
4/8~4/10にかけて岐阜・長野・山梨を巡る旅行をしてきました。
元々の連休に、同僚の都合で交換した休みを付けて3連休が出来上がったので、
なかなか行けない遠方まで足を延ばしてきました。
行先はちょうど一年くらい前にリニューアルオープンした、
『岐阜かがみはら航空宇宙博物館』。
日本に唯一現存する戦時中の戦闘機『飛燕』が展示されています。
2日目・3日目のプランを考えていた際に、
アニメ『ゆるキャン△』のスタンプラリーを発見してしまったので、
2日目・3日目のプランはこれに決定!
中央道経由で行っても、東名経由で行っても、道中スタンプポイントのSAが多数あるので休憩しながらスタンプも集められて一石二鳥です。
岐阜まで片道5時間の道中も、単なる移動以外の目的があればあまり苦になりませんね。
朝9時頃に圏央道に乗って、スタンプを集めながら14時半頃到着!
フロントバンパーが虫ですごいことになっていました・・・
『岐阜かがみはら航空宇宙博物館』
屋外広場は自由に出入り出来るので、子供連れ親子がちっちゃい子を遊ばせていました。
館内は入館料800円とリーズナブルです。
広場では大型の航空機がお出迎え。
館内は飛行機の歴史順の展示になっています。
ライト兄弟の『ライトフライヤー』
陸軍 乙式一型偵察機(サルムソン2A2)
お目当ての『陸軍三式戦闘機 飛燕』
二代目新幹線(100系)のようなノーズ形状ですね。
見ての通り逆V字(倒立式)12気筒液冷エンジンです。
左側エキゾースト上にある突起がエアインテーク。
胴体下の謎の箱型パーツはラジエーター、
その少し手前にある触媒のような筒状物体は燃料クーラーとのこと。
靖国で見た『彗星』も倒立V型12気筒でした。
空気取り入れ口だと思っていた『口』はラジエーターだったんですね。
彗星を見た時、倒立V字の理由は、整備性のためか?と予想しましたが、
機体に収めた時に末広がりの台形になって、コクピットからの視界が確保しやすくなる為、
だそうです。
そんなことまで考えて設計されていたんですね。
星型エンジンと違ってV型は一般的に車にも使われていて馴染み深いので、
パーツを見てもとても分かりやすいですね。
計器盤と機銃の照準サイト
天井には『零戦』一二型模型
この後は戦後のエリアです。
写真たくさん撮りましたが、全部載せるのは無理なので、
一部をご紹介。
大ホールにずらりと並んでいます。
これ、河口湖飛行館でコンテナの上に無造作?に乗せられてたやつだ!?
河口湖の ・・・少し違うかな?
先代ブルーインパルス
なんだかすごくスリムで、主翼も短いですね。
大型の機体も
興味深い技術ですが、
これって車のリアアンダーディフューザーの原理ですよね?
数年前にマクラーレンだかレッドブルだかがF1で導入して問題になってた技術もコレの応用かと・・・
確か、排気をウィング?に当ててダウンフォースを稼いでいて、それがレギュレーションに抵触するとかなんとか、そんな内容だった記憶が・・・
見てカッコイイ!とか言うことだけでなく、細かく見てみると、
今わりと身近に使われている技術が実はこういうところから出ていて、
しかもそれが40年、50年も前に生まれた技術だったことに驚きと、
興奮を覚えます。
身近ではないですけど、今現役バリバリで活躍している技術の元祖か!
と感じたのがこちらの飛行機。
背景とごっちゃになってよくわからないですが・・・
上からの写真
コクピットのやや後方、主翼の前にある小さめな翼、カナード翼。
この翼がコンピュータ制御により角度が可変することで、飛行の安定や、
旋回・制動に有利に働き、機動力がアップするそうです。
この技術が現役の戦闘機、
イギリスのユーロファイター・タイフーン(2003年)
スウェーデンのヤース39・グリペン(1996年)
などにも使われています。
先程のUSB技術と同じく、50年位前から研究・開発されている技術という事に、やはり驚きを感じます。
車にも、主にレースカーにはカナードが装着されていますが、
車体を安定させるという意味では同じ役割ですね。
その他の写真
航空”宇宙”博物館の名の通り、この後は宇宙のコーナーだったのですが、
残念ながら時間切れ。
閉館時間とホテルのチェックイン時間が迫っていたので、
次回の楽しみとして(いつ来れるかわかりませんが)博物館を後にしました。
所沢航空発祥記念館と同種の展示ですが、オープンしたてということもあり、
広くてきれいな博物館でした。
じっくり全てを見ると半日はかかりそうです。
体験コーナーも多数あり、子供連れでも楽しめるかと。
展示内容が、ほぼ国内(岐阜産)であるというのもポイントです。
また、すぐ隣が航空自衛隊岐阜基地なので、
博物館の駐車場から訓練飛行するF15戦闘機をわりと間近で見ることができます。
このあとはホテルに向かい、1日目の行程は終了しました。
仕事明けで長距離走り、一日中動いたのでさすがに疲れました。
以上、長々となりましたが、
2泊3日欲張り聖地巡礼の旅 1日目でした。