
ハイドラの初起動は2012年11月。
約6年後のブログは、7年目の集大成に向けた取り残しCP回収記。
ターゲットは3ヶ所の
有料CPです。
コアな方々の間では、入念な下調べと気力体力を駆使した、裏技とも言える攻略をされています。
しかしライトな当ブログは、時短と効率が最優先。
暑いとか、しんどいとか、そのような理由では決してありますん。
4月21日(土)
「須磨浦山上遊園CP」編 [
map]
ここは山上に遊園地カテゴリーのCPが設置されています。
鉢伏山南側の国道2号、旗振山北側麓のいずれも範囲外で獲得出来ません。
みんカラで検索すると、既に徒歩ルートの攻略が確立していますが、実は正攻法にも楽しみがあるんです。
須磨浦ロープウェイから、神戸市の市街地と大阪湾を一望。

この景色だけでも価値はありますが、面白いのは鉢伏山上駅から先の乗り物。
それがこのカーレーター。

ベルトコンベアを使用した登山用交通機関で、全国で須磨浦にのみ現存しています。
「乗り心地の悪さ」が評判です。
「いもむし」に乗った感じをお楽しみください。
なお振動がありますので、体調の優れないお客さま、
また、妊婦の方は平行してあるハイキングコースをご利用ください。
公式サイトの開き直りな文章は、逆に好奇心を刺激します。
ではカゴに乗って出荷されましょう。

…とても微妙な気分です。
ぶっちゃけ、これに乗っていると思うと絵的に恥ずかしい。
3分程で須磨浦回転展望閣のある「せっつ駅」に到着。

お次はリフトと山岳交通のフルコース。
到着後は展望台を目指しました。
西部展望台 [
map]

神戸市垂水区の街並みと、明石海峡大橋を望む景色。
四国在住者には馴染みの橋ですが、こうして冷静に見ると橋脚間の広さに驚きます。
必要経費分は堪能したので、帰りのリフトに乗りました。

地方制度で国があった時代、須磨区は摂津国で垂水区は播磨国。
かつての国境を空中で通過。
帰路はおそらく人生最後のカーレーター。
全体的に乗り心地は悪いのですが「日本一乗り心地が悪い」のはココ。

水平区間のホイールコンベアと、傾斜区間のベルトコンベアを繋ぐ区間は、ビックリするほどの激震でした。
1966年の開業から間もなく半世紀。

カーレーターに興味のある方は、早めの乗車をおすすめします。
6月30日(土)
「志摩マリンレジャーCP」編 [
map]
ハイドラ攻略マップの作成時、かなり悩んだのが志摩マリンレジャーの場所でした。
やがて
イルカ島だと判明したものの、初挑戦時は徒歩ルートの険しさに断念した経緯があります。
いよいよリベンジの日。
午前2時55分発の南海フェリーに乗船。

紀伊水道をショートカットして和歌山県に上陸します。
その後は寄り道をしつつ、正午前に三重県鳥羽市に到着。
「鳥羽湾めぐりとイルカ島」観光船 [
map]

午前9時15分以降、毎時30分毎の運行。
イルカ島に立ち寄らなければ、約50分間のクルーズでCPゲットです。
観光船は2隻あり、往路の船は「フラワーマーメイド」でした。

ツッコミどころが満載ですが、いろいろ頑張ってる船なのはわかる。
「湯快リゾート 鳥羽彩朝楽」北側の湾に、朽ち果てそうな橋を発見。

以前、怖気づいて引き返した場所です。
それって全然進んでなくない?といった類の疑問は野暮ってモノです。
さて、約25分の乗船時間でイルカ島に到着しました。
イルカ島(日向島) [
map]

写真では閑散として見えますが、実際は閑散としていました。
イルカ池のイルカさん。

フリッパープールのイルカさん。
おやつをあげたり、タッチして触れ合うことが出来ます。
次は山上の富士見展望台に登ってみました。

島の南側を撮影。
こっち方面は、どうしても徒歩の攻略ルートが気になります。
リフトでさくっと下山。

このイルカ島の感想となると、やはり子供向けであることは否めません。
ただ、子供は間違いなく楽しいと思います。
島全体が冒険に満ちていて、何よりも船で訪れるという特別感が大きいですね。
その船ですが、帰路の「竜宮城」が到着。

そうそう、これに乗りたかったのですよ。
ツッコミどころが満載ですが、物凄く頑張ってる船なのはわかる。

浦島さん家の太郎くんが居ました。
しかし彼に襲いかかる悲劇を、この時はまだ知る由もなかった…。
展望デッキに上がると、時既に遅し。

そりゃ、こんな表情にもなりますわ。
香川から三重への日帰りは、想像以上にハードだと認識完了。

以上、昭和の香りが漂うイルカ島でした。
7月21日(土)
「大島公園動物園CP」編 [
map]
20時過ぎのサンポート高松。

手前の四角い箱は、奥の湾曲したホテルクレメントの弟分、クレメントインだそうです。
現在、高松市はホテルの建設ラッシュ。
久々の寝台特急「サンライズ瀬戸」です。

今回は往路、復路ともにシングルの部屋を確保しました。
ところでこの写真、どうなっているかわかります?

実は真横にあるのは駅のプラットフォーム。
上下二段構造の下の部屋で、窓のスクリーンを少しだけ開けて
盗撮撮影しています。
これ、スクリーンを開けて寝てたら、停車駅毎の晒し者ですがな。
B寝台シングルの寝台券を購入する際は、上階希望を伝えることを強くおすすめします。
目が覚めてスクリーンを上げると、窓の外には熱海城。

出発時に買っておいたシャワーカードでリフレッシュし、終点まで車窓からの景色を楽しみました。
こういう贅沢な時間はとても好き。
…え?、既に日帰りではない?
いいのです。精神的日帰りなのです。
大体、香川から東京です。
それも離島の
伊豆大島なんて、普通に考えたら日帰りとか出来るわけがないのです。(開き直り)
東京駅に到着後、列車を乗り継ぎ
竹芝桟橋に到着。
乗船券は支払い済みなので、簡単な手続きだけで乗り場へと向かいました。

15分先行のジェット船が一足早く出港。
気持ちがはやります。
未知なる世界への出発は、いつだってワクワクします。

レインボーブリッジを潜ると、海面より浮上して翼走の高速走行へと移りました。
伊豆大島までの1時間45分は、揺れの少ない快適クルーズです。
ところで話は変わりますが、実はこの航路には幾つかの問題点があります。
まず一つが、
当日の朝まで到着する港がわからないこと。

最初に知った時は驚きました。
今回の旅程は元町港を想定していたのに、実際に到着するのは岡田港です。
これは本当に困ります。
ただ困っていても仕方がないので、バスで元町港まで移動です。

帰りもバス移動が必要なため、待ち時間を含めた時間のロスは結構なものになります。
そして次の問題点。
この航路にカーフェリーはありません。
マイカーの運送は貨物扱いで金額が高く、日数も必要なため現実的とは言えません。
そんな実情にもかかわらず、島内の
レンタカーの数が全く足りていません。
しかもネットで検索可能なのはトヨタレンタカーのみで、他の業者は電話確認が基本。
キャンセル空きを狙う場合、その都度の問い合わせが必要なわけで、お互いにとって嫌な状況を余儀なくされます。
地層大切断面 [
map]

結局レンタカーは全滅。
辛うじて予約が出来たのは写真のスクーターでした。
ここは通称バームクーヘンと呼ばれている、伊豆大島で人気の観光スポット。

伊豆大島での大噴火は約150年周期と言われています。
100層ほどにも積み上がった縞模様は降下堆積物で形成されており、島の歴史そのものと言えるかもしれません。
最初は仕方がなく借りたスクーターですが、いざ乗ってみると様々な利点がありました。

小回りが利くため、突発的に脇道の探索が出来ること。
そして小さいスペースでも停められる。

スクーターの奥に写っているのは筆島ですが、少しわかりにくいですね。
もっとよく見える場所に行ってみましょう。
筆島 見晴台 [
map]

約30mの岩が海から突き出ています。
筆先のような形をしていることから、筆島と呼ばれるようになったそうです。
ここから先の道中は、延々と続く急勾配。
50ccのスクーターだと、時速20km程度まで落ちるような斜度です。
伊豆大島は「サイクリングの聖地」として売り出していますが、安易な考えは「危険」というのが正直な感想。
平坦な場所の方が少なく、常にアップダウンの繰り返しでした。
次は伊豆大島で最も行きたかった場所。

そこは「月と砂漠ライン」という幻想的な名前で、日本はおろか地球上ですらないような光景が拝めるそうです。
月と砂漠ライン駐車場 [
map]

スクーターで行けるのはここまで。
ここから先は徒歩で10分ほどの道のり。

森を抜けると視界が広がってきました。
ここは日本で唯一の砂漠「裏砂漠」です。

日本に砂丘は10箇所以上あれど、砂漠は東京都の伊豆大島だけなのだそうです。
写真だと残念な状況に見えます?
しかし実際は強風で霧が大地を疾走し、目まぐるしく変わる光景に圧倒されました。
思い描いていた砂漠感は少なかった一方、異世界感が凄かったです。
裏砂漠第1展望台 [
map]

展望台…?
特に何もないのですが、この先の第2展望台がオススメらしいので行ってみましょう。
正直参った…。
本気で何も見えず、遭難するんじゃないかと思いました。

こういう時、ハイドラの走行軌跡(青線)って役に立ちますね。
来た道を確実に戻るという程度ですが、登山でも有用かもしれません。
この後は再び大島一周道路(東京都道208号)を走ります。

島の東側は交通量がほとんど無く、気持ち良く走るには最高の道でした。
大島公園動物園 [
map]

最大の目的、動物園CPをゲット。
この後は三原山の火口まで行く予定。
…ですが時間が押していたのと、想定外の港なので安全優先で一周ルートを選択。

帰りの船は「大漁」という船名で、捕獲量(乗客)は満載。
敢えて三連休の翌週を狙ったのですが、伊豆大島の人気を見誤っていたようです。
東京駅発の「サンライズ瀬戸」は上階のシングル。

ホームから部屋を覗かれる事がないので、安心感や開放感がまるで別物。
上下で金額に差を付けても良いんじゃないかと思います。
翌朝の瀬戸大橋。

これぞ本当の意味での「サンライズ瀬戸」でした。
瀬戸内海をここまで美しく感じたのは、もしかしたら初めてかもしれません。
動物園でミスをしたらしく、一周ログが不完全という無念。

以上、伊豆大島への
日帰りの旅(まだ言う)でした。
おしまい。