
あっという間に月末になっちまった…
さて、今日も、昨日の続きというか、連想ゲーム状態で1ネタ書いてみたいと思う。
革新的なアイデアで、たくさんのレースカーやスポーツカーを世に送り出した、ロータスの創設者
「コーリン・チャップマン」だが、ロータス12(F2)に始めて採用したのは、マグネシウム・ホイールだけでなく、自身の名前を冠した
「チャップマン・ストラット」もその一つ。
開発当初は、リヤアクスルがリジッド・タイプのド・ディオン式を採用したが、このチャップマン・ストラットに変更された。
ストラットというと、マクファーソン氏が発明した
「マクファーソン・ストラット」が一般に知られるところだが、「チャップマン・ストラット」の最大の特徴
はハーフシャフト(ドライブシャフト)をサスペンション・アーム(ロア・アーム)として使ったもの。
元々ストラット式サスペンションはフロント用として開発されたらしいが、それをリヤに初めて使ったのが、チャップマンだったという話もあるから、フロント用=マクファーソン、リヤ用=チャップマンという広義の捉え方もあるらしい。
これはなんかウソくさいな。と個人的には思う。
ちなみにロータス12はデュアルリンク式と言って、ハブの前後方向の動きを規制するのは、一本のラジアス・アーム。
同1957年にFRPモノコック構造のスポーツ・クーペとして、衝撃のデビューを果たしたロータス・エリートは、当初デュアルリンク式だったものが、その後、シリーズⅡへの以降の際、逆ウイッシュボーンタイプのAアーム式になったことで、ハブキャリヤの前後を拘束し、トー変化をより少なく対策している。
そして、写真はロータス・エランのモノ。
1962年にエリートの後継として開発されたスポーツ・カーだが、FRPボディーの中に鋼板バックボーン・フレームが仕込まれ、安価に高性能を実現している。
リヤ・サスペンションもモディファイをされ、エリートと同様のアルミ製ハブ・キャリヤを基点とするストラット方式ではあるものの、ハーフシャフトをアームとする方式を改め、ロアアームは台形構造となって、前後左右の動きを規制するものになっている。
その証拠に、エリートのハーフシャフトはクロスジョイント式、エランはゴム製のカップリング(ラバー・ドーナツ)を使っているから、ジョイント部にアームとして使える剛性はない。
つまり、もしも…
駆動軸がサスペンションアームとなっている方式が、「チャップマン式」というなら、エランはチャップマン・ストラットではない。
さっき、リヤ用に使ったら、「チャップマン式」という話もあったが、これは…??
だったらトヨタ・MR2も、ダットサン・S30Zもチャップマン・ストラットになっちまう。
あくまでも、
個人的見解だが、チャップマンが考えて作ったリヤストラットはチャップマン・ストラットなんじゃないかな?と…
だいたい、チャップマン本人が「これはチャップマン・ストラットって命名!」って言ったわけじゃないんでしょ?誰かが後付けしたんじゃないのかね?
ちなみに、某大規模辞書サイトで、ロータス・ヨーロッパがチャップマン・ストラットかのように書いているが、ヨーロッパはストラットじゃないから!
確かに、アッパーアームとしてハーフシャフトを利用しているけどね。
それから、いろんなところに、「チャップマン・ストラットは駆動がかかると動きが悪くなる」的なことが書かれているけど、ホントにそうなのかね?
そうならないように、
余計なアームを付けなかったんじゃないのかな?
詳しい方、屁理屈しか言えない小生にどうかご教示を!
今日はちょっと毒舌してみました。(^^)
Posted at 2011/09/01 02:02:15 | |
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