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2013年05月18日

私的「一発屋」五選!(トヨタ・日産編)

みん友の町山絢香さんの恒例企画「わたしの五選」に、久々に参戦いたしました!
23回目となる今回のお題は、「平成トヨタ・日産の一発屋選手権」です!
詳しいレギュレーションやエントリー車種は関連リンク先をご覧頂くとして、気がつくと殿を勤めることになったようですので、早速発表しましょう!

■第一位…日産 180SX



あれは確か高校3年の頃だった。
当時人気絶頂だったデュオ「Wink」のファンであった私は、これまた当時あった「FMステーション」誌に掲載されたインタビュー記事で、どういう展開だったか忘れたが「今車何に乗ってるの?」という展開になり、さっちんこと鈴木早智子さんの発言に目が釘付けになった。


「日産の180SXに乗ってます」

たったの一行だけだったのだが、これがこの車に興味を覚えたきっかけになった
…そう。当時の私はさっちん派で(^^ゞ、「いつかコイツを買うぞ!」と心に誓ったのだ。
確か、相方の相田翔子さんは初代のエスクードだったと記憶しているが…。

デビューするやいなや大人気となったS13系シルビアの兄弟車で有り、S110系からS12系にかけて存在したガゼールの後継モデルとして登場した180SX。
デビュー当時の時点でも「2ドアFRスポーツ」と呼ばれるモデルは少数派になりかけていた中にあって、あえてユーノス・ロードスター以来のFRレイアウト・2ドアというパッケージングでデビューしたS13系。
この車が登場した90年代の日産というと、かの「901運動」によって多くの名車が輩出されることになったが、S13系もその例に漏れず、フロントは従来のストラットながらも、リアには渾身の作であるマルチリンクに、オプション扱いだがHICASも装備できるという、実に贅沢な仕様であった。
エンジンラインアップも、NA/ターボの2本立てであったシルビアに対し、180SXは最終型にようやくNAモデルが追加されるとはいえ、当初はターボ一本に絞ったものであったことからも、いかに「走り」のイメージを強めたかったをうかがい知ることが出来る。

しかしながら、トヨタ・ソアラと並び「デートカー」としての需要があったシルビアに対し、180SXはどちらかと言うと余り日の当たる存在にはなり得なかったという印象がある。
その後、スポーツカー人気に陰りが見え始めると同時に、FRスポーツ自体もだんだんと数を減らす事になり、シルビアがS14、そして現時点で最終となるS15系へとモデルチェンジを繰り返す中、180SXはマイナーチェンジのみという待遇の差をつけられ、最終的にはほぼ「受注生産状態」となり、「901運動スピリット」を終生貫いたままひっそりと消えることになる。
そして、市場に生き残ったこの車の主戦場は「ドリフト」へと移り、今やマトモな個体を探すことすら難しい状況になったのは何とも悲しく、嘆かわしい

もし、所有することができるならば、ガキ臭いというか小便臭い外装になり果てた「後期型」より、断然初期モデルかSR20DETへ換装された中期モデルだし、できる限りノーマルに近い状態をキープしてきれいに乗ってみたい。
それもAT車で、のんびりと。
でも、この分だと一生難しいだろうなぁ(;。;)


■第二位…日産 ラシーン



風の噂に聞いたのだが、この車最近「静かなブーム」を呼んでいるようで、場所はどこだか忘れたがラシーン専門店まで存在し、カスタマイズやコンプリートカーまで製作しているらしい。
かのF31レパードは「あぶない刑事」での活躍がきっかけとなって、販売終了後にも関わらず熱烈な支持を受けたことは記憶に新しいが、特段そういったタイアップ等の要因があるわけでもなく人気が出ていると言うことは、今の車には見られない、この車が醸し出す独特な個性あってこそではないだろうか。
90年代のクルマシーンを振り返ってみると、スズキエスクードを発端とする「ライトクロカンブーム」が挙げられる。
その後、ホンダCR-VやトヨタRAV4を産むことになるのだが、この流れに乗った日産も思い切った方法で参画する。

「RFNB14」という型式が示すようにラシーンは時のF14サニーを母体とするのだが、元になったサニーが丸みを帯びたデザインなのに対して、上下観音開きのリアゲートと背面スペアタイヤキャリア、直線基調で角張ったデザインという、「出自が同じクルマ」とは思えない出で立ちで登場している。
こういう「デザイン重視」のスタイルだと使い勝手が犠牲になる場合があるが、確かに平べったい見た目なだけあって頭上空間に少々窮屈感があったのは否めず、特に前方上方の視界において、信号の確認がしにくい様な部分があったものの、見た目に違わず積載能力があり、リアシートを倒せば2段式の大型工具キャビネットを飲み込む程の容量を誇っている。
(上下のボックスを分割する必要があるが…)

当初、GA15DE+スタンバイ式4WDという取り合わせであったメカニズムも、モアパワーを望む市場からの要請でSR系エンジン搭載でフルタイム4WD「アテーサ」を搭載したモデルも追加されている。
以前、GA15搭載モデルに乗ったことがあるが、SR系搭載車の方がパワフルなのは言うまでもないにして、山道を含んだ通勤路でも特段不満に思うような事はなかったので、むしろバランスという面では1.5Lモデルでもいいような気がするのだが…。
それに、この車のキャラから考えて、目を三角にしてタイムと命を削って山道を走る車でも無い。
そういや、この車のCMキャラクターが現行クラウンと同じ「ドラえもん」で、イメージカラーはドラえもんの筐体色に近い水色。CMにも「どこでもドア」が登場している。
「ピンク色のアスリート」ばかりが話題に上るが、この車のCMソングのように「何処に行ったのだろう…」とならなければ良いのだが(笑)


■第三位…トヨタ キャバリエ



「見た目はトヨタ。中身はGM」というより、エンブレム以外はGMだったという変わり種なこの車。
確か、貿易摩擦がどうとかっていう「政治的な理由」により、あのトヨタがGMからOEM供給を受けるという異例な形で登場したという経緯を持つ車であるが、個人的にはかつて警察の捜査車両用に大量導入された車というイメージが強い。
セダンと2ドアクーペが有り、GM製2.4LDOHCエンジンとFFのみと言うクルマだったが、輸入車によくありがちなハンドル位置の変更だけでなく、「日本市場」への適応を徹底的に進めるという、これまた異例なプロセスを経た車でもあった。
その変更は足回りのセッティング等という「見えない部分」に留まらず、ワイパーとライト・ウィンカーのレバー位置を日本車と同じとするという(輸入車は逆なことが殆ど)徹底ぶりであった。
そうそう、所ジョージ氏をCM起用しての大々的な宣伝活動であったが、トヨタ店の「お荷物車種」入りするのにはさほど時間はかからなかったようだ。

思うに、3ナンバーサイズな上に国内では受けが悪い「アメリカンデザイン」。それに元がアメ車だけに根強い「燃費が悪い」というイメージが災いしたのではないだろうか。
こうして、満を期してデビューした割には販売がパッとせず、大量に残ったであろう在庫の処分を含め活躍の場を全国各地の警察署に求めたのではないだろうか。
一応国内メーカー製であるとはいえ、捜査車両に大量の輸入車が使われたというのは、たぶんキャバリエが最初で最後になるのではないだろうか…。


■第四位…日産 クルー



今や「小型タクシー」と言えば、トヨタのクラウンコンフォートとコンフォートの寡占状態、というか、気がついたらタクシー専用車というカテゴリーにおいて、これまた生産期間が長いY31セドリックセダンとコンフォート系しかないという状況になってしまった。
つい最近まで、この車とコンフォートが全国の街角の至る所で見られたというのに…。
タクシー車輌の場合、定期的な代替が発生するのと、補修用の部品確保などの要因があって基本的にモデルライフが長期化する傾向にある。
一般的な乗用車から見ると異様にも思えてくるが、これが商用車の世界になると10~15年ぐらいのモデルライフはよくある話で、いつまで経っても古くさく見えないという利点がある。
このクルーにしても、細かなマイナーチェンジを繰り返されながらも、結局一代限りでいつの間にか消えている。
ただ、現場からの要望を細かく聞き入れ、「タクシーの理想型」を追求してきたかと言うことが、細かい点を見るとよく伝わってくる。
乗客が乗り込みやすい様な工夫がなされた結果、他のドアより開口部が広くなった左リアドアや、取り回しの良い車体サイズ、そして整備製の良さ運転席周りも合理的に、そして疲れにくい環境に配慮して設計されている。
確かに、モデル途中で「サルーンシリーズ」という一般向けモデルも追加になったが、考えてみれば長時間の運転環境に晒されるタクシードライバーが使いやすく疲れにくい作りになっていると言うことは、我々一般ユーザーにも使いやすいという事が出来るのではないかと思う。
そういった意味では、すべてのドライバーに対する「理想型」が、この一台に詰まっていたのかもしれない。


■第五位…トヨタアレックス



前身である「トヨタオート店」の頃から思っていたのだが、どうもネッツトヨタ店のラインアップってのはイマイチパッとしてないというか、中途半端なように感じてならない。
法人や官公庁関係に強く高額車輌が多い「トヨタ店」。比較的若年層向けのラインアップと金看板を持つ「カローラ店」。ターゲット層が幅広くバランスが取れた「トヨペット店」
という風に特色を持つ中で、ネッツ店にはこういう特色が感じられない。
後にネッツ店と統合される「ビスタ店」も似たり寄ったりではあったけれど、あそこの場合はクレスタ・ビスタ・ハイエースとそれなりに収益性が見込める車があっただけまだマシ。

そんなネッツ店の看板車種でもあったスプリンターがE110系からモデルチェンジする際に、トヨタは突然強烈な大鉈をふるうことになる。
なんと、スプリンターシリーズをすべて廃止し、このアレックスに統合するというモノだった。
このスプリンターにしても、カローラという輝かしく強固な兄弟分があったことで、突然変異型で誕生した「カリブ」以外はその陰に隠れた存在となり、あのAE86にしても、某豆腐屋漫画の影響で今でこそトレノの人気が高いが新車時は圧倒的にレビンの方が人気が上。
メーカーとしては、おそらくその状況を打開せんとしての大鉈であっただろう。

しかし、アレックスの持つ「5ドアHB」という車体形状は欧州市場では好評であるものの日本では全く受け入れられなかったという経緯がある。
しかし、2000年代に入るとその傾向がだんだんと薄れてきて、巷のコンパクトカークラスはむしろ5ドア車が売れるようになってきていた。
初代ヴィッツも3ドア・5ドアの併売であったが、2台目以降が5ドアに統一されたことがその証拠となる。

しかし、兄弟車のカローラランクスと共にこの流れには乗り切れず、結局売り上げは低迷したままで、後身をオーリスに譲ることになる。
まぁ、要因としてはいろいろ挙げられるとは思うが、トレノを含めたそれまでのスプリンターの顧客をこのクルマですべて賄おうと思ったところに無理があったように思うし、ネッツ店の特色がここでも如実に表れてしまったようにも思える。
尤も、似たような形状のフィールダーを持つランクスも好調に売れたとは言いがたい状況だけど…。


元々は「トヨタ車のみでの選考」という事だったのですが、途中からレギュレーションが変わって日産車も仲間入りしての選考となりました。
でも、結局日産車の方が多めになったのは、やっぱりそれだけ印象強く残っているものが多いって事なんですかね(^^ゞ

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この記事へのコメント

2013年5月18日 19:35
アレックスも5ドアHBだし、HBが売れない時代では無かったから、もっと評価されても良かったと思うんですけどね… やっぱりスプリンターの存在は大きかったですね。

あと、180SXはシルビアがS14にスイッチしても長寿車として売られていましたが、これも走り屋にもてはやされただけ可哀想な気も…
コメントへの返答
2013年5月18日 22:49
こんばんは。毎度です!
そちらとは一台かぶりましたなぁ(^^ゞ

確か、アレックスが販売されていた頃、ネッツ店ではプラッツも取り扱っていたと記憶してるんですが、スプリンターセダンの顧客はそっちでフォローできると踏んだのかもしれないですね。
でも、実際ふたを開けてみると両方とも商業的には成功したとは言えない訳ですが…。
それに、ヴィッツにアレックスと、似たような車体形状を同時に併売してしまい、結果、よりコンパクトな方のヴィッツに客を奪われてしまったとも言えそうな気がします。
「たられば」をいえばきりがないんですが、もし、ネッツ店向けにカローラクラスのセダンがあれば、状況は変わってたかもしれないですね。

180SXも、今思えば可愛そうな末路でした。
本文でも触れましたが、レビトレがFF化されたのを皮切りに、所謂「大衆車クラス」のクルマ達のFF化に拍車がかかってしまい、若年層が「がんばれば買えそう」な価格帯にFRレイアウトのクルマがなくなり始めてきたという時期でした。
その結果、シルビアや180SXに人気が集まり、それと同時にマトモな状態の車がなくなり、より程度の良い個体を求めるというサイクルが続くと中古車相場が高くなると言う悪循環が今の現状ではないかと。

私も出来ることなら、完全フルノーマルの個体を手に入れて、弄ったとしてもノーマル+α程度で抑えておとなしく乗ってみたいと常々思ってますが、そのベースになるクルマ自体も殆どないですね…。

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