先月と今月にかけ、ここ北海道では高速道の開通が相次いでいます。
ネットで拾った2009年時点での「道内の高速道路建設の進捗状況図」を元に、フォトショで弄って作ったのが、この画像です。
先月29日には、
道東自動車道の「占冠-夕張」間が開通。
それまで日高山脈を挟んで分断されていたのが、これによってようやく1本につながることとなり、
札幌から帯広方面へのアクセスが格段に向上することとなりました。
実は、それまで札幌市内から道東方面に抜けるには、
道内屈指の難所であり、特に冬場は地元の人間が嫌がるルートでもある「日勝峠」と「狩勝峠」を通らざるを得ず、私も走ったことがあり、ホントに苦労したものですが、このルートを使わずに走れるようになり利便性がかなり向上したと思います。
…それまで中継地点であった夕張や、そばが美味い十勝の清水町やその周辺住民の方には申し訳ないのですが(^^ゞ
実際、先日のマスコミ報道によりますと、
予想の2倍に当たる6,500台/日の使用実績が出たそうです。
一方、北海道を代表する高速道である「道央自動車道」も、今月26日に更に南へ延伸します。
それが、
「落部-森」間の開通です。
森町といえば、
北海道名物である「いかめし」で有名なところですが、道南の拠点である函館に近く、将来的に
函館市内を走る高規格道路の「函館新道」に接続するようなことがあれば、
函館から帯広方面まで、高速道路に乗りっぱなしで一気に走れるという、壮大なルートが完成することも予想されるわけです。
こうなると、人から物から全ての動きが変わってくることになります。
あくまで個人的な印象ですが、確かに摩周湖や阿寒湖等といった名所がある道東地区ではあるんですが、
正直な所観光という面では地味な印象が拭えず、どちらかと言うと札幌を中心とした「道央圏」や、それこそ函館周辺といった
北海道地図の左半分が北海道観光のメインであるように思います。
しかし、こうして高速道路網が充実してくると、容易に道東方面へ足を伸ばしやすくなり、逆に道東から札幌、函館にも足を向けやすくなりますから、
全般的に人の動きが活発になることが期待できるわけです。
特に、帯広市内から近い十勝川温泉では、この高速直通に伴ってかなり気合が入っているようですよ。
そして、この高速道の充実が、
道内のモータースポーツに影響を及ぼしそうな予感がしています。
例えば、今年も帯広市を中心としたエリアで開催された
「WRC・ラリージャパン」。
毎年、全国、いや、世界中からファンが観戦にやってくるわけですが、道東道の札幌-帯広間直通によって、今まで以上に移動しやすくなります。
ひょっとすると、
来年また道東方面での開催となったら、苫小牧あたりから道東道を爆走していくチームを見かけるかもしれません(^^ゞ
しかし、道内のサーキットの中には、
割を食ってしまいそうなところも出てきそうですね。
道内で頻繁にレースやイベントが行われている会場として、
・十勝インターナショナルスピードウェイ
・新千歳モーターランド
・白老カーランド
・北海道スピードパーク(HSP)
の4箇所があるんですが、
HSP以外はすべて高速道路や高規格道路のインターチェンジから近く、観戦や走行会やレース参加の際、利便性に優れています。
更に、HSPの場合は
9月18日に起きた死傷事故の影響も少なからず出ているようです。
あの事故以来
サーキットは閉鎖となり、
先月9日には今シーズンの営業終了が公式にアナウンスされました。
ネットなどでは現在も色々な憶測が飛び交っていますし、社内でも色々話が聞こえてきていますが、共通して言えるのは
「あまり良い内容とは言えないもの」ばかりと言った印象です。
私も今回の事故をきっかけに知ったのですが、HSPでは過去にも2輪4輪問わず事故や問題が発生し、
その中には死亡事故もあったようで、その都度コースに潜む危険性を指摘されていたらしいのですが、
その中で起きたのが9月の事故だったということらしいのです。
そこに来て、今度はサーキットまで通いにくいというファクターまで付け加えてしまうと、益々HSPの旗色は悪くなる一方と言え無くもないと思います
観戦もさることながら、オイルとゴムの焼ける匂いと爆音に包まれながら、すっかり冷えきてしまった焼きそばにがっつくなんて、あの環境じゃないと無理だし、それはそれで凄く楽しかったんですけどね…。
勿論、コースを走るってのが一番楽しいのでしょうけど(^^ゞ
来年の雪解け頃にはどういう状況になっているのか。楽しみでもあり不安でもありますね…。
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戯れ言問わず語り | 旅行/地域
Posted at
2011/11/13 23:57:27