大変ご無沙汰しております。
2年は早いものでうちのロドはもう車検です。
いつもはユーザー車検で通してましたが、今回は車屋さんにお願いする事にしました。
なぜがというとバケットシート装着だからです。(純正シートは遥か昔に売却してしまいました)
最近はシートはレールと共に強度証明の書類が必要なんだそうです。
ならば書類を取り寄せれば良いところなんですが、うちの車には運転席にレカロと助手席にエスケレートが入ってます。
エスケレートは電話とメールのやり取りで正規品と確認が取れれば郵送で書類を送ってくれます。
問題はレカロです。なかなか繋がらないレカロコールに電話したところ個人には書類は発行出来なく業者にのみ発行するそうです。
馴染みの車屋さんがいれば書類だけ受け取ってもらう様にお願いして、ユーザー車検時に書類持っていけば良いのですが、DIY派の私に馴染みの車屋なんてありません。
仕方無いので書類を受け取って車検通してもらえそうな車屋さんを市内で探してお願いする事に。
他にも理由があって青森県にはテスター屋は無いんです!
どこの陸事も近くにテスター屋があると思っていましたが、地方には無い様です。人口や車の数が都市部とは違いますもんね~。
ということで、車屋さんに車を預けに行くところからトラブルが起こります。
うちの車は8/22が車検満了日ですが、お盆中は車屋さんも休みだったので、8/16に車を預けて8/22までに陸事に行ってもらう予定でした。4日しかありません。
車を預けに家を出たところ、2㎞位走った所でいきなり車の調子悪くなりました。どこかの気筒が死んでるっぽい。
安全そうな場所に車を停めてエンジンルームを開けてコイルを触ると1番コイルだけ異様に熱い。以前にもコイルが死んで同様な症状を経験済み。
去年新品に変えてばかりでしたが外れだったのかと諦め予備で積んでいた中古コイルに交換して、元に戻ったと思い再出発。
車屋さんに到着して一通り説明した後、指定の場所に停めようとしたところ、又先程と同様な症状が!エンジンも止まってしまい、セルを回してもエンジン再起動できず!
今度は4番コイルです。コイル交換してエンジンは掛かったもののまだ他が失火している感じ。3番コイルも交換して失火は収まったようなので、指定場所に車を停めて不安を抱えたまま、その日は帰宅。
8/21夜に車屋さんか電話があり、「エンジン掛かりません」と。8/22の車検前に車をチェックしようと車を動かそうとしたところ、又コイルが死んでしまった模様。
車検は切れてしまうが、直してから積車で陸事に持ち込んでもらう事にして、休みの日に自分で車をチェックしに行くことにしました。
原因を考えます。
複数のコイルが壊れるという事はコイルの問題ではなく、信号送っているECUが悪いのでは?もしくはオルタネータか?
次の休みの日、車屋さんの軒先でHaltechの故障を疑い、LINKに繋ぎ変えて試してみる事に。
ただ予備のコイルも全滅してしまったので、純正コイルを引っ張り出して来て、Linkの設定を同時点火に変更。合わせてプラグも交換。
それと手抜きしてLINKにファームウェアアップデートで追加されたオルタネータ発電制御をデフォルトのまま設定。
アイドリングでは14V付近で発電していたので良しと思い、車を動かしてみる事に。
燃調が不完全なのであんまり気持ちよくは無いですが普通に走ります。
私道を少し走らせたのち、ふとメーターに表示しているバッテリー電圧をみると16V超えてます。
エンジン回転低ければ14V付近で発電してますが、負荷かけるとどんどん電圧上がっていきます。LINKのオルタネータ発電制御パラメータ合ってないみたいです。
慌ててエンジン回転下げたまま微速で車屋さんに戻りましたが、時既に遅し。
空燃比計が変な値を示していてLinkがフィードバックもかけきれず、エンジン止まりそうです。
この症状も以前にも経験済みです。過電圧による空燃比センサー死亡です(泣)
LSU4.9だけかは分かりませんが、16V超えた電圧掛けるとすぐに壊れます。

その日はトラブルシュート諦めようと思ってエンジンルーム開けたところ、焦げ臭い。コイルが膨らんでいます。またもやコイル死亡です。
とりあえずアイドリングしていますが明らかに失火しています。これは空燃比センサー死亡とは関係ないはず。
何とか車を動かす事ができたので、また軒先に停めさせてもらいこの日は終了。
この日分かった事はLINKでもコイルが壊れるのでHaltechは故障してない無い事と、オルタネータは制御が出来ていれば問題無いはずという事です。
又、原因を考えます。
コイルを駆動するのに必要な配線は、電源、信号、アースです。
このうちアースはエンジンヘッドに落としている事を再確認済み。
HaltechとLINKでもコイル故障するので、信号も問題無いはず。
残るは電源です。
改めて配線図とにらめっこすると、コイルに繋がっている電源はイグニッションスイッチから直接なんですね。まさしくイグニッション電源です。
ネットで調べた結果、コイルが壊れる要因の一つは過電流との事。
過電流が流れる原因は接触不良でしょう。
なので次に疑ったのはコイル配線に繋がる、カプラー近辺です。
すべてのコイルが死亡するので、コイルに刺さっているカプラーは問題無いはず。
コイル配線に繋がるカプラーピンをみても接触不良で焦げた跡はありません。
カプラー根本部分の線も被覆は切れていない。
被覆内で断線していないか、被覆を剥いてみましたが、断線はありません。
但し被覆内の銅線は今回が原因か経年劣化なのか表面の色が変わってきています。被覆も若干溶けてます。
30年近く前の車ではこれは仕方無いのかと。
ある程度先まで切って確認しましたが、劣化具合は同様でした。
切った箇所から先に新線を繋いでピンを圧着。ここが原因では無さそうです。
ネットで注文したコイルがまだ届かないので、空燃比センサーを交換してこの日は終了。
家に帰って更に考えます。
次に考えられるのはイグニッションスイッチかと。
スイッチは3年前に新品に交換しています。
当時15,000円位しました。現在は20,000円近くするんですね。単純な部品なのに…
以前使っていたイグニッションスイッチのB⇔IG1間(イグニッションON状態で)の抵抗を測った所、0.2~0.4Ωです。
これが良い状態のはずです。取り外す数年前に中を清掃・グリス入れ換えてます。
翌日、車両からスイッチを外してきて同様に測定。
こちらは抵抗値が異常に高いです。それも抵抗値がフラフラしています。スイッチを揺するとコロコロ変わります。
ACCやスターター位置でも同様です。
スイッチ裏側は端子の周りが少し溶けています。
中を開けてみると焼けは無いですが、グリスが汚れてます。
グリスを拭き取り、組み直して、再度抵抗値を測ると、0.2~0.4Ωに下がりました。フラフラもしません。
抵抗値がフラフラするのは、接点の摩耗紛が酸化しててグリスに混じって接点の間に入り、接点間の密着度が甘くなり接触不良状態となっていたのでしょう。
ネットにはスイッチが原因でスターターが回らない事例はたくさん見つかりますが、コイルが壊れる事例は見つけられませんでした。
ですが、これが原因で間違いないでしょう!
抵抗値が問題というより抵抗値が一定でない(電圧が一定でない)事でコイルに負荷を掛けていたんだと思います。
手元にNBのスイッチと、スズキアルトのスイッチがあったので抵抗値測ってみましたが、どちらも高めでした。
ですが、フラフラする事はないので、これでも大丈夫なんでしょう。
どちらもグリスの汚れが抵抗になってる様です。
後日清掃したスイッチを車両に戻し、新品コイルをいれて、エンジン掛けたところ、大丈夫そうです。
少し走らせてコイルを触っても熱くなっていません。
解決した様です!
車検は切れてしまいましたが、やっと積車で陸事に行ってもらえそうです。
再発防止に対策をするとしたら、
1.コイルの電源はスイッチからでなく、バッテリーからリレー経由で直接取る。
2.イグニッションスイッチは定期的に清掃する。
(スターター電源やACC電源の為にも。IG電源はコイルの他、O2センサー、メーター、ブロアファンにも電源供給しています。そういえば最近ACが入らなくなっていたのはコンピューターに掛かるACリクエストの電圧が下がってしまっていた事が原因だったと思う…)
になります。
出来ればハーネス引き直しもしたいところです。今回被覆剥いた線は輝きが無くなっていたので、電源関係は同様な状態なはずです。
という事で久しぶりの投稿はまたトラブルネタでした。
皆さんもトラブルにはならないとしても、イグニッションスイッチは新品に変えるだけでなく、定期的に清掃する事をお勧めします!
おまけ
死亡したコイルたち
点火テストしたところ
2本だけ火花飛びましたが、ダメージ受けてるのですぐに壊れるでしょう…
追記
翌日、再発しました。
なのでコイル破損の原因はイグニッションスイッチでは無さそうです。
大変失礼しました。紛らわしいので後日訂正、もしくは削除します(__)
Posted at 2023/09/10 19:29:59 | |
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