
ネットでこのニュース記事
「プラズマクラスター掃除機、効果なし…消費者庁」
と言うのを見かけた↓
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121128-OYT1T00555.htm
崖っぷちに立たされたメーカーにそんな追い討ちを・・・ と、思ったが。
様は10年位前から売れ線商品のキーワードとなっていた
「マイナスイオン」であり、その効力としての
「イオンを発生させて空気を浄化」すると言うふれ込み。
正直、ずっと思っていた疑問。
理由は、このきっかけとなった起源の日本テレビ「特命リサーチ200X」1999.11.21放送分の「ピラミッドパワーの謎を解明せよ!」と言うファイルを観て知っていたから。
多くは「あるある大辞典」発との意見の様だが・・・orz
ここからはうんちくが多くなるので、興味がある人だけ読んでね(笑)
ピラミッドパワー=マイナスイオン
「?」ってなるでしょうね。
事の発端は「ピラミッド内で鼠等の死骸が腐らずミイラ化する」事や、ピラミッド内部に入った人は体調が改善されたりして「ピラミッドパワー」として'70~80年代は「神秘の力」としてモテはやされたものじゃ。
この謎を解明するべく、この番組がリサーチを行った訳。
長くなりそうだから、ボケたいが先に結論。
「神秘の力」が発生していたのは、ピラミッド内・王室内は壁・床・天井を「花崗岩」と言う磁力を発生する特別な石で造られていたそうです。
6面を磁力が発生する素材で覆われた空間なんて、そう滅多に無い。
そう言った特殊な環境に覆われると、空気は一体どうなってしまうのか?
「レナード効果」と言う現象が起きるそうです。
※レナード効果↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/レナード効果
結果「水の分子が持つ電子が飛び出して酸素や二酸化炭素に加わってマイナスイオンが発生」し、「細菌は電気的にプラスに傾いているため、マイナスの電気を持つマイナスイオンと結合しやすく、結合後には感電死してしまう」事から、殺菌効果が高いと認識された様だ。
※冬の静電気でノブに触るとバチっとくる現象で細菌が死ぬ訳ね。
加えて、マイナスイオンを吸い込んで肺に達すると、血液中に吸収され全身を駆け巡り、
乳酸が溜まることで起こる肩凝りは、マイナスイオンによって乳酸が分解されて無害な物質に変化ことで軽減される。
また、人の免疫力を司るリンパ球を活性化させ、免疫細胞のNK細胞の攻撃力を向上させる働き確認できたそうだ。
この番組を観て感銘を受けた人が大旨の内容を残してくれていた。↓
http://shuei9.web.fc2.com/XFILE.htm
一部、文章を流用させて頂きました。
ここからはその矛盾。
こうやってマイナスイオンの効力を知ると、そりゃ飛びつきたくなるよね(笑)
しかし、この文章や多くのマイナスイオン発生器を組んだ商品にどうにもならない落とし穴があります。
理由はその
「効力が発揮するマイナスイオン量」が明記されていない事。
ちなみに番組内では確か、「空間内に5000個以上のマイナスイオンが測定された」 と、言っていました。
動画を探してみたけど残念ながら無し。
※逆に大王イカとかは出て来たw 脱線して見いってしまったwww
文章が残っていないかも探したけど出て来なかったので、十年以上前に一度だけ観た内容のうろ覚えな記憶しかないので、↑の様に「確か」としか言えない。
要するに、文章を残してくれた人も製品を販売しているメーカーも
マイナスイオンの効能に目が行ってしまい、効果を発揮する量まで追ってはいないんですね。
※こう言った例は人間によく起こる現象だそうで、同番組でもやっていました。
そして、もう一つの落とし穴。
あえて「マイナスイオン」と書いてきたけど、学術的には「マイナスイオン」なんてものではない事。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/マイナスイオン
番組で「マイナスイオン」とした事も大きな間違い。
そして間違いは連鎖して、水蒸気の事を言うなんてお方も現れる始末。
しっかり説明しないで造語にするから、こう言った誤解を招く。
番組内で言葉にした「マイナスイオン」とは「水素の陰イオン」の事です。
要は「-を帯びた水素」です。
多分、イオン化した陰(-)
水素をニュアンスを伝え安くする為にマイナス(陰)イオン(水素)とすり替えたのでしょうね。
ピラミッド内でレナード効果により、大気中の水分H2Oが引き裂かれH、H、Oに分離した時に、3つの元素が持つ-電子を水素に持って行かれて、中性よりも多く-を持ってしまった元素 と、なる訳です。
同時にピラミッド内が乾燥してミイラ化するのは唯でさえ少ない大気中の水分が、レナード効果によって分解されてしまうからと簡単に説明できちゃいますね。
加えて、微生物が死体を分解するよりも早く水分を分解しているとしたら、腐る事も無いのも説明出来てしまいます。
※腐る=微生物が食べてお○っこ、う○こに分解するから溶けて悪臭が出ている様に見える
この、「水素の陰イオン」を「マイナスイオン」と言い変えた説明を省いた番組。
それを「くいもの」にした各企業共。
歪みが出るのは仕方無いでしょうね。
話をタイトルに戻してsャープさん。 疑問です。
番組内では5000個以上の「水素の陰イオン」がある環境がそう言った、幻想を実現化する数値だと示した事になります。
仮にその掃除機が5000個以上の「水素の陰イオン」を発生させる能力を持っていたとします。
問題は、効果を発揮したい空間を常に「5000個以上の水素の陰イオン」で満たしていないと効果が無いのと同じなんですよ。
※ピラミッド王室内で5000個以上の水素の陰イオンが確認出来た空間で効力が発揮されたのだから、そこを基準にするのは当然。 勿論、それより少なくても効果がでるかもしれないが、それは実証しなければならないでしょう?
掃除機を使用する間だけで室内空間をどうやって
常に「5000個以上の水素の陰イオン」で満たす訳?
その他紛い物扱いされていた「マイナスイオン生成器付き商品」達。
同じく、水素の陰イオンの発生量も示さず一体どうやって
常に5000個以上の水素の陰イオンで空間を満たすつもりだった?
そんなの科学的根拠を示せる前に効果が無くなるのは明確。
しかし、ピラミッド王室内は水素の陰イオンで効果が出ている空間である事は間違い無い。
その原理だけ用いても環境設計まではしっかりやらなければ同効果はでないだろうに・・・
売れればいいや!! 的感覚で機能だけ搭載して「効果がある!!」と言われても、消費者からは矛盾だらけの胡散臭い商品でしかない。
これが、メーカー側とユーザー側の受取り方の違いなんでしょうね。
効果を出す機能は付いているのだから、結果はともなわなくても「嘘」では無い訳で(苦笑)
一時期の液晶の大成功が一瞬で崩れたのって、こう言った表面上の都合の良い解釈しかしない体制が社内全体に広まってしまったとか・・・、実はそんな要因だったのでは・・・? 、と思ったり思わなかったり思ったり。
ホンダを見習え!!
世界中に非常識扱いされた技術。
それでも信念を貫き通し↓
http://kari2mofu2.com/archives/20405539.html
ジェット機の常識を覆した、この揺るぎない姿勢と会社の理論。
まだまだ詳しく調べたら「マイナスイオン」以外にもとんちんかんな商品、ゴロゴロ出てくるんだろうな・・・ 車のパーツも含めてね。 マイナスイオンはたまたま知ってたから気付いただけだし。
旧パ○ソニック(ナショ○ル)なんて、殺菌ブームに乗っかって猛毒と言われるオゾン(O3)を出すエアコンを出した事もあったからな・・・
殺菌=奇麗 では無いよ。
殺菌=毒使用 だからね。
これも大いに勘違いされていますね。
ほんと、ミイラ取りがミイラになったのやら、鶏が先なのか卵が先なのか・・・
確信を突き止めれば、そんな胡散臭いなんて言われないだろうに・・・
そんな事を想った次第です。