今日、10月23日は、とこぶし母の誕生日。
父の亡くなった年齢を飛び越え。
今日で88歳になりました。
母は「世が世ならお姫様」よくそんなことを、冗談めかして言っていましたが、実はあながち冗談ではなく…それなりの家柄。
子供の頃、身体が弱かったから(母申告)…と、ちゃんと働いたことがなく、お姫様?お嬢様?…とは違う、単なる世間知らずな、侍気質おばあさん(笑)
なぜ侍なのか?
以前親戚が集まった際、母の弟にあたる、叔父の家の幼い長男が「やってはいけません!」と言われていたお供えの砂糖をオモチャにし、その長男の着ていたセーターに、自分で砂糖をぶちまけました。
その際、キッチンにいた母の所に行き。
『オバチャン…こぼしちゃった~』
とやった訳です。
その時、その幼い子に母が言い放った一言。
『それ、全部舐めなさい。やってはいけないと言われたことをやって、しでかした結果。捨てるなんざもっての他!全部舐めなさい。』
でした。
また、以前父の弟、とこぶしからいうと叔父に当たる人と、祖父の遺品のことで揉めたことがあります。
とこぶしが…
「そんなメンドクサイ遺品、欲しいなら叔父にあげたら?」
と言った時、母に…。
『あなたのお祖父さんが「これは代々とこぶし家で受け継ぎなさい…」と、長男であるとこぶし父に預けたモノですよ。それを訳のわからない理由で、自分のモノにしようとしている人に、メンドクサイから…と渡してしまって、あなたはお祖父さん、あなたの父親に顔向け出来るんですか?守るべきモノは守りなさい!』
と、一喝されました。
この2つが、母の性格、人柄を一番表現しているエピソード。
そんな母も『米寿』です。
朝一番、通勤時の車の中から、母にお祝いの電話をかけました。
で、プレゼント…。
以前は鉢植えの花を贈っていたのですが、ある日母から
『あなたからいただく花達で、庭がいっぱいになりました…もう花はいりません。』
とメールが届きました。
それからはいつも、食品。
今回は、田園調布の駅前にあるフルーツパーラーの自家製フルーツポンチ。
『孫夫婦(とこぶし姉の娘)と食べてください』
と、贈りました。
目に見えて年老いてきた母。
寂しく思いますが…出来るだけ長く生きていて欲しいと願います。
上の写真は、2歳の頃の母…祖父が駐在していたシンガポールにて。
Posted at 2023/10/23 09:55:40 | |
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