実は、30年近く持っていた、ROLEXのエクスプローラを手放しました。
日本ROLEXの正規輸入品でしたが、そろそろOHかな…というこのタイミングで、手放してみた訳です。
なぜならば、SEIKOの時計を使おうと思って。

このグランドセイコー。
この時計が発売される直前。
仕事で欧州に行っていた父が、スイスの時計店に入り
「何かいい時計はないですか?」
と、店主に聞いたら、店主から
「あなたは日本人ですか?日本人ならば、今度日本のセイコーから発売される、グランドセイコーを買いなさい」
と言われ、日本に戻ってから、予約して手に入れたそうです。
父の手元に来てから、少なく見積もっても40年以上経っています。
あまり使っていなかったのですが、眺めていたら、元々の性能、カタチに戻したくなり…。
オークションで、尾錠を手に入れ。
銀座にある、グランドセイコーのサロンに持ち込み
「必要ならばOH、そして純正のベルトには、この尾錠を着けてください」
とお願いしました。
ベルトは、セイコーブランドのクロコの黒革ベルトをお願いしました。
「お預りして、GSの専門工場に送り、各部点検しご連絡を致します。」
で、昨日。
受付をしてくださった担当者から連絡があり、
「ベルトは、当時のイメージに添った純正のクロコの黒革ベルトがありましたので、そちらに尾錠と合わせて交換させて頂きます。またOHもさせて頂きますが、部品が欠品な場合は、調整のみでお返しさせて頂きます。しかしながら、実に状態が良く、大事にお使い頂いていたことがわかりますので、出来る限り最善を尽くさせて頂きます。」
と言ってくださいました。
テスラに聞かせてやりたい!
革ベルトとOH。
費用は合わせてそれなりの金額ではありますが、父から引き継いだモノを、これから改めて大切にしよう!と思っています。
実は、グランドセイコーの他に、キングセイコーもあるの(笑)
60年代後半から70年代半ばくらいまでしか造られなかったキングセイコー。
最近、また復活しましたが、それの元祖。
ちょっとクスミカラーの紺文字盤。
純正ではないけど、ステンレスのブレスが着いています。
父から譲り受けた時からこのブレス。
先日の、冷しぜんざいを食べた日、こちらも銀座和光で、仕様を調べてもらいました。
希望を説明すると、担当者さんが目の前で、工場に電話をしてくださり、
電話で工場担当者とやり取りのあと、僕に向き直り。
「おっしゃる通り、ブレスは社外品です。当時このモデルには、革ベルトが着いていたようです。それは確認が取れました。でも、どんなベルトが着いていたかまでは、記録が残っておりません。申し訳ございません。」
「今、こちらに並んでおります革ベルト、セイコーの純正でございます。ですが、お父様がお選びになったこちらのブレス、替えてしまうのは惜しいかと存じます。このままお使いになられてはいかがですか?」
と…。
テスラに爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。
あぁ…日本の対応って素晴らしい!
益々この2本の時計を大切にしたい!と思いました。
グランドセイコーはOH完了まで、約1ヶ月。
これはこれで楽しい時間です。
色々、父に感謝。
父死してなお感謝です。
Posted at 2022/10/03 14:20:15 | |
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