
今朝方発生した、
山梨県内の中央道トンネル事故。
年の瀬を間近に控え、大変痛ましい大事故が発生してしまいましたね…。
現在のところ、同時に発生した火災により複数の遺体が見つかったとの報道が有り、けが人も発生。
どうやら原因は
トンネルの構造上の問題という話になってますなぁ。
ちょうどわんこさんたちの散歩から戻ってサンデーモーニングを見ていたら、残り5分ぐらいのところで少々ばたついた感じがあったので、もしや
「北朝鮮がフライングしてミサイル発射したとか…」なんて思ったんですが、まさかこういう事故が起こっていようとは。
ただ、
事故発生からマスコミの第1報に至るまで、2時間のタイムラグがあったのがちょいと気になりますが…。
今回の事故で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被害に遭われた方に心からお見舞いを申し上げます。
トンネルの崩落事故と言って真っ先に、というか、道民として思い出すのは、
1996年2月の「豊浜トンネル岩盤崩落事故」で、冒頭の画像はその当時の物。
場所は積丹半島の付け根辺りにある
古平町内の国道229号線にあったトンネル。
現在、ルートが変更されていて事故現場には近づけなくなり、その代わりに祈念碑が建つ公園が整備されていますが、当時は現在より海岸側にトンネルがありました。
下の詳細図を見ると、トンネルの途中で山側にカーブしているのは、その名残です。
調べてみると、道南の方にも同じ名称のトンネルがあって、同じような崩落事故があったらしいのですが、
16年たった今でもこれほど鮮明に覚えている事故は思い当たりません。
しかも、
事故発生が今回と同じ早朝でした。
冒頭の画像を見ていただくとわかるとおり、現場周辺は岩場の切り立った場所にありまして、その岩盤がまるでナタで割ったかのように崩落し、トンネルを押しつぶしました。その重さは、
推定で2.7万tだったとか…。
そして、トンネル内を走行していたハイラックスと北海道中央バスの大型路線車(日野自動車製ブルーリボン)が巻き込まれて、
20名が即死状態で見つかったという、今にしても痛ましい惨事でした。
一説には、
全高3mの路線バスが1mほどに潰れていたとか…。
ハイラックスは確かこの色でこの仕様だったと思います。
その後の新聞で被害者の父親が新聞のインタビューに応えた記事を読んだのですが、
「本人はスポーツカーがほしいと言っていたが、頑丈な車がいいといって無理矢理勧めてしまった。こんなことになるなら、本人がほしい車を買わせれば良かった」
と書いてあったのを今でも覚えています。
ちなみに、バスの方はこの
画像と同型の物。これは現在も中央バスで使われている塗装パターンですが、確か
事故が起こった辺りに変更されて間もなかった頃だったと思います。
当時も今回と同じで、
下手に触ると二次災害の恐れがあることから救出活動が難航し、崩れた岩盤を取り除くために
ダイナマイトを使って爆破するという方法がとられ、
その様子はTVで生放送されていましたが、結局4回目でようやく撤去が完了するという大がかりな物になりました。
その後、ご遺族の意向を反映して事故現場を迂回するようなルート(現在の新トンネルの一部)を設定し仮復旧となりましたが、2枚目の地図のように
トンネルの内部で古平町方向と、反対の余市町方向の車線が分離され、現場を経て合流するという方法がとられていました(確か…)。
そうそう。現在のルートで完全復旧する寸前に、仕事で古平町に向かうことになり、
ちょうど12年前の今日、当時あてがわれていた社用車のハイエースバンで、トンネル内を走っていました。
路面は冬場と言うこともあって、トンネル内でも凍結状態。しかもこれまでプライベートでも行ったことがない土地に向かうもんだから、ただでさえ不安は募るばかり。
照明が煌々としていてやたら明るいトンネル内に入ってややしばらく走ると、
突然前方に現れる分岐部分。迂回ルートは全体的に右カーブでした。
そして、現場のちょうど中心ぐらいにさしかかると、
別に意識していたわけでもないのにだんだんと右に迫り来る内壁に気づき、危うく接触しそうになりました。
まぁ、確かに速度はそこそこ出ていましたし、路面は凍結状態で乗用車用と比べるとお世辞にも効きが良いとはいえないバン用のスタッドレスタイヤ。
…決して霊感があるわけではありませんが、あれはやはり
「呼ばれていた」のでしょうか。
あの事故、というか、この一件があってからというもの、距離が長いトンネルを走るときはその時のことがつい頭をよぎり、
軽いトラウマを覚えるほどになりました。
ところで、たまたま
NHKの記者がプライベートで現場を走行中に事故に巻き込まれたとのことで、それが
インプレッサSti(GC8型後期)だったもんだから、某掲示板を中心にネット界隈が騒がしくなっています。
そこで、その時の画像を拾ってきて見てみましたが…。
「気がついたら、助手席側にがれきが迫っていた」と聞いてはいたものの、予想以上に変形してました。
ルーフはともかくとして、気のせいか
車体全体が「く」の時にゆがんでいるようにも見えます。
そして思わず
背筋が凍ったのが、この画像。
引きちぎれているセンタピラーといい、リアドアやルーフの入り具合といい、
崩落した天井の落ち所が悪かったら、重傷どころではすまないケースですな。
そう、まさしく
「不幸中の幸い」です。
たぶん、フレームというか、
モノコックまで曲がっていると思いますよ。これは。
事故当時は早朝だったことも有り、そんなには混雑していなかったという話ですから、走行時の車速はそれなりに出ていたはずで、それだけでも
崩壊が一瞬の出来事だったことが如実にわかります。
あれ?以前札幌運輸支局に聞いてみたら、「スパルコのシートは、保安基準の適合が確認できないんで車検NGなんですよね~」って言われたんだけどなぁ…。
…それはともかく、フロントガラスの縁からヒビが走っているのは、
恐らくルーフが歪みで引っ張られたことによる物だと思います。
コンクリの破片が飛んできたことによる物であれば、モールや車体に打撃痕があるはずですが、画像を見る限りでは見当たりませんし…。
後は実物を見てからの判断になりますが、事故状況といい車両の年式といい、
残念ながら保険屋のアジャスターが全損扱いにするのは間違いないところです。
ただ、車体修理技術ってのは凄い物で、
これぐらいのレベルの事故車でも直そうと思えば可能だったりしますし、そういう事例を見たこともあります。
脚も曲がっているように見えますし、この損傷状況ですから、やるとすればフレーム修正は免れませんし、ルーフの歪み取った上で切れたセンターピラーを接合してという大がかりな作業になりますが…。
でも、直すんだろうなぁ。ただでさえ
GC8なんてタマ少ないし、しかも
ルーフベンチレータまで付いたSTiだもん。オマケに
VOLKのCE28N履かせたばっかりっぽいし…。
相当大切に、かつ、好きで乗っていたのは、TVの画面見ていてわかりますね。
とりあえず、ある程度原因が見えていて、救出が最優先とはいえ、その後現場検証を経て復旧作業ということになるんだと思いますが、24時間体制で作業したにしても
果たして年末年始の帰省・Uターンラッシュに間に合うかどうか…。
物流にも影響が出そうだと早くも予想も出ていますし、影響は年明けまで続きそうなのは間違いなさそうですね。
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戯れ言問わず語り | ニュース
Posted at
2012/12/02 23:45:41