最近ちょっと批判的な記事ばかり書いていますね。(^^;;
「不満を言わずに黙々と物事をやる人」を褒めるのが日本の文化なのかもしれませんが、
僕はね、不平不満を言うことは、悪いことだとは思いません。
もちろん、文句言ってばかりじゃだめですよ。
何か考え、動き出さないと!
問題点を洗い出して、そして改善をしていく。
サラリーマンだったころのQC活動みたいだな(^^)
え? お前が問題だらけだろ!って?
そうですね。ちょっといろいろ考えなおしますf(^^;;
さて、今日の本題は、そんな改善作業の話です。
先日配線の補修作業をやりました。
僕が扱う車は、古い車ばかりですからね、何十年も使い続けた配線は、カチカチになっていたり、場合によっては断線していたりするわけです。
配線は、人間で言うところの神経だったたり血管だったり、各デバイスを臓器と見立てれば、その大事さが分かりますよね。
まあ「触らぬ神に祟りなし」ということもあるので、修理する準備をしていないのに、いたずらに触ったり、引っ張ったりしてはいけません。
特に、長距離ドライブの前だとか、出先で余計なことをすると、JAFのお世話になることになるかもしれません。(^^;;
今回の車は50年選手です。
走行距離が短く、屋根下保管など管理状態が良くても、エンジンルームの配線は高熱に、ライト回りの配線は風雨にさらされたり、必ずと言っていいほど硬化しています。
硬化して外皮にヒビの入ったものや傷ついた配線は、その傷口から湿気が入ったり酸化したりして、内部の導線に腐食が起こります。
腐食自体も抵抗になり、場合によっては断線の原因になったりもします。
ライトが暗い、たまにエンジンが止まるなど、症状が現れる前に対策を講じていきます。
エンジンおろしなどが伴う場合は、こうしてついでに?(^^)引き出してみます。
最初に点検していくのは、各ジョイント部分です。
いわゆるギボシなどの個別の差し込み端子や、大物にまとめて刺さるカプラーなど、銅や真鍮などの端子部分に腐食が有ると、同様のトラブルに発展します。
端子やスイッチの接点を回復させる専用のスプレーなどで清掃するか、物理的に磨いて腐食を除去します。
すると、こんなところに不具合が有ったりする。
新しく作り直したやつと挿げ替えて
完成(^^)
ほかにも、前任者がやった応急処置?を発見したり
首の皮一枚ならぬ、銅線2本状態のもの
あるいは、抵抗感いっぱいの端子まで…
一個一個修復し、裏側にはコソッとインデックスなんかを仕込み
被覆もしなおして、任務完了
ホントはね、全部新品の配線にしたい。30年も経ったような車たちは、みんなやりたい。
それが理想なんです。
でもね、いろんな理由でままならないことが多い。
特に外国の車、古い車は難しい。
端子やカプラーなど、特殊なもの入手困難なものが多くて、オリジナルの形を保てないとか…
最初に書いたように、触らぬ神に祟りなしということもあって、理解が得られないこともある…
そして、最大の難関である予算や時間の問題。
結構手間食いますからね。
ロータス・エランみたいに、出来合いのハーネスキットが用意されていればいいですが、一本一本作っていくとなると、回路ごとに色変えて、識別の線引いて、インデックス付けて…
膨大な時間と材料、が必要になるわけです。
ですから、現実は、今回の作業のように、不具合個所の部分補修という妥協点を見出すことになるわけです。
そろそろね、インジェクションの車たちにも、こんな状況がやってきますよ。
キャブレターの先輩たちより、事態は深刻です。
配線一本のトラブルで、走れなくなる確率は高いですからね(^^;;
永く付き合う相棒なら、来るべき日のために「ワイヤーハーネス貯金」かなんかした方がいいですよ(^^)
Posted at 2016/12/10 01:18:19 | |
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