2011年01月10日
「虹が丘に伝わる言い伝え」
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むかぁーし昔 ずうぅっと昔
月の姉妹さま達が 優雅に天を渡っていた昔
この地に 「虹雲」が かかった
そして 「卑弥呼さま」が お生まれになった
それはそれは美しく たいそう賢いお方で
生まれながらに 「天のお声」を賜われる「卑弥呼さま」を
皆は 心から 敬い 奉った
「虹雲」が この地を穏やかに見つめる中
永い永い間 この地には 戦や災いが訪れることは無かった
「卑弥呼さま」が 自らの深い知恵をお貸し下さり
「天の神さま」が その大いなる力をもって皆を護って下さったから
皆が 敬い 奉る心を 忘れなかったから
「虹雲」が この地を優しく見つめる中
大きな戦が起こった
「天の神さま」たちの戦だった
天は 眩い光を放つ「天の神さまの僕(しもべ)」たちで溢れ
「妹月さま」も 戦に備えて光り輝いていた
そして ある日の夜
「天の神さまの僕(しもべ)」たちや 「妹月さま」は
戦地を目指して 旅立って行った
「虹雲」が この地を温かく見つめる中
また 永い時が流れた
「天の神さまの僕(しもべ)」たちや 「妹月さま」は
いつまで経ってもお帰りにならなかった
「卑弥呼さま」も 大層お悲しみのご様子だった
皆は この地の山に
「天の神さまの僕(しもべ)」たちと 「妹月さま」の御墓所を作り
それを護るように神社を建立した
「虹雲」が この地を静かに見つめる中
「卑弥呼さま」は 皆に看取られる中
笑顔のままで 静かに息を引きとられた
皆は 「天の神さまの僕(しもべ)」たちと 「妹月さま」の御墓所のそばに
「卑弥呼さま」の御墓所を作り 「卑弥呼さま」を手厚く葬った
「虹雲」がある限り
「卑弥呼さま」が またお現れになることを信じて
そして いつまでも いつまでも 敬い 奉り続けたのである
むかぁし昔 ずうぅっと昔からの
「虹雲」の地に伝わる 言い伝え
市立虹が丘図書館
郷土資料No,101094
「虹が丘神社」に纏わる言い伝え
「概要」 抜粋表示
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Demons Millennium3
シナリオNo,10
「星降る夜に 愛の詩を捧げる少女」第3章から抜粋。
*1982年執筆の文章、ほぼ原文のまま掲載。
(C)Kazumin Project
これは30年近く前、カズミンが学生の頃に書いた「いつも彩雲がかかっている虹が丘」という架空の街を舞台にした、ゲーム用のシナリオから抜粋した物です。
火事で殆ど焼失して、当時の資料やシナリオを書いたノート等はごく一部しか残っていませんでしたが、その内容を思い出しながら、ヒマな時に手を加えながらパソに書き移したりしてた時期もありました。
シナリオは全12話、全て未完成状態ですが現状でドキュメントデータとして1メガバイト...。
完成させるのは、かなりな時間が必要だと思いますねぇ。
とゆーか、完成させたとしても、
恥ずかしくて公開出来んわっっ!!!(注:エロ系では無くシリアス系ですが)
にしても...「言い伝え」みたいなのを題材にすると、どうしても宗教系っぽくなるよなぁ。
Posted at 2011/01/10 13:53:04 | |
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