KICKER KEY180.4  

KICKERの4チャンネルアンプ。

特徴は、付属の音響測定マイクをセットして車内の音場等をアンプ側が認識すると、測定結果に合わせて自動的にイコライジングとタイムアライメントをアンプが設定してくれるというもの。

本格的な調整とかは(そういう機能は省かれてるので)出来ませんが、この自動調整が侮れません。

自動調整完了後、車内にて音源を流したらびっくりですよ、
先立ってシステムをフロントドアのみの2chに変更したのですが、それだと若干物足りない感じがあったのが、
このアンプを稼働後は、
先ず音場が上(自分の顔の高さ)に上がってます。
きっちり『前方定位』になってます。
そして肝心な音もパワフルになりました。
今まではデッキ側の低音中音高音のツマミで味付けをしていたのが、このアンプだとデッキの音質調整は全てフラットのままで味付けがきちんと完了されています。デッキ側での微調整は当人の好みの問題という域にまで到達してます。

マイクで音場を測定しただけで、アンプには触れてすら居ないにもかかわらず、この音の仕上がり具合、フルオートでここまで来るなんてはっきり言って驚きです。

入門機と言ってはこのアンプに対して失礼ですが、
“オーディオ沼”に嵌る前に『引き返せるレベル』で(笑)且つ、セッティング等小難しい事抜きで良い音を味わってみたい、的な軽い気持ちでオーディオに興味を持っている人にはおすすめのアンプです。
これで物足りないと感じる様になったら、その時に更にステップアップすればいいのです。

但し、
本格的な物を求める人にとっては、
フルオートで設定完了、そして微調整は不可、というこのアンプは面白くない、或いは物足りないかと思います。
(まぁそういう人は端から別のアンプを選択するでしょうし)