
5月に車検を迎えるので,見積を貰って来ました。
前車までの車検では,ディーラーに頼んだことは一度もありませんでした。その時々で,何軒か回って(金額を最優先にせず)フィーリングが合った工場に頼んできました。前車の時から引越しをしているので,当地で車検をするのは初めて。なじみの整備工場はありませんので,新規開拓となります。
今回はプレマシーになって初めての3年目の車検なので,部品交換等はあまりないと思われます。ただ,走行は約44,000kmなので,やや多い方かもしれません。
当方の依頼事項は,こんな感じ↓で見積もって貰いました。
・ブレーキ清掃
基本整備に入っていればOK。入っていない場合は追加してもらう
・下廻り塗装
シャーシ・マフラー共々。但し,店側が不要と言うならやらない。
・吸気系
エアフローセンサー,スロットルボディ清掃。但し,店側が不要と言うならやらない。
・エンジンオイル・フィルター交換
・パワステオイル交換(実は,これは釣り玉。訊いてみて反応をみる)
・ブレーキオイル交換
・エアコンフィルター交換
・ATF交換:昨年交換済み。今回は不要
・エアフィルター交換:少し前に交換済み。今回は不要
・LCC交換:超長寿命(9年)なので今回は不要
・バッテリー:まだ使えそう。悪ければ自前で交換
・タイヤ:そろそろだが車検は通る筈。今回はセパレートして考える。但し,同時でメリットがあれば検討する
・タイヤローテーション:(交換直前なので)不要
・発煙筒:まだ期限になっていないので今回は交換不要
・エアコンガス等:足りなければ補充
・ベルト:悪ければ交換
・プラグ:まだ大丈夫だろう。悪ければ交換
・ブレーキパッド:まだある
・ワイパーゴム:自分で交換
・クレジットカード利用が出来れば良
・自動車分解整備事業 認証工場,指定工場(=民間車検場)であること
結局,4店も行くことに。
各店の状況↓。なお,いわゆる諸費用は53450円。これは決まった数字なので,どの店でも同じ。
●1番目
県南の中古車屋が全国規模の車検ネットワークのフランチャイズ店になっているもの。指定工場。工場はMAX3台?
フランチャイズではあるが,店の印象は小さな整備工場の感じを残している。
「以前のマツダ車はスロットル周りに問題があったが最近のは大丈夫。違和感がなればエアフロ,スロットルボディは清掃不要」と言われる。
(この店に限れば)フランチャイズ店であるが,全体の感じや流れは,これまで頼んだことがある整備工場に同じ。こちらの主旨を説明すれば,それに応じた内容にしてくれる印象。(≠とにかく安ければ,あとはどうでもいい)
タイヤは車検と同時なら工賃等をサービスするとのこと。タイヤ本体は(同じ銘柄で)大手カー用品より少し安いがびっくりするほどではない。比べれば他店より少しとはいえ安いのは確かで,商売のセオリー通りか?
見積総額 10万強
●2番目
西日本を中心に,全国にだいたい展開している自動車屋。車検の新聞チラシがよく入ってくる。中古車展示場も含めれば敷地はけっこうある。指定工場。工場はMAX8台分?
(はっきり聞かなかったところもあるが)車検に限れば明朗会計をモットーにしている印象。
実車を一切見ることなく概算見積作成(走行距離すらヒアリングせず)。聞けば本見積は,分解見積と呼び,現車をバラして算出。分解見積は,受注確定後,入庫時に1時間~2時間を要して行う。従って,分解見積=請求額となり,見積書にない追加請求は一切発生しないシステム。そのせいか?営業時間は8:00~20:00と長い。前車までに何度も車検は通したが,こんなシステムでやっているところは初めてであった。
ATF交換・LCC交換など,よくある組合せはセット商品化された割引パックが何種類も用意されており「それなら(交換には早いが)一緒に交換しておくか?」と思わせるところあり。
オイル交換は4回分(先行き2年分相当)ほぼ無料。カストロールとのこと。その他,今後使える点検・整備割引券あり。
受付時の記名で「不正改造車でありません」の誓約書のようなものをとられた。あんなのも初めて。人間の行動のように形がないものなら誓約書もわかるが,クルマという形になったものがあるのだから,一筆をとるなら自分で調べればいいんじゃないの?なにかあった時のために書いたものを残しておきたいのはわかるが,物事程度というのがある。なにか起きたら,悪いのは本人で会社は悪くないという言い訳に使われるとしか思えない。やっていることは正しいのだろうが,自己主張が強すぎないか?
見積の説明も20インチぐらいのパソコン画面だった。車検であんなのを使われたのも初めて(だと思う)。店の感じは機能優先の印象。なんとな~くホンダ ディーラーと同じニオイを感じる。頼みたいとは思わないが,社会勉強にはなった(苦笑
見積総額 10万半ば
●3番目
2番目が(自分にとっては)驚愕のシステムだったので,当初予定になかった3番目を急遽追加。
地場の個人経営ベースの整備工場。全国規模のフランチャイズ未加盟。指定工場。工場はMAX5台分?
今どき,店のホームページすらない。新聞のチラシも見たことがない。この手合いところは地元密着。(工場の隣は自宅だから)町内会の近所付き合いも含めれば,そうそういい加減な仕事は出来ない。おかしなことをすれば近所の評判になり顧客を失う。客のニーズ(先行き1年しか乗らないとか,長いこと乗るとか)に合わせて部品交換やメンテナンスを考える。不要な作業は抑え,最安でもなく,必要なことはしっかりやるところが多い。明確な保証書なんてなくても,車検後のマイナートラブルは面倒をみる。面倒をみてもらっているので,次回も車検を頼むという感じ。そういう点では割り切ったシステムの2番とは対極の商売。
下廻り塗装などは,こちらから切り出さなくて作業項目に入っていた。パワステオイルは初回車検なので交換不要と明言。エアフロ回りも清掃不要とのこと。ドラレコの指摘を受ける。なんとな~くの感じはウマが合いそう。
受付の人も,愛想は良くないがクルマのことは一通りわかっている感じ(おそらく社長の倅の奥さん。もしくは社長の娘)。タイヤは同時交換の場合(一番安いと言われたYH製は)大手カー用品店より全然安く,価格.com最安と(1本当たり)760円しか違わず(工賃は1本500円)。かなりガンバっている。
見積総額 9万強
●4番目
ディーラー。指定工場。
延長保証という必殺ウエポンを持っている。延長保証はディーラーでの車検が前提条件。抱き合わせ商品の一種だから,延長保証のために車検をするようなもの。このクルマの品質の悪さを考慮すると,延長保証は限りなく必須に思えたりして...
サービス氏の説明では,新車3年保証はマツダによるもので修理等の判断は主に販売店側が行うもの。延長保証は保険会社によるもので,新車3年保証とまったく同じ扱いにはならず,最終的な判断は保険会社側がおこなう。判断に時間を要すると作業着手出来ないこともある。消耗品は延長保証の対象外。音関係も対象外。オイルパンを交換した場合は,部品代・工賃は対象内であるが,オイル(=消耗品)は対象外(=自己負担)となる(もし,新車3年保証で直した場合は全てマツダ負担)。使用による劣化も対象外なので,ショックアブソーバーも(照会しないと断言できないが)対象外の可能性濃厚。スタビ ブッシュの再発も対象外。(外装系は対象外が多く)リアゲートのクラックも(当方の車台番号の場合は)対象外。電気回りは対象内が多い。案内にあるドアミラー3万円は,プレの場合(片側)SUB ASS'Yのベース部品が1万円程度で対象内。スライドドアでモーター交換をした場合は対象内(モーター4.3万,工賃1.3万)。(警告灯が点灯するような)エンジン回りはマツダの5年保証の対象になることが多いので延長保証と関係なし。
3番の車検代との差額2万+保証延長費用2万4千円の元をとるとなると4万4千以上の修理となり,自己負担もZeroとは限らず,頼む気満々だった気持ちに変化が出る。
パワステオイルは封印オイルなので交換不要。エアフロ回りも清掃不要とのこと。なお,タイヤは「(同時でもあっても)量販店さんで買って貰った方がいいです」と最初から白旗。
見積総額 11万半ば
うちに帰ってきてから思ったのだが,2番目はタイヤは現物をみていない。ということは,もしタイヤが減っていた場合,分解見積で指摘され,そこで買わされるという仕組みと推察。また,あの流れだったら,わざわざ出向く必要はなく,うちのパソコンのWebで概算見積は出せる。合理的であるのは認める。
(当方みたいなのがいるから)作業手間をかけて現車確認をしても注文が貰えるとは限らないわけで,無駄なことを排除したいのはわかる。見積として数字を出してしまうと(概算であっても)それが一人歩きして,作業が終わってからの追加費用で揉めることもあるのだろう。会社の規模感としては,全国展開のレベルであり,あのシステムは会社の方針。車検に限れば(値段は相場感より安いわけでもないのに)あれでも,世間では受け入れられているシステムなのだろう。
カーコンビニ倶楽部(車検は旧ヤマト車検)のフランチャイズも行ってもよかったが,あちこち行ってからと言って,安くなるわけじゃないので,今回は行かず。次回に期待。フランチャイズ展開をしているマッハ車検・アップル車検は県内に店がない。カー用品店でも車検はやっている。ジェームスは茨城トヨタ本社の隣だし,工場長=店長は,茨城トヨタにいた人だって言うから心配はいらないだろう。DMに入ってくるチラシの合計金額(8万半ば)の内訳は(整備料を含まない)点検料だけになっており,実際には必要整備料がかかるから,チラシの金額より増えるのは確実。ちょっとサギ的なニオイも感じるが,作業内容を横並びにするために追加整備料+油脂類等も加算すると,おそらく今回見積った他の整備工場と似たり寄ったりになる公算が大なので出向かなかった。ケンズガレージ(水戸は認証工場。つくば・佐原は指定工場)でも車検はやっている。関心はあるが,今回は見送り。2番の近くにあるいばらきカーケアセンターも興味ありあり。ほぼ同じ敷地に交機・交通安全協会県本部・自動車学校・整備工場が所在するK察天下りの総本山みたいなところ。(車検はK察の所管でなくて国交省だけど)頼む気はさらさらない冷やかし客だが,どんな対応をされるのか?そっちの方に興味があったけど,行かなかった。
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経験的にわかっていたことですが(ディーラーは別格として)会社の規模が大きくなるほど粗雑になって,小さいところの方が好印象でした。
普通に考えたら,どうみたって3番。当初は別立てで考えていたタイヤも3番で同時交換なら世話なしだし。けど,ディーラーだと延長保証があるし。どっちにするかなぁ?
(各見積条件はおおむね同じですが,完全に同じではありません。例えば,1番目はエアフロ・スロットルボディ清掃は入っていませんが,2番目は入っています。従って,見積総額だけで単純比較することは出来ません)