
9月に予定していた大分と熊本の旅。
紆余曲折の末、半分の熊本県を断念せざるを得ませんでした。
10月のOPM+群馬の旅。
会場でのひと時を除き、はっきり言って散々な旅でした。
さて11月の3連休ですが、雨と霧はもう懲り懲りなのです。
少しでも悪そうであれば、東京モーターショーに行く二段構えで連休を迎えます。
1日目 … 11月3日(金)
午前2時に自宅を出発。
最初に訪れたのは、島根県鹿足郡津和野町の
森鴎外記念館。

ここは2015年9月のカテゴリ追加時に、運営のミスで東京都文京区の同名施設にCPが設置。
CP地図を作成している事もあって、
すぐにミスだと気付いた経緯があります。
それから3ヶ月後。
東京旅行中、CPを目指して西日暮里でメトロに乗換える際に、画面上でCPを確認すると…あ、あれ?
出発前に文京区に確認したCPが、旅行中?に津和野に修正されるという悲劇。
そんな2年越しの因縁に、ようやく終止符を打ちました。
関門橋(壇之浦PA)

8月の千葉県と10月のOPM、それぞれの3日間で一度も拝めなかった太陽。
天気は大丈夫、さあ行くぞ
熊本県!
広大な駐車場に到着。

ここは
海の中道海浜公園…って、福岡県ですがな。
観光名所、動物園、水族館、都市公園、遊園地というCP密集地帯ですが、ここにも個人的な因縁があり、ハイドラを始めて以来、3度目の訪問になります。
初訪問時は早朝で、上記5CPのうち
遊園地だけが入園しないと獲れない事がわかりました。
2度目の長崎からの帰り道に寄ったのですが、駐車場まで驚異のプール渋滞。
流石に待ち切れないので泣く泣く断念。
満を持しての今回。
9時30分の開園と同時に、家族連れの子供達に負けじとスタートダッシュ。

そしてCPゲット!
大人の本気を思い知ったか!
勝ち誇りって意気揚々といち早く退園する姿は、もはや不審者と紙一重の気がしないでもない。
それはそうと、海の中道海浜公園はとても広くて美しい場所でした。

さあ次こそ行くぞ熊本県!
行けません。

これはいけません。
福岡都市高速2号線が大宰府インターまで約7kmの渋滞。
4号線で福岡インターを目指せば、こんな渋滞はなかったかもしれない。
結局、予定より40分遅れで熊本城に到着。
2016年の熊本地震による被災は、想像していたよりもずっと酷い状況です。

石垣が崩れ落ちた馬具櫓。
鉄骨とクレーンに囲まれた飯田丸五階櫓。

大規模な復興工事のため、外周の周遊ルート以外、ほぼ全域で立ち入りが規制されています。
今回は時間が厳しく、天守閣を見れる場所まで行けなかったのが心残り。
復興のシンボルとして威厳ある姿を取り戻した時、必ずまた訪れようと思います。
熊本城を後にすると、宇土市から上天草市へと西へ西へ。

写真は天草五橋の一号橋、天門橋。
そのまま天草パールラインを走り、五号橋の松島橋を渡った先にある展望台を目指します。
松島展望台

眼前に広がる光景は天草松島と呼ばれ、日本三大松島の一つに数えられるそうです。
残りの二つは宮城県の松島と、長崎県の九十九島ですね。
松島有料道路、松島有明道路で天草市に。

有料区間は久しぶりの単独走行でした。
天草地方は道路の選択肢が少なく、幹線道路に集中する混雑が困りもの。
今回は特にループ橋の天草瀬戸大橋の東側(※G2手前)が渋滞。
この付近は非常に流れが悪く、僅かな距離ながらかなりの時間を要しました。
サンセット牛深 http://sunset-ushibuka.jp/

初日の宿に到着。
サンセットの美しさで有名な牛深ですが、時間が押していたため日没を過ぎる無念。
ここは民宿とホテルの中間のような宿。
風呂とトレイが共同ですが、特筆すべきは屋上に増設された絶景のお風呂。
客単位の貸切で使用し、お湯はその都度入れ替え。
空いていればいつでも入浴可能と、これだけでも選んだ価値がありました。
部屋は清潔でオーナーさんの人柄も良く、この地方の再訪時にまた泊まろうと思います。
2日目 … 11月4日(土)
午前6時の牛深港フェリー乗り場。

宿から僅か5分ほどで到着しました。
頭上に見えるのはライトアップされた
牛深ハイヤ大橋。

883mと熊本県内最長を誇り、美しさと迫力を兼ね揃えた橋です。
名前の由来は、当地に伝わるハイヤ節の元祖「牛深ハイヤ節」に因るとのこと。
6時40分発の第1便に乗船。

牛深(熊本) ⇔ 蔵之元(鹿児島)を結ぶこの航路は、80分間隔で1日に10便が運航されています。
CP巡りにおいて効率を優先すると、どうにも欠かせない航路ですね。
ただ、幾つか注意点があります。
乗用車のみであれば約35台の運搬が可能ですが、
個人の予約は出来ないため、運が悪ければ次の便まで待たされる可能性があること。
天草地方は渋滞が頻発するため、机上の到着予定時刻が狂いがちなこと。
これらを考慮して、確実に乗れるであろう第1便を狙いました。

小さい船ですが、十分な広さのあるキレイな客室です。
やがて時間となり牛深港を出港。

正直ちょっと寒かったのですが、御来光を撮ろうと甲板に出ました。
次第に雲の上部が色付き、今か今かと待ち侘びます。
しかしながら僅か30分の船旅。

蔵之元港が目の前に迫り、車に戻らなくてはなりません。
残念ながらここでタイムアップ。
下船後、長島と本土を繋ぐ黒之瀬戸大橋にて撮影。

この日の天気予報は良好。
予定も満載の楽しみな一日です。
次の写真は球磨郡相良村にて川辺大橋より撮影。

ここは通称
トトロの森
「トトロの森」は埼玉県の狭山丘陵がモデルと言われています。
こちらは通称ではあるのですが、確かに作中に似た雰囲気がありました。
ではトトロを探しに行ってみましょう。

会える条件は子供か、大人でも純粋な心を持っていれば可能性はあるそうです。
見つけたら写真を撮ってマスコミに売…(絶望的)
112段の石段を登ると小さな社殿が現れました。

ここは雨乞いの神様を祀っている
雨宮神社。
古くより雨乞のご利益が言い伝えられており、今でも干ばつ時には各地から雨乞祈願の参拝客があるそうです。
素朴でありながらも印象的な場所。
夏目友人帳というアニメの舞台にもなっているそうです。
その後の熊本県道25号は、約30kmのほぼ全域が単独走行でした。
写真は道中の白滝公園。

実際に滝があるわけではなく、石灰石の白壁が滝のように見えることから名付けられたそうです。
素晴らしい景観だったのに、写真が残念なのが残念。
次は熊本県上益城郡山都町の
通潤橋。

通水の石管水路が通る石造のアーチ橋。
名物にもなっている放水は、水路の泥や砂を取り除くのが本来の目的なのだそうです。
ただ、地震の影響で亀裂が入り、現在は立入禁止と共に放水も休止されています。
写真の美女と野獣は、わらを主材料に作られているのですが、その出来の良さに感心してしまいました。
ここから先は今回の旅のメイン、南阿蘇エリアに突入します。
南阿蘇はこれまで通過程度しかなく、観光という意味では今回が初訪問でした。
白川水源

熊本市内を流れる一級河川 白川の総水源で、毎分60トンもの水が湧くのだそうです。
光の反射がなければ、水の存在を疑う透明度。

結論:阿蘇周辺の水源は何処も素晴らしい。
阿蘇パノラマライン

パノラマラインの3ルートの中で、今回は熊本県道111号 阿蘇南登山道(吉田線)を選択。
ナビの画面の通り複数の工事区間がありますが、10月に片道交互通行で先行復旧。
現地を走ると、地震による崩落箇所の多さと規模の大きさに驚きます。
阿蘇山はやはり特別な場所。

自分の知っている限りですが、これほど言葉で表現するのが難しい山はありません。
標高1140mにある
草千里の展望所にて撮影。

次に向かう中岳が見えました。
阿蘇には何回か来ていても、中岳火口まで行くのは中学の修学旅行以来かな。
うん、知ってた。

事前に知っていたとはいえ、やはり残念な通行止め。
火口周辺の整備をしているらしく、ロープウェイの運行も来年の春まで休止なのだそうです。
阿蘇山本堂西巌殿寺奥之院から中岳を撮影。
帰りも同じルートを走りました。

外輪山と平野部を眺めながらの下り道。
阿蘇山といえば、一般的には阿蘇五岳を中心にした中央部の山々を指します。
一方、広義では外輪山を含んだ総称でもあります。
外輪山から阿蘇を望む展望は、9月の「大分の旅」で訪れた北外輪山の大観峰が有名。
今回は南阿蘇なので、南側から阿蘇を望む絶景スポットを訪れました。
まずはグリーンロード南阿蘇の展望台。

パノラマ状の素晴らしい展望が広がっていました。
メインディッシュの後にサイドディッシュのような順番もどうかと思っていたのですが、十分な見応えです。
そしてグリーンロードも走って楽しく気持ち良い。

風が強く、雲の流れが速いこともあって、様々な表情の景色を見せてくれました。
予定ではあと一箇所残っているのですが既に満足気味。
どうしようかと思いつつ、熊本県道28号の旧道へとハンドルを切ります。
この先の俵山に展望所があるそうです。

一面のすすきに覆われた道中を楽しむと、やがて駐車場に到着。
俵山展望園地

迷うこと無く、今回の旅で一番の場所。
あまりの素晴らしさに大量の写真を撮ったのですが、一枚として納得できる写真がありませんでした。
南阿蘇を訪れた際は、是非現地で見て欲しい絶景です。
熊本市に戻り本日最後の目的CP、
道の駅 すいかの里 植木に到着。

41県目のコンプリートは熊本県。
熊本県は道の駅の新設が相次ぎ、その度に計画の見直しを迫られるという、また違った意味で大変な県でした。
熊本の旅はこれで終了。

夕暮れの高速道路で今夜の宿、山口県下関市へと向かいます。
チェックイン前に予定している、海峡ゆめタワーへの初登頂が本日最後の楽しみ。
楽しみだったのです、が。
事故で渋滞ならわかる。

故障車で10kmの渋滞って、何かの間違いじゃないだろうか?
この車が原因のようです。

熊本市から下関市まで実に4時間。
たった1台が原因の渋滞にしては、あまりにも酷過ぎます。
関門海峡を渡る頃には、もうすぐ21時という時刻に。

海峡ゆめタワーは閉館時間になってしまいました…とほほ。
3日目 … 11月5日(日)
ドーミーインPREMIUM下関 http://www.hotespa.net/hotels/shimonoseki/

ドーミーインは本格的な温泉が売りのホテル。
下関はプレミアムと付くだけあって、広い温泉に充実の朝食と、お値段アップ分の価値はあった…ような気がしないでもない。
3日目は既に熊本県ではなく、帰るだけの日なので簡単に書いていこうと思います。
毘沙ノ鼻

本州最西端、つまり本州で最も遅い夕暮れを迎える夕日の名所。
早朝に訪れること自体がオカシイ気もしますが。

後ろを振り返ると、何気に気持ちの良いサンライズでした。
さて、この後は2つの選択肢があります。
せっかくの好天なので秋吉台に行くか、それとも角島に行くか。
どちらも捨て難いのですが、この天候であればやはり…。
角島大橋

説明不要の絶景。
ドライブの聖地として、もはや不動の地位を築いていますね。
気分が上々なので、もうちょっとだけ寄り道をしましょう。
元乃隅稲成神社

山口県長門市にある神社で、近年人気急上昇のスポット。
観光バスが何台も来ているのは驚きでした。
大鳥居の上部、4メートルの高さに設置された「日本一入れづらい」賽銭箱。

成功すると願いが叶うと言われており、知らない人同士でも自然に拍手が湧き上がっていました。
千畳敷

最後のスポットは向津具半島頂部に広がる草原、千畳敷。
高所から海を望む眺めが素晴らしく、とても気持ちの良い場所です。
さあ帰ろう。
帰ってうどんを食べよう。
最後の写真は今回も瀬戸大橋。

本四連絡橋の1つ、多々羅大橋は美しい斜張橋。
この日は山口県下関市からなので、明るい時間帯の帰宅となりました。

最初に書いた通り、元々の計画は9月の「大分の旅」とセットでした。
分割することによって内容が濃くなるかと言うと、現実的には微妙です。
それぞれに往復時間が必要なため、理想で言えば、旅は日数が長い程に効率が良いですね。
10連休とかで見知らぬ何処かに行きたい。
むしろ行ったまま帰りたくない。
連日の残業+休日出勤の16連勤中(17連勤までは確定)で、現実逃避気味の後書きでした。