最近は目の老化現象ためか暗いところと近くが段々と見えなくなってきました。
老眼が進んでいるようです(汗
まぁ30代になった途端、老眼が始まる人も珍しくないので仕方がないといえば仕方ないことですが。
その関係で慣れ親しみ過ぎている愛車で困る事といえばコレ

イグニッションです。
夜、車に乗り込んでエンジンかけようとキーを差し込もうとしても、なかなか穴に入らない。それで鍵穴の周辺は傷だらけ。

キー照明もついている車ではあるが、これが有名なR32の七不思議のひとつで全く役に立ちません。
何故ってドアを開けても点灯せず、スモール点灯でこのキー照明も点灯するからです。
夜間、車に乗り込んでエンジンかける前にスモールライトをONにする人はいないと思います。
スモールライトを点灯させるのは普通、キーを差し込んでエンジンを掛けた後。
この照明が点灯する時は既に照明の必要がないという…
何故日産は、キー照明の配線をそんなふうに設計したのか??
永遠の謎ですね。
キー照明の明かり自体が暗いのでドアオープンで点灯したとしても役に立ったかは疑問なのですが…
そんな訳で新車購入時から不便だなぁと思っていました。
さて…
つい先日、中古パーツショップに顔を出したら、バラバラになったR33が置いてありました。
だいぶ部品取りも終わったようで、ほぼ骨組みだけの状態の姿で。
ぼーーっと覗き込んでいると、ショップの人が
「もう、何もないと思うけれど何か欲しいものあったら持って行っていいですよ」
なんて言ってくれるじゃないですか。
本当に何もなかったんですが、ただ1つ目に止まったものが。

それがこれです。
BNR33の純正キーリング。
少し汚れていましたが、店員さんに一声掛けて遠慮なく貰ってきちゃいました。
何故こんなものを貰ってきたかと言いますと、
確かR33のキーリングはR32にも取り付けられると聞いた事があったからです。
ついに愛車の鍵穴が分かりやすくなる日が到来!?
タダで貰ったものですから取り付けることができなくても諦めはつきます。

早速自宅に戻って、バラバラにして綺麗に磨きました。
全体に付着していた汚れはほとんど取れて綺麗に。

さっそくコラムカバーを取り外してキーシリンダーを剥き出し状態に。

試しにリングをキーシリンダー部分に嵌めてみたら、ピッタリ。
やはりR33のキーリングはR32にも使えるらしい。

どうせ装着するのならば明るく光って欲しいので、このブルーキャップを嵌めた電球を

LED2つに交換。

リングに装着するとこんな感じに。良い感じに収まりました。

再びキーシリンダーに装着して、テスト通電してみました。
昼間なのにこれだけ明るく全体的に綺麗に光るのなら問題ないですね。

次は、イグニッションカバー。
写真はR32のもの。
キーリンクを取り付けたので、穴の大きさが小さく、あと5mmほど円の直径を広げてあげないと嵌りません。
真円で直径を拡張していくのは難しいと思いましたし、少しでも隙間ができてしまったら隙間から光が漏れ出してしまい気になってしまうでしょう。
ならばキーリングが装着されていたR33用のイグニッションカバーを使おうかと思ったわけです。

ただしR33用のイグニッションカバーはそのままではR32に取り付けできません。
穴の大きさはピッタリですが今度はカバー全体の大きさが大きすぎて取り付けられません。
そんな訳でカバー全体の大きさをR32用と同じになるまで削りました。
(写真は加工後の物です。加工前のものは3、4枚目の写真を見て下さい)

右がR32のイグニッションカバー
左が加工したR33のイグニッションカバー
カバー自体の形や大きさがほぼ同じになった事が分かります。
これでイグニッションカバーの問題は解決しました。

次はコラムカバー側。
キーリングの外側にR33用イグニッションカバーの遮光版が嵌るため
あまり純正パーツを加工したくはないですが少しだけ穴を拡張。
穴の周囲を慎重に1mmぐらい広げました。
ここは慎重に。削りすぎるとイグニッションカバーを嵌めても削った穴が見えてしまいますし、その隙間から光が漏れ出す可能性が…
(1mmぐらいコラムの穴を広げても、元のR32用イグニッションカバーは問題なく取り付けることができますし、隙間も見えません。元にもどしたくなったらいつでも可能)

加工したイグニッションカバーを加工したコラムカバーに取り付けてみたところ。
ピッタリです。隙間が見えたりもしません。
これで、キーリングの取り付け準備はできました。

コラムカバーを再び愛車に装着。
リングとコラムカバーとのこの微妙な隙間が重要。

イグニッションカバーを取り付けてみたところ。
ばっちり。ピッタリ。すき間もありません。
見た目、純正キーリング装着車。
さて、次は配線です。
私の希望は
・運転席のドアを開けた時のみキーリングが点灯
・ドアオープン時、ルームライトの点灯、非点灯(スイッチの位置)に関わらずキーリングが点灯
助手席から乗り込んでエンジンを掛けることは、特殊な状況でないとまず無いですからね。
イグニッションの位置が分かると助かるのは運転席のドアから乗り込んだ時のみです。
それに誰かを迎えに行った時、自分はエンジンが掛かっている車の運転席に座っているのに、相手が助手席ドアを開けて乗り込もうとしたらキーリングが点灯してしまったと言うのも笑いのネタになりかねないですので。
また、特に必要でない時は私はドア連動でルームランプが点灯するようにしてません。
ほぼルームランプはOFFにしてあり、明かりが必要なときのみONにするような使い方をしています。
よってルームランプがドアオープン時に点灯してもしなくてもキーリングが点灯する必要があります。
この2つに注意して配線をしなければなりません。
ドアオープンでスイッチを入れるには、一番良いのはルームランプ付近の配線に割り込ませるか、Aピラー内の配線に割り込ませるのが一般的です。

Aピラーの内張りを取り外し、ルームランプに行く配線を確認。
3本の配線がありますが、
赤黒:常時電源
赤白:ドアスイッチ
黒:アース
です。
配線をここに割り込ませようと手に取ったときハッと気付きました。
ここに繋いだら、ドアオープン時、ルームランプが点灯しなかったらキーリングも点灯しないです。
そして運転席ドアのみでなく、助手席ドアにもキーリングが反応してしまう。
あぶないあぶない…
間一髪、意味も無く配線に傷をつけずに済み、何もせずにそのまま内張りを元に戻しました。
私の希望する点灯パターンを実現するためには…
キーリングの配線を繋ぐのは常時電源と運転席側のドアスイッチ(ドアカーテシスイッチ)の配線だと思いつきました。

運転席側ドアのカーテシスイッチ。

そこに繋がっている配線にキーリングのマイナス線を接続。
これで思っている通りの点灯をするはず。

運転席のドアを開けると、ルームランプの状態に関係なくキーリングが点灯。
助手席のドアを開けても点灯せず。
予定通りに点灯するキーリングが完成いたしました。
緑のLEDにしたのは純正っぽくするためです。
使えないキー照明も緑色ですしね。
因みに使えないキー照明も配線をキーリングの配線と一緒にすればキーリングと同じ運転席ドアオープン時のみ光るようになるのですが、この照明はあえて改造したりせずそのままにしておきます。キーリング照明があれば事は足ります。
不必要な加工はせずできるだけオリジナルのままが良いですからね。
キーリングが完成してから今更気付いたことが1つ。
運転席ドアオープンで点灯するのは良いのですが、ドアを閉めると同時に消灯してしまってはキーリングの効力半減。
ドアを開けて車に乗り込み、ドアを閉める。
それから鍵穴を探してキーを鍵穴に…
というのが一般的な流れですので、ドアを閉めてから15秒~20秒後にキーリングが消灯してくれるのが理想。
私の場合、ルームランプはドアを開けるとパッと点灯、ドアを閉じるとパッと消灯が好みです。
ルームランプがゆっくり消えていくと、特に夜エンジンスタートして直ぐ車を動かした時、まだルームランプが点灯したままで気になりますし、車から降りた時もドアを閉めてすぐにルームランプが消えてくれないと半ドアかな?と何度も確認したり、完全に消灯するまで不安で車から離れられないからです。
ですから、キーリングのみゆっくり消えて欲しい…
でもそれは簡単な事でキーリングにいく+配線の途中にコンデンサーと逆流を防ぐための正流ダイオードを取り付ければ良いわけで…
ただドアを閉めた後、好みの秒数を経過した後にゆっくり消えていくようにするためには、何種類ものコンデンサーでテストしなければならず、お金と時間のかかる作業になってしまいます。
可変コンデンサーがあれば一番なんだけどなぁと思っていたら

調整機能付きのコンデンサーと正流ダイオードが組み込まれたパーツが安く売っていましたので購入。
これをキーリング配線に割り込ませることによりゆっくりと消えていくキーリングが完成しました。
動画はルームランプが点灯している(運転席ドアが開いている)状態からスタート。
ドアを閉めると同時にルームランプは消灯。
キーリングのみ数秒後にゆっくり消灯。