。
取り付け完了!!!
だが、しか〜し!
試乗して納得いかず。結局外して、角度と位置の再検討。スペーサーを作成し、改めて取り付け、大分改善されたものの納得いかず。3度目の正直で、どうやらようやく納得できる感触になりました。詳しい作業内容は、整備記録に改めて書くことにします。
先日、箱根の下見会で感触を確かめ、また家族で伊東まで遠乗りして問題なかったことから、ようやく作業終了宣言です。満足度の高いフットレストになりました。
強度があって、取付がかちっとしていて、距離に関係なく使えて、見た目も良く、そして最重要課題のワイフの運転も問題なくクリア。
構想5年。
製作期間3ヶ月
制作費7000円+α
ポン太、初めてのスペシャルパーツはフットレストでした。
長文お付き合いくださいましてありがとうございました (^o^)/
スペシャルサンクス