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2013年10月04日

シルバー・アロー

シルバー・アロー スリーポート・ブローバイガスキャッチタンク効果ですっかりご機嫌なZeldaです。
エンジン・ノイズから解放されあまりにもスムーズな吹け上がりと、唯一の副作用のエンジンブレーキ低減ですっかり2ストエンジンみたいになってます(笑)






さて、今回依頼(?)のあったヒストリーチャンネル・シリーズ第3弾、「究極のクルマ シルバー・アロー」の回を紹介してみます。

今や「シルバー・アロー」と言えばメルセデスAMGの代名詞と言う感じでしょうか。


しかし、このシルバー・アロー伝説発祥当初は「シルバー・アロー」では無く『シルバー・アロー』だった事を知ってましたか?


当然、俺はこの回を見るまで全く知りませんでした(笑)




では、その成り立ちをヒストリーチャンネルより紹介して行きたいと思います。


1930年代初頭のドイツは第一次世界大戦敗北により空前の不景気でした。

アドルフ・ヒトラーが首相になり「失われたドイツを取り戻す」と主張し様々な政策を打出し、カーレースにも恩恵を受ける事となる。
※ヒトラーはカーレースには殆ど興味が無かったそうですが、グランプリに勝てばドイツの力を世界に示せると考えたそうです。

そこで1934、フォーミュラレースで活躍したメーカーに50万ライクマルクを懸賞金にすると発表し、自動車会社にやる気を出させました。



ダイムラー・ベンツは早々に参戦を決意し懸賞金を獲得するのに成功。
しかし、懸賞金を狙ったのは他にもいました。

財政難で合併したアウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラーの4社で結成された「アウトウニオン」です。

これを元に

このエンブレムが誕生。


レース経験の無いアウトウニオンは、フェルディナント・ポルシェ博士を迎え入れ博士が構想していたミッドシップ・レイアウトのフォーミュラー・カーの制作に入り、足りない開発費は政府に補助金を出させて完成させる。

上手く言った理由はポルシェ博士が「2社を競争させた方が良い結果に繋がる」と言う主張をヒトラーが受け入れたからだそうです。



何か、ポルシェ博士はどこまでも凄いっす・・・orz

1934、3.4リッター・V型16気筒+スーパーチャージャー・314psのミッドシップ・レイアウトのフォーミュラー・カー「Pワーゲン・タイプA」が登場。

当時、ドライバーより後ろにエンジンを搭載するのは非常にユニークなコンセプトで、リア・ミッドシップ方式は全く新しい考え方だったそうです。


この年のデビュー戦、まだ未完成のPワーゲンは見事3位を獲得。 そのポテンシャルを見せつける。



一方ダイムラー・ベンツはレース経験を活かし、世界一を目指すべくフォーミュラー・カーを制作。
直列8気筒+スーパーチャージャーエンジンをFRレイアウトに搭載したW25を完成。


しかし、問題が発生。

車重750kg以下と言うレース規定を、W25は1kg上回ってしまっていた・・・


当時、ドイツ車はナショナル・カラーである「白」で身を纏っていたが、苦肉の策で一夜掛けてこの塗料を全て剥がし、アルミ剥き出しの姿で何とかレース規定を乗り切ると言う羽目に。


すると、重量規定をクリアしていたアウトウニオンまで塗装を剥がしてしまった。


6月、ついにこの2台が対決。 ダイムラー・ベンツが制する。

7月、2台にとって一番重要なレース、ドイツGPが開催。 アウトウニオンは6月の借りを返すべく打倒「ダイムラー・ベンツ」に燃え、初勝利を母国ドイツGP優勝と言う最高のかたちで達成する。



お互いが意識しあって車開発を行った結果、初シーズンで15戦7勝とドイツ車は世界一と言う結果となった。

こうしてドイツから参戦の2台は「シルバー・アローズ」と呼ばれる事となる。




1935以降、選手権はドイツの独壇場と化す・・・
この時期のレース観戦者は20万人を遥かに超え、ドイツ国民を熱狂の渦へと誘う大イベントになっていたそうです。





この2社の戦いはグランプリだけでは無く、ドイツ政府主催のスピード・トライアルでも直接対決を行う。


アウトウニオン製・スピード・トライアル用車両

600psを超えるモンスター。



1937,10月、完成したばかりのアウトバーンでイベントを開催。

しかし、メルセデスは空力に問題があり車体が浮上がってしまい、ルドルフ・カラツィオラはトライアルを断念。

このマシンは750psを超える


一方、アウトウニオンを駆るベルント・ローゼマイヤーは時速408km/hを記録し更新する。






そのままメルセデスは引き下がる訳も無く、1938,1月にアウトバーンに帰ってきました。
アウトウニオンも阻止するべく参加。

先にメルセデスがルドルフ・カラツィオラで挑み

時速435km/hを記録する。



アウトウニオンのベルント・ローゼマイヤーはトライアルでその速度に届かず・・・

しかし、2度目のアタックを決断。


9km地点を超えた辺りで強風に煽られ、430km/hを超えた状態のまま横転。


ベルント・ローゼマイヤーは帰らぬ人となる。

この事故を受けてドイツはスピード・トライアルを中止し、グランプリにより一層注力する事にした。


1939、ドイツは第二次世界大戦の勃発によって終止符が打たれる。


一応、数カ所にWikipediaのリンクを貼っていますが、記録やスピードの数値が異なっています。
これは、こちらがヒストリーチャンネルの内容を元にしたものであり、なぜ誤差が出ているのは謎です。
結構メーカー公式の数値が大げさに扱っている事も多いそうですから、Wikipediaの内容が正しい気もします。



ちなみにアウトウニオンは1985、社名をアウディAGに変更。

「フォーシルバーリングス」と呼ばれる4つの輪を組み合わせたエンブレムは、かつてのアウトウニオンのエンブレムに手を加えたもので、アウトウニオン設立に参加した4社の団結を象徴するもの。



ドイツにはこんな歴史がある。


どちらも誇り高き「シルバーアローズ」の話でした。



さて、アベ君。
この中に経済復帰&車離れを食い止める手立てのヒントがあるんだが、分かるかな?
命令するだけじゃ駄目なのよ(苦笑)
ブログ一覧 | ひとり言 | 日記
Posted at 2013/10/04 04:46:02

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この記事へのコメント

2013年10月4日 15:40
2社を競争させる?
アウトバーンをつくる?(^_^;

いやー、勉強になるなー♪ヽ(´▽`)/

専門の時校長先生が話していた通りだ~
コメントへの返答
2013年10月4日 23:01
専門の校長先生は、しっかりポルシェ博士から正しく学んだんですね!!

一方、日本のお偉方は誰からトンチンカンな事を学んだのやら(´Д` )

人間の共通点は世界の舞台で1位に向かった時、一致団結出来るんです。

2番を目標にしてちゃ、やる気なんて出ないって。 アスリートも応援する側も(笑)
2013年10月4日 23:54
そのキャッチタンクは何度かショップで聞いたことあります!
でも実際どんなもんかと半信半疑でした(^^;;
通常のキャッチはあるけど、その用途のタンクを実際見たことないし(^^;;
真似してみようかな~(苦笑)
コメントへの返答
2013年10月5日 20:32
あら? ありますか?!?
ネットでは同じ配管をしているのは全く皆無だったんですが・・・

効果は半端じゃ無いです。
下手なチューンよりよっぽど効果大でした!!


って、不良中高年入りしますか??(笑)

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