助手席アウタードアハンドル交換② 【パーツ加工編】
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
クルマから取り外した標準ハンドルとビアンテ用メッキハンドルを比較してみます。今回もゆ―すけ@13Bさんの整備手帳を参考にさせて頂きました。この場をお借りしまして御礼申し上げますと共に関連情報にリンクを貼らせて頂きます。m(_ _)m
表側は塗装(ボディ色とメッキ)以外の形状は全く同じに見えます。
前部部品の裏側は裏蓋が別パーツ(黒色樹脂)になっているのは同じですが、よく見るとネジの位置が一部違っている(赤丸)ようです。
後部部品の方はワンピースの単純なパーツで裏側も形状は全く同じです。
2
先の整備手帳でもコメントしておりましたカプラーですが、6極のカプラー形状は同じなのですが、アクセラ標準が配線4本、ビアンテ用が配線2本になっています。
アクセラの配線図をディーラーさんで貰いましたので該当部分を見てみると、リクエストスイッチ用に2配線、ドアハンドルに内蔵されているキーレスアンテナ用に2配線が割り当てられているようです。
ビアンテのほうは配線図を頂いていませんので推測になりますが、おそらくリクエストスイッチ用に2配線のみが割り当てられており、キーレスアンテナはドアノブに近い別の場所に設置されているのではないかと思います。
ついでにアテンザ用は配線6本だそうですが、アクセラの4本のほか、手をドアノブにかざし入れるだけでリクエストボタンを押さずともドアロック解除できるゴージャスな機能が付いており、そのためのセンサー用に2配線が割り当てられている様です。
結論として、ビアンテ⇒アクセラもビアンテ⇒アテンザも、メッキハンドルASSYはポン付けできない事になります。
3
という事で、両方ハンドルの前部部品を分解して中身を比較してみることにします。写真はアクセラ標準ハンドルですが、ビアンテ用も同様です。
①裏側の3か所のビスを外して、表カバーを後部側(ビスが2本のほう)から剥がして行きます。
②ビアンテ用は簡単に表カバーが分離できますが、アクセラ標準のほうは内蔵されている延べ棒みたいなパーツ=キーレスアンテナユニットが表カバーにくっついた状態でめくれて来る為、そのままでは分離できません。
③どうやらアンテナユニットは両面テープで表カバーにくっ付いている様ですので、内張り剥がしを差し込んで慎重に少しずつ剥がして行きます。感覚的にはエーモンの強力両面テープより少し粘着力が弱い位かな? と思います。
④両面テープは引っぺがす過程でヨレてしまいましたが、大文字の【I】字形に貼り付けられていて、アンテナユニットとリクエストスイッチから延びる配線がずれない様に固定する役目も果たしているようです。
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表カバーを外した状態で比較してみましょう。
表カバーの裏側は、それぞれ表側と同じ塗装とメッキが施されています。ビス位置が1か所ずれているのは確認済みですが、ネジの長さも違っていました。
本体のほうは、リクエストボタンは共通の様ですが、アクセラ標準にはアンテナユニットが独立したパーツとして入っています。裏ボックスとはくっ付いていないので、表カバーの両面テープを剥がした状態で裏ボックスの窪みに置いているだけの状態です。4本の配線は前方寄りで合流して裏側に抜け、カプラーに接続されています。
ビアンテ用の本体ケースの中央部分は空洞になっています。
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前方寄り部分をクローズアップして比較します。
本体裏側はネジ位置に加え、ゴムカバーから出てくる配線の角度、ゴムカバーの先がめくれない様に押さえている爪の位置が違います。
本体表側を見ると、配線の合流する部分を押さえるスペーサーの先端部の形状が大きく違っています。
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リクエストボタン(+アクセラ標準はアンテナユニットも)を裏ボックスから分離する必要がありそうですので、さらに分解作業を進めます。写真はビアンテ用ハンドルですが、アクセラ標準も同様です。
①まずゴムカバーを分離します。ゴムカバーの先を押さえている爪から外します。
②ゴムカバーを裏ボックスの台座から剥がして、前部側の爪が付いている棒状の部分を潜らせてから、配線⇒カプラー部分を引き抜くと本体から分離できます。文章にするとややこしいですが実際にやってみると割と簡単です。
③裏ボックス前部側の棒状部分を、股裂きの要領で両側に広げます。すると間にサンドイッチされている配線押さえのスペーサーが引き抜ける様になりますので、滑らせて裏ボックスから分離させます。
④スペーサーを引き抜いた後の隙間から、配線コードを知恵の輪のように抜いてやるとリクエストボタン(+アクセラ標準はアンテナユニットも一緒に)を裏ボックスから分離できます。
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①こんな風に電気部品以外はばらばらにする事ができました。ばらばらにした各部品を比較しましょう。
②ゴムカバーです。外してみて解りましたが、裏ボックス台座の突起に嵌め込む穴が2ヵ所(黄丸)開いています。この穴の位置が、ビス様の穴の位置(桃丸)に追随する様にずれています。
③裏ボックスです。ビス位置(桃丸)のほかに、配線を束ねるガイド部分の突起(緑丸)の形状が違います。またネジの長さが違うのでネジ穴の深さも異なっています。
④スペーサーです。アクセラ標準は4本の配線を押さえられる様に先端がカブトムシの角(紫丸)のように大きくなってます。また、ゴムカバーを引っ掛ける爪が、ビアンテ用はスペーサーに付いている(茶丸)のに対し、アクセラ標準は裏ボックスの方に付いています。
カブトムシの角は理解できますが、爪はなんでわざわざ違う仕様になっているのか不明ですね。
結果的にビアンテ用の裏ボックスにアクセラ標準のスペーサーを付けてしまうと、ゴムカバーを押さえる爪が無い状態になってしまいます。これは後々悩みどころですね。
8
延々と分析してきましたが、詰まる所、両方の部品をミックスして前部部品を組み立てる事にします。
●ケース=表カバー&裏ボックスとゴムカバーはビアンテ用を使います。
●電気部品=リクエストボタン&アンテナユニット&配線・カプラーとスペーサーはアクセラ標準を使います。
①前部部品本体を組み上げました。アンテナユニットはとリクエストスイッチから延びる配線を押さえている両面テープ(緑丸)については、元の物のヨレを修正して使います。表カバーへの粘着力は落ちていますが、今後不具合が出た際には、再度バラす必要が出てきますのでその為の保険です。
②表カバーの前方寄りのビスマウント部ですが、補強支柱部分(黄丸)が配線と配線押さえの角に干渉しますので斜め三角にカットします。強度的には問題なさそうです。
③表カバーを嵌めて、3か所をビス止めすれば前部部品の組み立て完了です。スペーサーは悩んだ末に配線押さえの角を優先してアクセラ標準を使いましたので、ゴムカバーを押さえる爪が無い状態(桃丸)です。
④気休めですが、粘着力の強い絶縁テープで固定しておきました。この位置ならドア内部に差し込んだ際にも干渉はしないようです。
次はいよいよ『取り付け編』に続きます。
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