6月29日付の読売新聞夕刊を読んでたら、
YMOが新しいベスト盤を出したということで紹介されてまして、しばらくぶりに新品のCDを買ってまいりました(^^ゞ
実は、
私が聞く音楽の方向性を決めたのがYMOだったりします。
そのきっかけとなったのが、これ。
1980年、今の「おはよう日本」の前身となる
「NHKニュースワイド」のオープニング曲。
当時、シンセを主体とした電子音楽は流れ始めてはいましたが、茶の間の
東芝製木製キャビネット外装の20インチTVから毎朝流れるこの曲を聞いたとき、
なんてかっこいんだろう!(*´Д`)
と、小学生ながらにすっかり気に入ってしまい、後にこれが高校生あたりからユーロビートやテクノを聴き始めるきっかけとなり、現在もその方向性は全く変わらないものになってしまいました。
YMO、正式には「イエロー・マジック・オーケストラ」というのですが、この名前を聞いてピンとくる方は、おそらく私と同年代かその上の世代だと思います。
YMOは、
80年代に当時の音楽シーンを席巻したユニットでして、メンバーは
細野晴臣・高橋幸宏・坂本龍一という、今や音楽界の大御所となった3人。
当時としては珍しかった、シンセサイザやコンピュータを駆使した曲作りで、所謂
「テクノサウンド」というジャンルを確立させた偉大なるユニットなのです。
多分、彼らの成功がなければ、その後に続く
TMネットワークや、今やすっかり人気者のパフュームは絶対に出てこなかったであろうと言っても過言じゃありません。
彼らの代表曲で、まず挙げられるのは
「Rydeen」ではないでしょうか。
それと、
富士フイルムがカセットテープを製造していた頃CMに使われた
「Technopolis」。
そして最後期の代表作として
「君に、胸キュン。」。
「君に、胸キュン。」は今から2年前、
私が好きな「まりあ†ほりっく」のエンディングで再会することになるんですが…。
まさかこの曲をこういった形で聴くとは思っても見なかったことですし、これがきっかけでYMOを知ったという方も居るのではないでしょうか。
これもさることながら、つい先日放送が終わった
「まりあ†ほりっく・あらいぶ」のエンディングも、個人的にはツボです(笑)。
さて、今回買ってきた
「YMO」というベスト盤。「Yellow Magic Orchestra」名義になってます。
たまたま初回限定仕様の「紙ジャケット」で買ったのですが、楽曲が2011年仕様のリマスタリングで収録されてるほか、ソニー・ミュージックエンタテインメントが開発した
「BLUE-SPEC CD」という仕様となってます。
なんでも、
ブルーレイディスクの製造手法と素材を応用したもので、これにより従来品より音質を向上させているとかで、従来品のプレイヤーでも体感できるとのことですが、この作品に関しては少々裏目に出ているような気がしますね( ´ー`)
購入前にアマゾンのレビューを読んだのですが、
「ドンシャリ感の強い音」という評価を結構目にしていたので気にはしていたのですが、
思ってた以上に強烈でした…。
なんというか、曲全体の音量レベルを上げたうえに、さらに低音と高音域のレベルを上げてしまってるため、かなりうるさく感じられ、ある程度の音量で長時間聴いてると疲れてくるほど…。
正直、私も威張れるほどYMOの曲を知っているわけではありませんが、
オリジナルと比べ違和感を感じるリマスタリングになっています。
今回の選曲は、海外の若者向けに坂本氏を中心にメンバーが決めたとのことですが、想定している年齢層だと、CDよりはネットから落として聴くというスタイルがすっかり定着しているわけで、当然聞く環境もヘッドフォンでということになるでしょうから、それに向けた味付けと考えれば何となく納得はできます。
ただ、メジャーどころが少ない選曲を含め
「もうちょっとどうにかならんか?」というのが正直な感想ですね。
ちなみに、今回同時に2003年発表の
「UC」という2枚組ベスト(上の画像内の赤いジャケットの方)も買ってきましたが、同じ坂本龍一セレクトでも、
こっちのほうがメジャーどころも多く、かつ、聴きやすいミックスになってると思いますので、薦めるとしたらこっちかと思います。
ベスト盤って、「アルバムやシングルを揃える前に、ちょっとお試しで聞いてみるか!」っていう新規客の取り込みって役割もあると思いますし、そこで気に入ってしまえば、あとは自然と揃えるようになりますからね。
…私の場合、水樹奈々様がそうだったんですけど(^^ゞ
しかし、こうして改めて聴いてみますと、元々は30年ほど前の曲ばかりなのですが、今聴いても色褪せない斬新さや、それぞれの曲の良さを感じていただけるかと思いますし、先述のように後に出てくるアーティストやクリエイターを如何に影響させたかをかいま見ることが出来るのではないかと思います。
お暇なときにでも、ぜひ。
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戯れ言問わず語り | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2011/07/03 00:25:13