2011年08月17日
お盆を地元で過ごしました。
震災の津波喰らって5ヶ月経つのにまだ片付けです。
今だに片付けやってるって被災地の外(同じ県の内陸部の人ですら)からは
「まだやってんの?」
的な印象だよね。
容積がある…と言うだけで購入したメルセデス・ベンツのV350にゴミ袋を満載して海岸沿いのゴミ捨て場に行く。
みんな大小トラックなのに私だけベンツ。
粉塵や砂ぼこりや舞うゴミ集積地帯を走る異様なベンツ。
ここだけの話、ベンツの担当営業さんが実は津波で自宅が流されちゃった筋で、最近やっと体育館から仮設住宅に移ったって言ってたなぁ。
ベンツは意外と悪路もGOODなので凸凹道路が多い海岸沿いでは重宝してます。
この前はホームセンターで大物買いだったので流石に一時間無料の中型トラック マツダ・ボンゴを借りて運転しましたが、被災してからよくトラック乗ったので一時は本気で軽トラックの購入を検討してました。
実家の近所に津波で廃車になった自動車の置き場があるんですが何百台あるのか解らないくらい積まれてました。
お盆の間で見聞きした話で津波襲来の報を聞いて車で逃げた人たちの生と死の境…
余りの渋滞の中で危ないと感じて車を乗り捨てて建物に逃げた人、急坂を常識では考えられない根性で登って助かった人…人様々ですが、渋滞に巻き込まれ、波を被ってどうする事も出来ずに流されたり…
停電で信号が止まった交差点に高波が襲来し、一瞬のスキを突いて飛び出して歩道橋を一目散に掛け上がって後ろをみると歩道橋の直ぐ真下まで津波が上がり、交差点のド真ん中で巨大な渦が巻き、その周囲を渋滞していた全ての車が掻き回され、車に乗っていた人はどうする事も出来ず、ある者はドアを蹴破ろうと、そしてある者は呆然と、ただ渦の中に没し、引き波と共に海に流されゆく……
車から投げ出された体が数百と海岸の松の木の枝にぶら下がっている。
悲惨な光景に涙も出ず、誰もが己の命だけを護る事で精一杯…
どうですかね、病院のベッドで瀕死になっているワケはなく、元気な人がこれから死のうとする姿を呆然と見つめるってのは…
近所の廃車置き場の中にも墜ちた生命が幾つもあるかと思うと言葉もないですが、実際、被災地の人間はそれでも生きていく。
福島の放射能汚染地域で帰れない人たちを思えば、まだまだ、恵まれています。
とにかく時間が経つと段々と落ち着き出して、今は犠牲になった方々の葬式ラッシュ。
3-4月上旬は遺体が見つかっても火葬する場所がないし、焼く燃料どころか遠くの他県の火葬場に持っていく自動車のガソリンがない、何より遺体の数が膨大過ぎる。
苦肉の土葬は数千体に及び、火葬が終わるまで2年掛かると言われていたのに4月の下旬から急ピッチで火葬が進み、戒名と位牌が揃った今、周囲の人間を集められる状況になったからこそ出来た葬式。
葬祭場に行くと自動車流された面々も何とか即納した中古車で現れ、泥の中から取り出した喪服を何とかクリーニングして間に合わしている姿を見ると、片肺の間に合わせだけど、何処か「平穏」が取り戻されたんだと感じます。
そんな感じなのでよくお誘いが来るオフ会にはどーしても参加出来る気になれんのですゎ。
車を弄って遊んで楽しむ会は気が引けて…
とか言って 地元専用車両パート2としてホンダ・ステップワゴンが非常に気になる、昨日今日。

Posted at 2011/08/17 21:49:28 | |
東日本大震災 | 日記
2011年08月12日
近々 HONDAのオーナーになります
エリシオンでも
オデッセイでも
ストリームでも
フィットでも
ライフでも
ありません。
何より自動車ではありません。
そしてバイクでもありません。
発電機です。
日本各地の皆さんは何処まで発電機の必要性を感じておられるでしょうか。
長期間停電すると言うことをどのように考えますでしょうか。
・携帯の電波も圏外、電池式のラジオだけが唯一の情報源。
・無論、電話回線も切断され、ネットも出来ない。
・食料も底が見えている。
・車を走らせるガソリンもない。
・もっと言えば車も無い。
先進国ニッポンの贅沢を謳歌出来る場所で現実に2011年に起きた出来事です。
競争社会では生命と言う名の生存競争…サバイバル。
車を弄って遊んでいてはいけない……何かあった時に大事な事は何だろう?
備蓄と言う名の防御。
どんな災害や戦争・紛争があっても生き抜く事が一番大事。
だから発電機を買う事にしました。

Posted at 2011/08/12 21:08:03 | |
東日本大震災 | 暮らし/家族